2002/3/8
やまけんの出張食い倒れ記 失意の佐賀編
前日、鹿児島の天文館通りにて見事に食い倒れた私は、多少の胃のむかつきを
覚えつつ佐賀に向かった。しかし九州の交通事情により、一旦鹿児島空港から福
岡空港に飛び、そこからリムジンバスで佐賀に向かうというルートが最短である。
最短とはいえ、朝6時に出発し、ようやく11時くらいに和歌山につくという、カ
ナシイ旅路であった。日本エアコミューターの小さな飛行機で福岡に着き、ああ
うどんが食べたい、、、と思いながらリムジンバスに乗り込み一路佐賀へ。我慢
したのは、佐賀ラーメンを美味く食べたいという一心からであった!
九州は大体どこでもラーメンが美味い。博多ラーメンは有名だが、俺的No.1は
熊本、No.2が鹿児島、次いで博多である。長崎はちゃんぽんが美味いが、ラーメ
ンの美味い店もある(どちらかといえば熊本っぽい味であった)。大分は残念な
がらまだ私が足を踏み入れていない。さて、佐賀ラーメンである。私はしばらく
横浜に住んでいたのだが、横浜家系ラーメンで有名な六角橋という界隈がある。
その通りに、佐賀ラーメンの店がある。評判がよいらしいので行ったコトがある
のだが、、、ここのラーメンは独特の香りがした。というか、豚のにおいがちょっ
とキツイ。一歩間違えると臭いと言ってよい。しかしどうやらこの臭みがヨイと
いう人もいるらしいのである。人の好みは千差万別である。だからこのラーメン
の評価は私個人のものであるが、もし佐賀ラーメンがすべからくこのようなもの
であるとしたら、ちっと苦手だなぁ〜と思ったものである。しかし、関東で食う
佐賀ラーメンで判断してしまっては失礼と言うものであろう。本場ものは美味い
のではないか?そう仮定し、佐賀ラーメンのランキングは私の中では未決として
あったのだ。
ということで今回の佐賀行は非常に非常に重要なものなのである!佐賀ラーメ
ンリターンズ!の旅。
佐賀駅に着き、この日東京からやって来た同僚と合流する。荷物をホテルに預
けようと歩いたところ、早速ラーメンの店を見つけてしまった!なんかすごーく
趣味の悪い外装と内装だが、活気があっていかにも美味そうである。
「あのさぁ、あそこにラーメン屋があるんだよ、、、昼飯前にかるく食べない?」
「、、、食べてもいいですけど、これを昼飯ってことにしましょうよ。」
ということで入店したのであった。
■ラーメン「山小屋」
・昭和ラーメン(具、全部いり) 650円
・替え玉 100円
・餃子 250円
さて、佐賀市の駅近くにて食った佐賀ラーメンはどうだったか?旨かったので
ある!スープは博多の屋台で出会うものより濃厚度が高く、粘度も高い。豚骨か
らゼラチン質が溶け出してテロテロしている。麺は白く細く、博多っぽい(あま
り私の好みではない)。メンマ・チャーシュー・煮卵・海苔。スープは過去たべ
た店のと違い、臭いとは感じない。しかし博多とは少し違う。全体的に濃いので
ある。臭くはないが匂いも濃い。無論肯定的な濃さである。
「替え玉麺カタ!!」
秒速で食って替え玉を頼んでしまった。餃子は小ぶりで、はっきりいって月並み
である。替え玉が出てくるまでちょっと時間がかかった。替え玉投入後、テーブ
ル上の高菜のからし付け、ゴマ、こしょう、紅しょうがを投入。九州のラーメン
は1杯目はそのまま、替え玉以降はいろいろ入れて濃く、というのが私のパター
ン。まだ昼だし、これからお客さん(農協)へ行って数時間しゃべるので、これ
くらいにしておこう、、、と思ったが、同僚女性はまだ一玉目の半分も食べ進ん
どらん!まずい!このままだと私が食い終わって、彼女が食べ終わるまで時間が
余りすぎる!そうするときっと彼女は自分の食べる遅さを気にしてしまうだろう!
それはとてもカワイそうだ。ここは一つ私がもう一杯替え玉を頼んで速度をあわ
せてあげよう、、、と、超法規的手段を検討しつつおばちゃんに「替え玉麺カタ
もうひとつ!」と叫んだ私であった。あきれる同僚女性、しかし私が彼女のため
を思ってそうしたことを、彼女が知ることはないだろう、、、
ということで、本場佐賀でのラーメン一発目は非常によい印象を残したのであっ
た。これならば夜はもっと期待できるナ!
しかし、営業先の農協組織の部長さんは、私のことをすごーくお気に入りのおっ
ちゃんで、しかも夜遊びの達人(佐賀の夜の街で彼を知らぬ女性はいないらしい)
なので、夜はまずそちらに付き合うことになったのである。
■名前忘れた、、、農協が経営する佐賀牛レストラン
・名前わからんが一番いいコース、、、 推定6500円程度か
サラダ 前菜 カニのミルフィーユ 佐賀牛と野菜の鉄板焼き ご飯 吸い物
お新香 デザート
当然ながら農協直営であり、佐賀牛は極上品で旨かった!しかもこの農協のおっ
ちゃんは、実は主婦(奥さんは料理をしないらしい)で、家族の料理と弁当を一
手に引き受けているスーパー親父であった。このため、料理の話で私と盛り上が
る盛り上がる。しかし彼の方が一枚も二枚も上手だな。日々の家族の料理は私は
まだ体験しとらん。
この日は同僚女性もいたためか、一次会で健全なお別れ。うーん次回はどうな
るんだろう。料理対決をしたいなぁ
さて、同僚女性と事後ミーティング。ホテルのコーヒーハウスが閉まっている
ので近くのファミレスへ。
ところで関東でファミレスといえばすかいらーくやデニーズだが、九州では
「ジョイフル」というのが有名らしい。同僚女性は宮崎出身なので、「おお、懐
かしい!」と叫んでいる。じゃあここにしようか、と入ってコーヒー頼もうとし
てメニューを見てびっくりした。むちゃくちゃに安いのである!いまどき、スパ
ゲッティミートソースが300円!洋風チーズハンバーグが450円!なんだか幻惑さ
れてしまった。私はいましがた夕食を取ったにもかかわらず、九州のファミレス
文化を確認すべく、食ってしまうことに下のだった、、、
■ファミレス「ジョイフル」
・洋風チーズハンバーグ定食 650円 (ヨウチーハンテイと略すらしい)
・ミニサラダ 200円
味と内容はといえば、ファミレス並み、である。しかし、安い!ということで
私は気に入りました。久しぶりにチープなハンバーグを食った、、、でも満足。
さて、同僚女性はあきれながらも、無事会議終了。彼女は明日、産地を車で案
内してもらう。私は残念ながら土曜日に所用があるため、明日すぐに帰京。とい
うことで、これからが本番のラーメンタイムである!
同僚女性は当然もう食えないので私だけで行く。先に、農協のおっちゃんにラー
メン屋がないかどうか聞いておいたのでそちらに足を進める。
駅の反対側にすぐラーメン屋は見つかった、、、しかし、、、 ここで私は躊
躇した。どうみても不味そうなのである!まず、駅のまん前にある。ガラス窓が
油で曇っている。客があまり入っていない。全体的に旨くない感が漂っているの
である。3秒ほど逡巡した結果、ここには入らないことに決定。まだ10時だし他
の店が空いているだろう!しかもここは県庁所在地である!ラーメン屋など何軒
もあるはずだ!という確信のもと、佐賀駅をホテルと反対方面へ向かった。
150mほど歩くと、食べ物屋らしい看板あり。おお,と思い足を向けると、「焼
き鳥」という看板であった、、、気を取り直し次の信号まで歩く、、、看板があ
る!見ると「季節料理 ○×」、、、100m先くらいにまたネオンがある!行って
見る。「焼き鳥」、、、心なしか通りが寂しくなっていくがこの調子でラーメン
屋が見つからん。なんでだ、、、いつのまにか20分くらい歩いて駅が見えない距
離まで来てしまった。ここまできたら引き下がれない。ぜったいにラーメン屋を
見つけてやろうとそのまま歩きつづける。が、だんだんと道が寂しくなってくる、、、
車しか通らない道だ。その間、何度も何度も飲食店の看板が現れるが、なぜかラー
メン屋だけは出てこない!砂漠の蜃気楼のようだ、、、
とうとう、高速道路の高架との交差点まできてしまった。この先は荒涼とした
道路しか拡がっていない。こいつは無理だ。引き返そう、、、途中に二股の道路
があったからあそこで違う方向に進んでみよう、、、この時点で出発から40分は
経っていたろう。道を引き返し、分岐点を新たな方向へ進むと、24時間営業のパ
チンコ&アミューズメントパークみたいなところを発見!おお、欲望の館!ここ
ならばラーメン屋とかついてるかも!と走っていった。食い物屋発見!!
とおもったら「カレーCoCo壱番屋」、、、(涙) カレーもいいけど今は食いと
うない。断腸の思いで歩く。ひたすら歩く。
出発から50分が経過した頃、ライトバンから身を乗り出す小学生くらいの女の
子がいた。なんだろうと思うと、壮年の夫婦らしい男女が道沿いに立ってじーっ
とにらみ合っている。どうやら夫婦喧嘩である。うーんと思いながら横を通って
少しすると、女の子が「おとうさーん!! うわあああああああああ〜んんん」
と泣き出した。お母さんに手を上げようとしたお父さんに向けて、哀しさをぶつ
ける幼い娘、、、しかしこの娘が夫婦のカスガイになっているんだろうな、、、
と思いつつ無事を見届け、歩を進める。ラーメン屋はいまだ見えず。
とそうこうしているうちに駅に帰ってきてしまった、、、もう仕方がないのであ
る。ないものはないのだ。あの不味そうなラーメン屋をとおってみて判断しよう。
と思ったら、あの店がにわかに活気づいている。客が沢山入っているのだ。
ん!もしかしたら旨いんかも知れん!入ってみるかぁ、、、
■駅前ラーメンビッグなんとか(忘れた)
・野菜ラーメン 700円
・餃子 250円
ここは珍しく食券制である 。メニューを見るが、なぜか替え玉がない。ん〜
どういうことかなぁ 佐賀は替え玉ないのも普通なんかなぁ と思いながら野菜
ラーメンを頼む。 席に着く。じわじわと私を焦燥感が襲う。やっぱりなんかい
やな予感がするのである。
およそ5分後、ラーメンが運ばれてくる。いやな予感的中。タンメンのように
野菜が盛られたなかに、正体不明のカラフルかまぼこやちくわがたっぷり入って
いる。経験上、ちゃんぽんならいざ知らず、かまぼこなどの練り製品がたっぷり
入ったラーメンで旨いものに出会ったことは皆無である。スープをすする。限り
なく旨味の薄い、色付きの湯という印象である。麺は中太で、、、と、感想を書
くのが無駄なような気がした。とにかく食うだけ食って帰ることにする。私はま
ずくてもよほどのことがない限り残すことはしない。食材に罪はないのである。
そして虚しくホテルへ帰る。一体この2時間はなんだったんだろう、、、
佐賀の人は夜、うまいラーメンを食うということをしないんだろうか、、、と思っ
ていると昼に入った「山小屋」が元気に店を開いている!ん〜こんなことならこ
こでもう一回食っとけばよかったぁ ここは標準以上だったのに、、、
と思いながらホテルに帰ったのであった。
結論:佐賀のラーメン屋の旨い店はほんとに旨い。けど、不味い店もある。そし
てラーメン屋はそれほど多くない、、、
佐賀に行ったら地元の人にきちんと情報を聞こう!やまけんひさびさの敗北だっ
た、、、
しかし日曜日をはさんで、月・火と和歌山出張だ!佐賀の借りは和歌山で返すぞ。
と誓い、九州を発ったのであった。