やまけんの出張食い倒れ記

2002/5/8

宮崎レタス巻は遠かったの巻 その1




 鹿児島志布志編をお送りした後、すぐに、私が「姉御」と呼ぶ方から耳より情報が届いた。
「志布志には、『のぼるや』という、ばあさんばかりがよぼよぼと働いている有名なラーメン屋がある。しかもそこのラーメンは有名なのにまずい!」
 そういわれると、どんなにまずくてよぼよぼなのかすごーく気になるのだが、時すでに遅く私が酔っ払って寝てしまった後にメールが届いていた。残念である。皆さんも私が行ったところ/行きそうなところにいい店があったら教えてください。

 さて、九州出張二日目はいよいよ宮崎である。宮崎は、数年前から色々とかかわりがあってよく行くのだが、心のそこから大好きな地である。どれくらい好きかといえば、永住してもいい!と思う土地は、ここ宮崎と静岡くらいのものである。
 なぜかといえば、、、当然ながら「たべものが旨い!」のである。宮崎のスバラシイ農家の方々と交流があり、観光客が食べないようなものまで貪り食ってきたが、やはり宮崎の味といえば鶏、それも通常のブロイラーよりも肥育期間を長めにとり、味を蓄えた地鶏だ。
 実はこの宮崎の地鶏については、過去、とあるメルマガからの要請で寄稿した宮崎の食い物賛歌がある。宮崎をあまり訪れたことがない人にはいい入り口になると思うので再録しておこう。

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   :農産物バイヤーやまけんの食い倒れ出張記
     〜宮崎の地鶏を甘露とともに食す〜
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 今週末、宮崎に行く。農産物の取引を生業としているため、産地
出張が多いのである。これからは寒い季節となり、産地は南へと移
動する。寒い季節の九州は旨いものが寒さによってさらに旨くなり、
最高である。心が躍る。

 さて、宮崎に行く時、私は必ず空港内で立ち寄る所がある。それ
は、宮崎空港3Fにある「魚山亭(ぎょさんてい)」。空港のレスト
ランに入って満足することは滅多にないが、ここ宮崎についてはそ
の心配はない。私は必ず食事時になるのを狙って便をとる。飛行機
を降り、ロビーを突っ切ると直ぐに3Fに行き、暖簾を
くぐる。奥の空港の景色が見える2人掛けの席が私の指定席である。
頼むメニューは決まっている。「鳥南蛮定食」である。
 ここで解説が必要になる。魚山亭では鳥南蛮というが、九州一円
では通常「チキン南蛮」という。大ぶりな鳥もも肉を薄い衣で揚げ、
特製の甘酢にくぐらせる。それにタルタルソースをたっぷりかけて
いただくという料理である。関東でも最近は弁当屋のメニューにも
載るようになったこの料理、実は宮崎が発祥の地だということを知
る人は少ない。私はこの郷土料理(?)が最高に好きなのだ。
 魚山亭の鳥南蛮定食は、鳥南蛮に小鉢、茶碗蒸しまでついて、し
かもご飯がお代わり自由。この鳥南蛮の甘酸っぱさとタルタルの風
味に誘われ、毎回3杯は食べてしまうのである。ここでパワーをつけ、
商談に臨む。

 、、、商談が終わり、帰京すべく空港に向かう。ここでも飛行機
待ちの時間に立ち寄るのは魚山亭。入り口手前のカウンターには炭
火焼きのスペースがあるのだ。ここで地鶏のモモ焼きをつまみなが
ら焼酎を飲む。焼酎は勿論、芋。通常この辺で「お湯割」というと、
宮崎の県民ブランドである「霧島」が出てくるが、私は京屋酒造の
「甘露」を頼む。そう言うと、カウンター向うの親父は、「へぇ、、、」
というように目じりに笑みを浮かべ、コップ9分目まで甘露を注いで
くれる。熱燗とぬる燗の中間の温度にある液体を口腔にしばし遊ば
せ、嚥下する。温かみがじんわりと食道から拡がり、芋の豊かな香
りが鼻に抜ける。炭火で真っ黒になった地鶏を噛むと、スモーキー
な香りと旨みが鶏の油とともに口中に弾ける。宮崎の地鶏はハード
ボイルドな固さで、噛めば噛むほど味が染み出てくる。これを煽る
ように焼酎を飲む。後は搭乗時間までこの繰り返しが続く、、、

 当然、帰りの機内では熟睡する以外にすることはないのである。

(了)
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とこのように昔から私は宮崎フリークなのだ!
この文章にある「京屋酒造」というのは、宮崎県内でよく飲まれる「甘露(かんろ)」を造っている酒造で、社長さんがネットでの販売を開始する際に、私もほんの少しお手伝いをさせていただいた。それが縁でいろいろとお付き合いをさせていただいている。ちなみに京屋の芋焼酎はまじで旨い!宮崎市内の小料理屋の板前さんが「ワシは、『甘露』が芋焼酎の基本形やと思ってます」と言い切っているくらいである。関心のある方は下記にアクセスして、「特選甘露」と「甕雫(かめしずく)」を買うべし!

京屋酒造「e-焼酎.com」
http://www.e-shouchu.com/
※もしかしたらshochuかもしれない、、、アクセスできんかったら確認してみてください。

 で、今回は宮崎の農業団体への商談にかこつけて、この社長さんと再会し、痛飲ではなく痛食するという趣向なのであった!
 ちなみに宮崎市内でホテルを取る場合は、迷わず「宮崎観光ホテル」をオススメする。別にそのサービスや施設がいいというわけではない。市内の中心にあるわけではないしね。重要なのは!その周辺に旨い店が数店舗あるのだ!!!
 まず、釜揚げうどんの「しげの井」(「しげ」も漢字だったと思うが忘れた)。宮崎県外人には思い浮かばないかもしれないが、宮崎の釜揚げうどんは絶品なのだ!宮崎で飲んだ後にラーメンというのはあまり聞かん。うどんをすするのである。讃岐とは全く違う細めのゆであげ麺を、煮干とかつお、椎茸出汁をベースにした、若干濃いめのつゆ(天かすと青ネギが入っているのがスタンダード)にくぐらせて食べる。市内に数店舗うまいといわれる店があり、「戸隠」「しげの井」「おだまき」が御三家といわれている。ちなみにこの辺の情報は私が足で稼いだモノであって、観光ガイドにはのっとらんぞ!
 
 この中で私が行ったことあるのは「しげの井」と「おだまき」。しげの井のうどんは巨人の長島(元)監督がキャンプのときにかならず食べに行ったことで結構有名。確かにここのつゆは最高クラスの旨さ。椎茸の風味がたまらなく、香川の讃岐うどんの名店「長田」を彷彿とさせる(←讃岐うどんについてはいずれ書くこととなる)。が、うどんの太さ・味については若干俺の好みとしては異論がある。もう一つの「おだまき」はその点、麺が絶品であるがつゆはオトナシメであり、中々難しいところだ。
 
 そして最後の一店「戸隠」。それって普通は蕎麦の店の名前じゃん!と思うのだがうどん屋である。ここにはまだ行ったことがないが、タクシーの運ちゃんや板前さんに聞いて、必ず最初に出てくるのがこの店の名前なので、いずれ攻めねばと思っていたのだ。ということで、今回のターゲットその2はここ「戸隠」。
 その2ということはその1があるということだ。そう、宮崎観光ホテルのすぐ近くに「一平」という寿司屋がある。ここは、ある著名な巻き寿司の元祖なのだ。それは「レタス巻」である。今ではよく見かける、海苔巻の具にレタスとえびやシーチキンなどの海鮮、そしてマヨネーズを捲いたもの。このスタイルの発祥の店がここ「一平」なのだそうだ。実はここには前から行きたかったのだが、なぜかいつも私が行くときには定休日なのだ!仕方がないので市内の違う寿司屋で食べる。そりゃ旨いのだが、どうやら元祖の一平はまったくレベルが違うと色んな人が言う。ということで今回の宮崎でのターゲットその1はこのレタス巻なのだ!

 さてさて、商談も終わり、宮崎観光ホテルのロビーにて社長と再開。突撃体制に入った私であった。

(長くなりそうなのでその2につづく)

予告:
 宮崎の翌日は長崎にて食い倒れ。やまけんの食欲は爆発し、ちゃんぽん屋4件はしごという暴挙に出る!そこで会得したちゃんぽんの真実とは、、、割目して待て!