やまけんの出張食い倒れ日記

大阪心斎橋で、小粋な割烹に心酔した

本日は大阪の市場に出張。

友人と夜、心斎橋の「大阪料理」を標榜する「浅野」に入店。
「この店は俺の中でも重要なやつとしかこんところよ」とのこと。ありがたし。
3階建ての小綺麗なビルで、全ての階が清潔感溢れる割烹作り。個室に通されると、まずは置かれてある品書きにびっくり。B4サイズの紙を2枚横向きに張り合わせた横長の紙いっぱいにびっしりと料理が並んでいる。それも「イカの海胆まきおつくり」や、「グジの唐揚げ野菜あんかけ」などが、小椀手の込んだ料理ばかりだ。これらが、小ぶりの椀に少なめに盛られて出てくるという趣向だ。料理が出てくるまでが圧倒的に早いため、出されたものを楽しみながら次を考えることができる。

食べたもの(特に旨かったものには*を付けている):
コチ薄造り
関さばお造り*
イカの海胆まき造り*
のど黒煮付け
カラスミと大根サラダ
さえずりと青菜煮*
鯛の納豆蒸し*
鱧の焼き霜造り肝ポン酢添え
スッポンのスープ煮*
レンコンまんじゅう*
グジの唐揚げ野菜あんかけ
穴子と茄子のおろし煮
合鴨中国菜くず煮
冷やし白ズイキ
イカとワケギのぬた*
水茄子浅漬け
納豆雑炊*

うーん半分以上が「特に旨い」ではないか。そう、つまりはほとんどが旨いのである!お造りはとりあえずあまり*をつけていないが、実はどれも鮮度抜群にして、お造りのそぎ方も適度でスバラシカッタ!醤油も魚に合わせて変えており(関サバには甘めの醤油、淡白なコチには濃い口というように)、仕事の繊細さが見えた。
また、出汁の精緻な味わいにも吃驚した。やはり関西の上品な出汁なのだが、例えば殆ど味の無いズイキには出汁がほのかに香るくらいのぎりぎりの線で出汁を含ませている。しかし透明感がありながらきっちりと仕事の余韻を残すことろが「大阪料理」の所以なのだろう。文句なしに旨い。
いや、正直言って勘定についてわからん。ご馳走になってしまった。これだけ食べたら相当いっただろうなぁ、、、ごっそさん。