やまけんの出張食い倒れ日記

北海道帯広にて伝説に残りそうな食い倒れをする(その2)

さて、帯広の夜はまだ終わらないのだ。 JAの職員さんに連れられていったのは、必殺のみどり色の蕎麦が出るという蕎麦屋さん(名前忘れた!)だ。一体、緑色の麺とは何か?10月の新蕎麦の季節には、水分含有量の問題か、うっすらと青みがかった蕎麦に出会えるが、この時期そんなはずはない。

ざるを頼んで出てきたのを観ると確かに緑色だ! ↓ soba.jpg

仕掛けは、蕎麦を打つ際のつなぎだった。店のおばちゃんが出てきてニコニコと教えてくれる。 「うちじゃあ健康のためにも、クロレラを入れてるのよぉ」 そうかクロレラか!でも、別に風味にはあまり影響がないな。 このおばちゃん、ほっといたらいつまでも話していそうな、いいおばちゃんだ。俺好みである。 soba2.jpg でもクラブに残っている人たちをあまり待たせても都合が悪いので席を立つ。

クラブに戻ると、みないい感じで酔っぱらっている。 「おう山ちゃん!ラーメン行くぞラーメン!」 焼き肉を死ぬほど摂取した後に蕎麦をすすってきて、すぐにラーメンである。おそらく俺以外の人には捌ききれまい。連れて行ってくれたのは、北海道なのになぜか「八丁堀」という名前の横町。ここに名店「頓珍館(とんちんかん)」がある。 tonchinkan.jpg

「とにかくよぉ、ここのじいさんがよ、今にも死にそうにブルブルふるえながら作ってくれるラーメンが旨いんだ!」

それは旨そうだ。いや、旨くなくても食べてみたい! ということで店に入る。確かにここのじいさんは、今にも消え入りそうなのに、なぜか光る存在感を醸している! tonchinkan3.jpg 醤油ラーメンを頼む。厨房を覗いていると、なんだか麺を茹でる鍋が、余り大きくない。嫌な予感がした。麺は多量の湯に泳がせないと、うまく茹で上がらないものだ。生茹でヌチャヌチャ麺はゴメンだな、、、と、この時点ではちょっと失望した。と、じいさんが麺を3玉のみ投入し、やおら鍋を菜箸で一定方向へかき回し始める。もしかしたらこれは計算尽くの方式なのかもしれない。と、2分程度で茹で完了。 早っ! スープの鍋も小さい。丼にスープを張り、麺を盛り整える。出てきた醤油ラーメンはオーソドックスな面構え。一口すすって驚いた。旨い! tonchinkan2.jpg 鶏ガラベースのあっさりめのスープだが、きちんと味がでている。化学調味料もあまり使われていない。心配していた麺だが、若干柔らかめではあるものの、それが最適化されたゆで加減であると思える、絶妙のバランスだ。メンマ、チャーシュー、麩、ネギという具の分量と味も言うことがない。何より、嫌なインパクトがないのだ。和食のようなラーメンだと言いたい。 「いやー旨い旨い!」 「何だ山ちゃん、もう一杯食べるかい?」 いや無理無理、、、と思ったら、なんと同行の女性が「私もう食べられない」といって、塩ラーメンのほぼ1杯分をこちらに寄越す。うわー でも塩か。食ってみよう。

食べてみた。美味しかった。

(以下、醤油ラーメンの部分をリピート)

あーーーーー 今夜はよく食べた! JAの皆さん、俺の胃袋にマジで驚いておられる。次回来た時にはこれでは済まないだろう、、、

帯広の飯は本当に旨い。豚丼も焼き肉も蕎麦もラーメンも、、、

PS: この翌日の朝、帰京するために空港に行き、そしてやはりまた豚丼大盛を食べて帰りましたとさ。めでたしめでたし、、、