やまけんの出張食い倒れ日記

シークレット・ダッチオーブンパーティの週末

僕は晴れ男であるということにはかなりの自信を持っている。この日曜日もやはり雨は降らなかった。天と親から授かった特質(?)の中でもこれには本当に感謝している。なんといっても、大事なキャンプなどのイベントの時、ほとんど雨に祟られたことがないからだ。

で、この日は横須賀の長島農園にてダッチオーブンパーティを実施したのであった。前々から、北千住バードコートの野島さんが「長島農園にいきたいっすねー」と仰っていたので、何か機会を創ろうと思っていたのだ。こんなに寒い時期になってしまったが、でも決行!そう思って人選をしていったが、瞬く間に20人超となってしまった。

メンツは、
横須賀の年間120品目生産農家:長島勝美君ご一家
焼き鳥軍団:北千住バードコート軍団
秋田の米農家兼経営コンサルタント:伊藤ひろっきい
横浜の某大手書店事務機器営業部:長澤ひろさんご一家
三浦市農産課:瀬戸山さんご一家
国会議員秘書兼大男:モロイ氏
教育ビジネス立ち上げ寸前:本城しんのすけ
食い倒れ党員:加賀谷、竹澤、カネコ、華
である。


長島農園ではダッチをできる土地がいくつもあるのだが、今回は庭の作業小屋にブルーシートをタープのように張り、雨をしのげるようにして火を熾した。
その合間に、長島農園に初めて訪れる人たちは農園案内をしてもらい、とりたてのネギやハーブ類を手に持ち帰ってきた。

勝美君が用意しておいてくれた生ビールをぐいと呷りながら各自準備を始める。バードコート野島さんが、店で出している、川越の小野食品の豆腐をオリーブオイルとゲランドの塩で出してくれる!

チーズのようなこってりとした豆腐に一同感動。

我々もすぐ食べられるものをと思い、まず僕がフライドポテトを作る。そう、十勝やっちのフライドポテト最適品種である「ホッカイコガネ」でフライドポテトをやったのだ!二度揚げでパリッと仕上げると、限りなくホックリしながら、崩れないしっかりとした食感のポテトができあがった。

しんのすけもダッチで丸焼きしたタマネギに、バードコート持参のバージンオリーブオイルとゲランドの塩をかけた絶品ロースト玉ねぎを。


これが絶好のビールつまみになる。そう、ダッチ会はほろ酔い気分になりながらやるのが吉なのだ。

料理らしい料理として一番最初にできあがったのが、大巨人国会議員秘書であるモロイ家の海南チキンライスである。こいつが実に最高!

ライブドアの堀江さんも大好きなこの料理、鶏を茹でたスープでインディカ米を炊きあげ、鶏のぶつ切りときゅうりを乗せ各種タレで味わう、さっぱりご飯である。奥様は体調を崩してしまい不参加だったのだが、モロイ氏は「うちのカミさんが作ったので、僕は言われるとおりに並べただけです」とあくまで謙遜。

腹が減った面々が殺到し、すぐに行列ができてしまう!鶏スープご飯も肉もすぐに払底!

「お、美味しい!タイ料理のカオマンガイじゃないかぁ」

と加賀谷が絶叫し喜ぶ。奥様のエリコさん、大変に美味しゅうございました!でもモロイ氏が作ったスープご飯も最高!

三浦市の瀬戸山さんご一家は、自家製スペシャルにんにくタップリ餃子を包みまくる!

この餃子が熱々で、ほんとにニンニクの香りがブワッと拡がる本格派であった!実は瀬戸山さん、さきほどの農場見学の際にぬかるみに足をズボッとはめてしまい、あわや底なし沼状態で生命の危険から帰還してきたばかりなのであった。

しんのすけは、ダッチがブームになる前からのユーザで、かなりの上級者である。この日は、以前本城家で食べた鱒(マス)の甘露煮を野外ダッチで作る。

と、バードコート軍団がものすごい勢いで調理をしている!

野島さんを筆頭に菊ちゃん、ジョウコウさん、力ちゃんの4人がフルスピードで仕込みをしている。

その料理とは何か!?

「今日は、地鶏の照り焼きチキンバーガーを作ります!」

おおおおおおおお!
これは店では出ていないメニューである!

「いや、申し訳ないけど、このキャンプ限りです。あまりに面倒なので店では出せません!」

というこのバーガー、バンズを用意し、レタスの水切りをし、そしてなんと地鶏の卵黄でマヨネーズを作っているのだ!


その脇で、横浜の某大書店勤務の長澤さんがダッチオーブンから炎を吹き出させながらスペシャリティを完成させた!

「鶏とニンニクのオイル煮です。これ、けっこういけるんですよ!」

結構どころか、これが実に旨い!タップリのオリーブオイルで鶏とニンニクをじっくり煮たものだということで脂がギトギトしているかと思ったら大間違い。肉の旨味がそのまま閉じこめられ、適度に脱水されてプリプリの食感。コンフィともまた少し違う旨さだ!

あまりの美味しさに、バードコート野島さんが「これ、どうやって作るんですか?」とヒアリングをしていた。この料理のレシピは当のヒロさんのWebに載っているのでご参照のこと。

ここからまた怒濤の料理続出となるのである!

(続く)