やまけんの出張食い倒れ日記

宮崎県西都市のマンゴー部会長さんに、義援金が手渡されました。

表題の件で奔走している、西都市農協の沼口君から連絡が来たので、下記掲示します。
今回の義援金にご協力いただいた方々には、心から厚く御礼申し上げます。
そして農村・農業という不確実性に翻弄される産業に対して、今後も継続的にご関心と意志を持っていただければ、これほど嬉しいことはありません。

マンゴー部会が来年以降どうなるかわかりませんが、その道のりは不定期にここでレポートしていきたいと思います。どうか今後も意識をつないでいただければと思います。

では、以下沼口君からのメッセージです。

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アニキへ

先日、島地部会長の都合に合わせて義援金を渡しに行ってきました。その顛末を報告いたします。


『義援金に協力して頂いた方々へ心から感謝の意を…』

謹啓 台風14号にて被災した宮崎県西都市マンゴー部会の方々へ義援金をご協力頂き誠に有難うございました。先日、マンゴー部会長の島地良次さんに皆様より預かった義援金を渡して参りました。台風被災その後の状況とともに報告させて頂きたいと思います。

~義援金を渡した当日~
実は被災した数々のマンゴーハウスの内、島地部会長のハウスは全壊したハウスの1つでした。堤防が決壊して溢れ出た土石流が押し寄せ、その水圧は完全に彼のハウス倒壊させてしまったのです。そのため、彼のハウスはいまだ手付かずの状況であり、精神的にも落ち着けない状態が続いているのでは無いかと車中で思いながら、彼のもとに車を走らせました。島地部会長は2箇所でマンゴーを栽培しており、あと1箇所は被災を免れていました。

彼は被災を免れたハウスで奥さんとともに防除作業をされている最中で、2週間ぶりにハウスに入れたと言ってましたが、快く作業を止めて頂き、話をする事が出来ました。

彼はマンゴー部会長という立場であるため、台風被災後は生産者への支援活動を指揮する傍ら、行政への災害助成金など要請活動をずっと続けられているようでした。

マンゴーは亜熱帯作物であるため、寒さにあうと枯れてしまいます。寒くなるまでには生き残ったハウスの復旧を終えなければなりません。そのため、行政支援をお願いして一刻も早く復旧を終えるしかないとのことでした。そのためにはあまり時間が残されていないと心配していました。

私は都会に住む方々から多くの支援が寄せられたことを彼に伝えました。被災した方の殆どが何から手を付ければ良いのか分からない状況であり、部会長自身もそのような気持ちが続いてるようでした。ここは気持ちをシンプルにして『来年もマンゴーを届けたいっ!』この気持ちで乗り越えましょうと励ますことしか出来ませんでした。
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今回、山本氏により集めて頂いた義援金はあくまで個人的な繋がりで成り立っていることを伝えると凄くビックリされていました。また、多くの方がマンゴーを楽しみに待ってますョと重ねてお伝えした次第です。
被災後、ため息が止まらないと仰ってた奥さんは、この義援金の話を聞きながら部会長の隣でニコッとされたのが凄く印象的でした。近いうちにマンゴー部会全員の集会を行う予定で、その場で生産者全員に報告させて頂きますとのことでした。心から感謝の意とともに来年に向けて出来る限りの復興に努めていきますとのことです。

※写真は当日の写真です。島地部会長夫婦です。

今回、山本氏のブログの場をお借りして義援金に協力して頂いた皆様方、お見舞いの言葉を頂いた方々には厚く御礼申しあげます。また、今後の復興状況はこの山本氏のブログを通じて随時、報告させて頂きたいと思います。来年の生産量は定かではない状態ですが、必ず復活すると思います。それではまた。     

敬具

沼口明典より