やまけんの出張食い倒れ日記

カメラについて。さらばIXY Digital L 永らくありがとう! そして新しいカメラを購入!!

新しいカメラを買いました。ちまたでもかなり話題になっているリコーのGR-Digitalです。まだ昨日、自分へのクリスマスプレゼントと称して(笑)嫁さんに補助してもらいながら買ったばかりなので、試運転もいいところ。これからマニュアル読みます。

で、写真をどうやって撮ってるの?という質問が結構あるんですけど、いままでうっちゃってきたので、ここで書いておきますね。

2003年7月からこのWebが始まったのですが、その頃持っていたのはCASIOのExilim S1という機種でした。
http://dc.casio.jp/product/exilim/ex_s1/style/
薄型デジカメの人気が爆発するきっかけとなったのがこの機種でしたね。発売翌日に買った記憶があります。

このデジカメ、薄くて持ち運びやすくて重宝したんですが、残念なことにパンフォーカスでマクロ機能がなかったため、60cm位離さないとピントが合わなかったのです。だから、例えば豚丼の写真を撮ってもこんな感じの引いた絵しか撮れませんでした。

マクロがちゃんと撮れるのが欲しいなぁ、しかも小さくてさっと取り出せるヤツ、ということでいろいろさがして見つけたのが2003年12月に買い換えたキヤノンのIXY Digital Lでした。

これは本当に名機! といってよい、素晴らしいカメラでした。
なんといってもマクロ3cmまで寄れるのです。そのころ通い詰めていた寿司処匠で穴子を撮影するとこんな感じでした。

これ以降、料理や素材にグワッと寄って撮影したカットが多くなります。写真については全く素人だった僕なので、最初はホワイトバランスというのがなんなのかさえ分かりませんでしたが、、、やっていると「あ、ここをこうすると綺麗に写る!」というようなトライ&エラーで進んできました。
ちなみにExilimは今、実家の親父が使っております。捨てたりはしてませんよ~

さてそんな私に僥倖ともいえるような出版の話が持ち上がったわけです。今年5月に出版した「やまけんの全国出張食い倒れガイド」(4×4マガジン社)ですが、私が持っている過去の食い倒れ写真を子細にみてみると、やはり使いにくいものが多数。クオリティが低いわけですね。それを痛感しました。

そこで、やはりきちんとしたカメラを買わないと行けないなと思ったのです。
しかし当時はまだカメラ素人。20万とか30万とかかけるなんて度胸はありませんでした。
そこに折良く、キヤノンからEOS Kiss Digital Nというカメラが出たわけです。あ、これがいいな、と思って買ってしまいました。買ったのは標準レンズセットと、広角レンズEF-S10-22mmUSMです。

実は、レンズの種類についてもなんにも知りませんでした。F値とか被写界深度とか、絞りとかシャッター速度とかは全く訳が全く分かりません。とにかくピントがあったらシャッターを切ればいいんでしょ?という意識でした。オソロシイ、、、

それでも、新潟のJIN君から送られてきた巾着茄子を撮影すると、ビビッドに綺麗に写ってくれてすごく驚くわけです。

しかし、広角レンズとは広い風景を広く写すためのもので、やや僕の料理にグワッと寄って撮るというのには向いていない部分もありました。寄るためにはマクロレンズというのがあります。そこで、EOS KISSシリーズに対応したマクロEF-S60mmF2.8マクロUSMというレンズを買いました。これが最近最も大成功といえる一本に!

被写体に無茶苦茶に近づいて撮影できるという利点に加えて、背景が綺麗にぼけてくれるというのがマクロのいいところですね。カボスを撮影して、嬉しくなってしまったのを覚えています。

 EOS-KISS DNは全体的に小型なため、グリップも小さく、大人の手には余るという書き込みをよく見かけるのですが、実は僕の手はすごく小さいため、このEOS KISSのグリップがむちゃくちゃ快適です。画質やファインダーの暗さを考えると、中級機以上の一眼レフには敵いませんが、それでもこのカメラで綺麗な画像が撮れるうちは頑張っていこうかなと思っています。
ちなみにこの頃から格安に綺麗な撮影を楽しもうと、民生用ですがライトスタンドを買い、画用紙を背景に貼って、撮影するようになりました。フラッシュも買いましたが、まだまだフラッシュの技術がありませんので、カッコつけの意味くらいしかありません。

とまあそんな感じで、普段携帯するのはIXY Digital L で、家にサンプルの野菜が届いたりした時とか、気合いを入れて食べにいく時にはEOS KISS D N にレンズを数本持って、というのが続いていたわけです。しかし、IXY Digital Lの画質にそろそろ飽き足らなくなってきてしまったというのがここ数ヶ月あった悩みです。もともとそんなに明るいレンズではないのと、画角も狭い(とはいっても通常のコンパクトデジカメと同じですが)というのが不満としてありました。

タイミングよく、IXY Digital L3という後継機種が発売になり、期待を持ってスペックをみたのです。

、、、ところが、、、IXY Digital L3は、少なくとも私のような立場の人間からすると、全てのグレードがダウンしたような内容に見えました。レンズは更に暗くなり、しかもいらんことに光学ズームがついてしまったのです。あーあ。IXY Digital Lシリーズは、キヤノンのコンパクト機の中では唯一と言える単焦点レンズでした。ズームがないというのはマイナスととられがちですが、こと食い倒れ写真に関しては、ズームなど全く必要とはなりません。重要なのはマクロです(笑)!ところがIXY Digital L3は、光学ズームを導入することで、マクロの最短距離が10cmとなってしまいました。10cmじゃぁグワッと寄ることは不可能です。また、僕のような素人に分かるかどうかはともかく、ズームレンズは構造が複雑なため、単焦点レンズより画質は劣ると言われています。 そんなわけで、永らく愛おしく使ってきたIXY Digital Lではありますが、違うカメラに乗り換えようと思い始めたわけです。

さて
リコーのGR-Digitalは話題のカメラなのでご存じの方も多いでしょう。なんと広角28mmの単焦点レンズということで、極めて思い切ったカメラです。リコー伝統のマクロ機能は1cmまで寄れるという強さ。食い倒れ的には申し分在りません。

その代わり価格も高く、ビックカメラでは79800円(ポイント10%還元)という値付けでした。んー

発売後、色んな人が自分のブログなどで撮影画像を公開していたのですが、僕がみたかったのはマクロ撮影で料理を撮っている作例です。しかしそれがほとんどなかった。うんうんと悩んでいたのですが、先日発売されたGR-Dのガイドブックに、料理が旨そうに写されているのを発見。これで決まりました。

で、この強力なマクロ機能で撮影したのがこの画像です。被写体はジビエですよ、野鴨のソースサルミ。

ビックカメラで購入して20分後に食べたクリスマスディナーを撮影しているため、マニュアルも何も読んでいないのですが、ホワイトバランスもなにもかもオートにしてこれだけ写せました。いうことありません。
本日からいろいろいじり倒していきたいと思います。

いやそれにしてもIXY Digital Lは名機でした。25000円前後で買えたカメラで、あんなに綺麗な写りのカメラがあったでしょうか。L3が初代機の流れを踏襲していたら絶対に買ってしまったと思います。僕としては全てキヤノンで揃えたいですしね。

でもこれでこれからは 外:リコーGR-Dgital、内:EOS Kiss DN という体制でやってきたいと思います。ということで、、、