やまけんの出張食い倒れ日記

ニコンのデジタル一眼レフカメラの困ったところ。そしてオリンパスのデジタルカメラのいいところ

重要! ニコンのカメラのせいじゃなく、僕の使い方による部分があったので、赤字二重線を入れておきました!

ここしばらく、ニコンD700だけを持って行くことが多くなった。単焦点レンズである24mm、35mm、50mm、60mmマクロを付け替えしながら使っていたのだけれども、、、

すっごくゴミがつきやすい!

デジタル一眼レフを使ったことがある人なら分かるだろうが、銀塩カメラのフィルム面い該当するイメージセンサーの部分に微細なホコリが吸着し、それが画像にボツッと映り込んでしまうのだ。銀塩カメラの時代には、フィルムにホコリがついても、一枚送ってしまえば次のフィルムはまっさらだ。しかし、デジカメのイメージセンサーのホコリはずーっとそこにあり続ける。例えば下記写真に、小さな毛のようなのがついているの、おわかりだろうか。(クリックすると大きくなります)

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観ての通り、非常に悲しいものなのだ。ゴミっちゅうのは、、、

しかも、そのゴミを取り除く有効な方法が、あまりない。イメージセンサークリーニングという仕組みがあって、センサーについたホコリをふるい落とす機能をだいたいどのメーカーも有しているのだが、キヤノンやニコンのそれは、ほぼ気休め程度にしかならない。実はオリンパスのデジタル一眼レフに搭載されている仕組みがトップレベルで、特許を押さえているから、他社は今ひとつ効き目のない仕組みに留まらざるを得ないのだ。

例えば、さっきの画像を撮影してから、再生している内に「あああああゴミがついてるジャン!」と思って、イメージセンサークリーニングを数回動作させたのだけども、その10分後くらいに撮影した画像には、位置を変えてきっちり映り込んでいるのである。

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ゴミがいくつもついているのが確認できると思う。うーん、、、これはひどい。

そういえば、オリンパスのカメラを使っている時、ゴミの心配など全くといっていいほどしていない。オリンパスのカメラでは、電源のオン・オフ時や任意の時にダスト・リダクションと呼ばれるゴミ取り機能を動かすことができる。ブルルルッと、案外大きな駆動音でセンサーがふるわれているのを感じる。結果、ゴミがついたというのを感じることはほとんど無い。これが驚異的だということを、長らく忘れてしまっていた。

キヤノンのカメラを使っているときも、たまにサービスセンターにいってクリーニングをお願いしていた。ありがたいことに無償だったけれども、旅先でここぞというタイミングで撮影したいときに、ゴミがついていたということになると本当に困る。ニコンの場合も、いまや最大の問題がゴミ取り機能の強化じゃないだろうか。

僕が買ったD700にはイメージセンサークリーニングが搭載されているが、上位機種であるD3にはそれがない。D700でこんなにゴミがつきやすいんだから、D3ユーザーであるプロカメラマンの人たちはすごく苦労しているだろうなと思う。

僕の師匠である八木澤さんも「あまりレンズ付け替えない方がいいよ。ホコリ吸い込むから」という。そうなると、よく使う焦点域をカバーする高性能ズームレンズを買うしかない。

ニコンの場合、D3と共に登場した24mm-70mmf2.8 という、超高性能にして超高価格(実勢価格20万円前後!)ズームしか、事実上選択肢はない。ところがつい先日、シグマというレンズ専門メーカーから、同じ焦点域、同じf値のレンズが出た。しかもこちらは10万円程度。安くはないけど、これでいいかぁ、、、と思っていたが、

「やまけんちゃん、やっぱり純正メーカーのレンズがいいと思うよ」

っという八木澤師匠の声に押されて、買ってしまった24-70mmf2.8!

しかし、、、残念なことはたびたび起きるものだ。

このレンズ、初期不良であった、、、ズームリングがスムーズに廻らない。途中でガコッとやたら抵抗の大きい部分が2カ所ある。写りは特に問題ないようだが、、、

「ん、これはひどいね。初期不良でしょ!」

と、北海道のプロカメラマン本田氏(ニコンF5ユーザー!)も確認してくれたので間違いない。早く返品したいけど、しばらく出張ばかりでいけないよ、、、20万円超のレンズでこれはないだろう、とかなりへこんだのである。

以下、黄色の色かぶりがする、という現象について写真を引用しながら書いていますが、これはトラブルでもなんでもなく、蛍光灯がまたたく間隔より早いシャッターを切ってしまったことによる「フリッカー現象」というものでした。これをなくすには、1/100以下のスピードでシャッターを切る必要があるそうです。ご指摘いただいたニコンの梅林様、ニコンユーザーの渡辺様、どうもありがとうございました!

実は、それ以外にもD700にはちょっと困った現象が発生する。低照度の場面で撮影をすると、画面の半分に黄色いセロファンがかかったような、変な描写になるのだ。最初は、ドイツ・フランス行き前の、牛肉食べ比べ会の時に発生した。

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ね。画面全体というわけではなく、ある範囲のみ、黄色っぽくなる。

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この現象がずっと継続するので、この日はろくに写真を撮れなかったのだ。明日からのヨーロッパで使えないじゃん!と慌てて購入先に行き、相談して一台取り替えてもらった。担当者さんはニコン通だが、「こんな現象は初めてです」という。しかし、、、二台目になっても発生するのだ。

まず、比較用として、まともに写っている写真。

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その直後に同じ条件で撮った写真。

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なんなのこれは!?

これもまた頻発した。

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画面の全域にわたって色がかぶるのであれば、補正でなんとかなる。けれども、黄ばむのがある範囲内に限定されるから、ややこしい。

ちなみに低照度下で、ストロボを発光させない条件でないと再現しない。ストロボを使うときちんととれる。低照度のシーンに強いはずのニコンのカメラがこんなことになると、非常に困るんだけど、、、

ということで、D700は、使っていてとても素晴らしいと思う時と、「ダメだこりゃ」と思うときが極端なんである。オリンパスのE-3やE-420を使っている時には感じられなかったボケ味があったり、ホワイトバランスの優秀さ、ストロボ撮影をしたときの自然な配光など、オリンパスを上回る部分は多々ある。

しかし、オリンパスのカメラもまた、ニコンのカメラでは代替できない優秀さがあるんだな、と感じたのである。ダストリダクションシステムは先述の通りだが、動作の信頼性という点ではE-3も極めて高いポテンシャルを持っている(バッテリーの持ちに関しては、ニコンに大きく軍配が上がるけど)。

それにやっぱり大きいと思うのは、レンズの違いだ。

オリンパスのレンズはやっぱりとてもいい!何がいいかというと、絞り開放から全く心配なく使うことができる画質なのだ。それが当然と思っていたけど、ニコンのカメラを使うようになって絞り開放で撮影すると、「なんじゃこりゃ!?」と思うこと多数。やっぱりいま思うのは、オリンパスのZDレンズをニコンにつけられたらなぁ、ということである。悩ましい、、、

そういえば、オリンパスから新機種E-620が発売される。

これ、かなりお薦め度の高いカメラだ。イメージセンサーが新しいものになっているので、僕が持っているE-3よりも綺麗な絵がとれるはずだ。しかも、軽い!E-420とE-520の中間的なモデルだから、これまでの機種にくらべかなり使いやすいと思う。ファインダーのみえはおそらく佳くないと思うけれども、明るいレンズとAFを組み合わせれば、そう困ることはないはずだ(すくなくとも僕はあまり困ったことはない)。ただし僕は、ここんとこニコンに投資しすぎたので、しばらく買い物モードは一休み。E-3の後継機種が出るまで、静かに過ごそうと思う。だれかかったら触らせてください~