やまけんの出張食い倒れ日記

愛媛県はまだまだずーっと餅文化! 旨い餅を作る人が活躍する土地なのだ。カラフルお餅の名人・澤山さんを訪ねる。

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大洲市で開催した「味見会」という大イベントの和菓子・米加工品部門で2位になった澤山繁子さんのお宅を訪ねた。もうね、見ておわかりの通り、どでーんとでかくて素晴らしい農家さんのおうちです。

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「まあまあ、そんな撮影なんてされると思っていなかったから、、、」

すみませんねぇ、いつもいきなりなんですよこういうのは。

大洲市は餅つき文化がまだまだ残っている地だ。農協の部長さん宅では、地域の人達に頼まれて配る分を含め、凄まじい分量の餅を搗くという。そのまま食べるだけではなく、いろんな具と砂糖を練り込んだ餅を煉瓦のように切り出し、かきもちにする。薄く切って乾燥させて、揚げたり焼いたりするわけだ。

そんな風に、食文化に餅が重要な位置を占めているだけあって、いま営業している直売所では餅加工品が結構並んでいる。澤山さんはこれまでも直売施設で餅を出品して大人気の方だ。

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澤山さんがお得意とするのが、さまざまな素材を練り込んだ餅。味見会の会場では餅関係の商品がいろいろ並んだけど、その中でもひときわ人目を引いていた。だって、とても美しいし可憐なのだもの!

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オレンジ色のものはみかんを、黄色はモチキビ、紫はたしかタカキビなど、色の出し方に工夫があるそうだ。

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よもぎ餅も、なんだか綺麗でしょう?

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どの餅も澤山さんが早朝4時頃から蒸して、搗いて、ひとつひとつをあつらえていく。ここがその作業場だ。

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ちなみに漬物以外の食品製造には保健所からの許可が必要で、免許を取るためにはいろいろなハードルがある。農家が誰でも加工食品を出品できればいいのだけど、例えば家の台所とは別の水回りや作業場が必要となる。難しいのは、一つの施設は一つの目的の使用に限定される。例えば和菓子で許可を受けたところで惣菜を製造してはいけない、という具合だ。この辺は各市町村で事情が変わるが、、、

農家さんだと、もともと作業場にすることを想定して広くしてある家が多いので、取り組みやすいとは言える。それにしても、整理された作業場。

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お餅を焼いていただく。

年代物の手あぶりが実にイイ!

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どのお餅にも、あんこが入ってます。

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おいしーーい!

実は僕は、餅はあまり得意ではない。雑煮には餅を入れてくれるな、といつも母や嫁さんに言っていた。けれども、こうやって甘くして食べる餅はそれほど嫌いじゃない。

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直売所がオープンする4月後半にはだんだんと暖かくなるだろうけど、餅は旨いはずだ。このカラフルな餅になにか新しい色を加えて欲しいと思うんだけど、さて何が楽しいだろうなぁ、、、