やまけんの出張食い倒れ日記

カメラの大博覧イベントCP+2011に行ってきた 阿部先生がお薦めするものは何でも欲しくなってしまうということに気がついた、、、

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本日が最終日だけど、横浜のパシフィコで開催されたCP+に行ってきた。なんといってもこの日をめがけて新機種を発表しているメーカーが多いので、主役はカメラ。けど僕の場合はあまり新機種には関心が無くて(欲しいメーカーの新機種が出ていないから)、もっぱら周辺機器のことが楽しみで足を運んだ。

けれども、僕が観たかったストロボやライティングツールなどのメーカーは出展が少なくて、なぁーんだという感じ。ちょっと残念だったけども、まあカメラの大イベントだからいいやと思って気持ちを切り替えて歩いてみた。

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リコーのブースでは、コンパクトカメラの新機種であるCX-5のセミナーなどをやっていたけども、僕が行ったときにはカメラマンの小澤太一さんがGXRについての撮影セミナーをしていた。

■小澤太一さんのWeb
http://ameblo.jp/kozawataichi/

小澤さんは子供の写真を撮る名手!素晴らしい写真家だ!その彼がGXRで撮影した写真がまたイイ!それも瞬間を素早く切り取った写真が多くて、「どうやって撮ったの!?」というものが多い。

「ファンクションボタンにMFとAFを切り替えられるようにしてあるんですよ。最短撮影距離で撮りたい場合はMFにしちゃって、画面を見ながら身体を前後させてピントを合わせるほうが早いんです」

うわーー そういうことかぁ 勉強になりました。ありがとうございました!

そのリコーブースでひときわ来場者の関心を引いていたのが、先日発表された、ライカマウントのユニットだ。

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上記写真はモックアップなので動作はしないが、現在僕が使っているA12ユニットなどに比べると厚みがあって出っ張っている。でも、これでライカのレンズが着くというのがまずスゴイ。内蔵されているセンサーがAPS-Cサイズなので、1.5倍程度望遠の焦点距離になってしまうけれども、それはそれでいい。

驚きはそれだけじゃない。ライカレンズが着くということは、各種マウントアダプタを使えばキヤノンもニコンもペンタックスも、他社のレンズが着くということなのだ(もちろんAFとかは全く効かないはずだが)。

つまり、マイクロフォーサーズが切り開いた、レンズアダプタ遊びをGXRでもできるというわけ。しかもこちらはマイクロフォーサーズのセンサーよりも一回り大きいAPS-Cセンサーなので、画質はより期待できる。ライカレンズは持ってないけど、出るのが楽しみになった!

ホント、ここ最近は一眼レフではなくこのGXRを持ち歩くことが多くなったのだ。ちなみにこのエントリの写真もそう。

で、そもそもこのGXRを買うきっかけとなった阿部先生が、ニコンブースで講演をされていた。

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昨年このブログに掲載した阿部先生のCP+での勇姿を観ると、ちょっとぽっちゃりされている。そして今年の先生は、ずいぶんと引き締まっておられる!

実は先生、ご自身で「む、これは色んな意味でイカン!」とお思いになったそうで、炭水化物をとらない主義でダイエットを敢行され、15キロ以上の減量を達成したというのだ。コレはスゴイ!

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その阿部先生が次に向かったのはタムロンのブース。ここではタムロン60周年記念の高倍率ズームレンズである、18-270mm DiII VC PZD、略称B008の解説をされていた。

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高倍率ズームというのは、広角から超望遠までをカバーするズームレンズのことだ。つまり、普通なら24~70mmまでの広角~標準ズームと、70~200mmあたりの望遠ズームを分けて持たねばならないところを、一本でカバーしてしまうという便利なもの。

ただし、そんな都合よいことなどあるわけが無く、高倍率の設計は無理もあり、全域にわたって高画質とは言えないものが多かったという。僕も高倍率はこれまで手を出していなかった。第一、F値が3.5-6.3と暗いのだ。望遠端ではF6.3となり、しかもこれはAPS-C機用のレンズなので、ボケにくくなる。通常なら僕はあまり欲しくないレンズである。

でも、、、阿部先生の話を聞いていると、欲しくなるのだ!

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いわく、このB008は、プロが使う画質とまでは行かないにしろ、これまでの高倍率ズームの中ではダントツ。レンズ設計は60周年の気合いが入ったもので素晴らしく、レンズの硝材もよいものを使っている。なおかつAFの制御に使われるPZDという新方式のモーターが素晴らしく、瞬時に決まるとのこと。そしてなによりレンズのつくりがよい。鏡胴を繰り出してみてもひっかかりなく伸びてくれる。これは実は大変な工作精度を要求することなのだそうだ。そして何より、手ぶれ補正機構VCの性能!

帰り際に、D7000に装着されたデモ機をいじってみたが、35mm換算で400mmを超えてしまう超望遠域でもビタッと手ぶれが停まってくれる。こいつは本当にスゴイ、、、超望遠になるとわずかなブレが大きくゆらゆら揺れるのでフレーミングしにくいのだが、これなら撮れる!という気になる。

うーん D7000を買ったら、これも買おうと思ってしまった、、、

タムロン、いいレンズメーカーです。実はもううちではD90にSP AF17-50mmという大口径標準ズームを装着している。あと、最近使用頻度の高いマクロレンズが名玉の誉れ高い90mmD2.8だ。これに加え、予算に余裕があれば望遠のSP 70-300mmを加えたいと思っている。ニコン純正を持っているんだけど、望遠端での描写がいまひとつ締まらないのが、タムロンだとカチッと締まるらしい。

そんな感じで楽しく歩いたCP+でした。阿部先生、控え室にも足を踏み入れさせていただき、ありがとうございました!