やまけんの出張食い倒れ日記

岩手県の肉牛出荷停止に思うこと

D70_0209

岩手県は一つの県で四国と同じくらいの面積を有する巨大な県であり、南北に長い。北部と南部では文化が全く違い、伊達藩の文化圏である南は米作中心の文化であり、南部藩だった北部では長いこと米ができにくく雑穀文化であった。全く違う文化圏であり距離も長い。

このたび岩手県の全域で肉牛の出荷停止指示が出たが、短角和牛のメイン産地である北部では、ほとんど影響がないことが推測される。先日、京都の焼肉店・きたやま南山が独自に検査機関に調査依頼をして、岩泉・二戸・久慈のメイン産地の牛の個体の放射性物質検査をしたところ、セシウムについて「検出せず」という結果が出て、大いに食べようということになったばかりだ。

稲わらの問題が非常に不安視されているが、短角和牛の生産農家は稲わらに頼らず、デントコーンサイレージなどを食べさせる。その方が経済性が高いからだ。けれどもおそらくそんなことをつぶやいても、状況はあまり変わらないだろう。

よりによって赤肉サミット当日の午後にこのニュースが出た。短角和牛の評価はこのサミットで非常に高かったが、産地の関係者はみな複雑な顔をして帰っていった。

僕は消費者でもあるので、放射能に汚染された食品は口に入れたくない。と同時に、生産者側の仕事をしている身としては、「けれども大丈夫であることがハッキリした食品は、なるべく買ってあげないと」とも思う。問題はいま、その分別を店頭でできないことだ。上杉さんが言っているように「線量を食品表示すること」は必要なのかもしれない。