やまけんの出張食い倒れ日記

北海道大学はしっかり地域農業と連携している! 北大マルシェで食べられるうんまいものと豊かな時間!

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札幌駅から歩いてほんの5分で、北大キャンパス正門に至る。奥へ進むと、実になんというか、ここに座って本を読むだけでもう幸せ、というような小川の流れる中庭があるのだ。

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都市部の大学でこんなにふんだんに敷地を緑地に使える大学ってそんなにないだろう、と思うような、憩いの場

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北大の農学院で、いろいろとお世話になっている坂下先生・小林先生が中心となって開催しているイベント「北大マルシェ」があるというので、昼から伺った。雨の予報だったのが、だんだんとやんできてとうとう青空が見えた!

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「アビーロード」のジャケ写真みたいだ(笑)

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北大農学部の農学院では、サテライトといって道内の数カ所で出張授業のようなことをしているそうだ。もちろん生徒はその拠点の周りの農家さんのところへお手伝い(にはあまりならないことが多いのだろうけど)に行ったり、交流をしている。そのサテライトで築き上げた生産者ネットワークが、一年に一度この北大キャンパスに集結するわけだ。

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農学院の前庭にテントが張られ、様々な農産物、加工食品が並ぶ。

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この方が、僕もいろいろ教わることになっている小林先生。「こばっちゃん」と名札にあるが、そうは呼べんです(笑) このイベント、教員は音頭をとるが、もちろん実行するのは生徒達。なかなか苦労しながら運営をしていた。看板が出るべき処に出てなかったり、事前に生産者さんのプロフィールとかを集めているのに、それが展示されていなかったりと、バタバタしていたようだ。ガンバレ学生イベント!

北海道らしく、牛乳飲み比べというのがあったので入ってみる。

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400円だったかな、で8種の牛乳飲み比べ。完全放牧だったり、餌がグラス中心だったり、パスチャライズだったり。メグミルクとの飲み比べをしたけれども、もちろんそれ以外の農家さんの牛乳が美味しい。中でも、グラスでジャージー種を育てている酪農家さんの牛乳が、インパクトのある香り。やっぱり牛の品種と餌で大きく変わるのだ。もちろんパスチャライズじゃないとよくわからないけどね。

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北大と言えば、北大牧場! 牧場で育てた短角牛を、エレゾ・マルシェ・ジャポンの佐々木君がシチューにすると言う。

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牛皮のナイフケース。かっちょええ。

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短角牛の骨とスネでとったブイヨンがあまりに濃かったので、水で三杯に伸ばしたブイヨンで仕込んだシチュー。

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これがめっぽう旨い!さすがにプロの味だわ。家庭ではこれは絶対に出せない、、、三倍に伸ばしたとは全く思えない濃いゼラチン質。ほどよい酸味、そして煮込んでもきっちり肉の味がわかる短角牛。最高ですな。

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新人のカネコ君が焼いているのは、蝦夷鹿と蝦夷豚のソーセージをバゲットに挟んだドッグ。

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こんなの、旨いに決まってるっしょ~! とくに蝦夷鹿のソーセージ、実に野趣のある味わいだ。

北大のイベントだけあって、ちゃんとお勉強タイムも用意されている。佐々木君が、蝦夷鹿の現状を語るタイム。

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聴きに来てくれた人達も意識の高い人が多いようで、質問がばしばしととんできていた。

さて、このイベントの中でビックリするほど旨かったのが、これ。

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さきの小林先生に「なにか、これだけは食べとけってのありますか?」と聴いた時にいの一番に出たのがここ。

「石窯焼きピッツァは食べといた方がいいですよ!」

え?石窯なの?

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なんと、本当に石窯です!

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しかも贅沢なことに三基の釜が鎮座ましましている!

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尋ねてみたら、なんとこのマルシェ用にあつらえたのだと言う。ホント?

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しかもですよ、このブースを出店しているノースプレインファームは、北海道チーズの世界では有名な生産者でありメーカーだ。

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http://www.northplainfarm.co.jp/

道産小麦の生地をのばして、トマトソースを塗って、チーズを置いてミニトマト、バジル。このシンプルな組み合わせが実に実に最高。

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久しぶりに旨いピッツァを食べたぁ~、という感じがする。これ、小林先生が真っ先に勧めてくれただけあって、本当に心の底から美味しいピッツァであった。

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と思いながら、写真の階段のところでピッツァを食べていたら、、、

「あれ? あれ?」といいながら近づいてくる方が居る、、、

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「あの、やまけんさん?」

はい、そうですそうです。

「おおおおお~ 私ね、高知のひまわり乳業の吉澤さんからいつも話を伺っていてね、いや、お顔をみてまさかと思いましたよ!」

はてこの方は一体?

「ノースプレインファームの大黒と申します。」

ええええええええええええええええええええええええええええええええええノースプレインファームの社長さんじゃないかぁ!ビックリ、びっくり。いやそてにしても食品の業界、本当に狭いです。誰かと誰かが必ずつながってるんだもの。

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ノースプレインファームさんも坂下教授たちときっちりつながり、こうしたイベントには協力をしてくれているそうだ。あんなピザ窯三基も作るんだもんなあ、そのコミットメントの深さは凄いですよ!いやはや。

ノーズプレインファームを囲む、悪いオトナたちの肖像(笑)

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いい感じの不良なオトナ達です。

もひとつ興味深い、殿様ビーフバーガーというトレーラーがあった。

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なんと、福島の南相馬にルーツを持つ、殿様の家系に連なる方が、北海道で肉牛をしているそうだ。そこの黒毛和牛100%のビーフバーガー。

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これ、バンズが大変に美味しゅうございます。

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味の濃いパティには強いバンズが必要。肉の旨さをがっぷり受け止める骨太なバーガーだった。

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ゆったり一周して、エレゾのブースに戻ってくると、秦先生が「あ、いたいた!」と手招きしてる。何かと思ったら、ビックリした出会いが!これについては、次のエントリで触れよう。