やまけんの出張食い倒れ日記

とうとうこの日が来た!ウィルコムのスマートフォンAQUOS PHONE esは、PHSデータ通信でインターネット接続ができる。そして世界初、PHSデータ通信のテザリングが無料で、データ量上限無しで可能なんだ!PHS技術はまだまだ行けるぜ!

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ということで、僕がウィルコムのPHSの熱烈なユーザーであることは、昔からこのブログを見ている人はご存じだろう。なんてったってDDIポケット時代からだからね。

PHSを好きな理由……音質が段違いによい(使ったことがない人は永遠にわからないだろうけど)、携帯電話の通話料と比較して、大幅に安い。そして、なにより低電磁波であるということ。

僕は、いわゆる携帯電話は使っていない。僻地にも行くため、ドコモの音声端末はもっているけど、ほぼ使っていないのが現状だ。だってあんな強大な電磁波発信装置を脳の直近にあてるなんて、いやだもん。科学的にどうこうじゃない。科学的にいくら安全だといわれてたって、そんな「現代にしか通用しない科学」でしょう。10年後に覆ってるかもしれないんだから。おれは信用しねーよ。

PHSは低電磁波が評価されていて、現在でも多数の病院が院内通話インフラとしてPHSを導入しているくらいなのだ。

 

で、このたび発売されたAQUOS PHONE esという端末、アンドロイドOSを搭載したスマートフォンである。しかしこれまでにない機能が搭載されている。まず上の画像のアンテナ表示を見て欲しい。青い表示がいわゆる3Gのアンテナ、その左に黄色いアンテナがある。見えにくいがその上に小さくPとある。そう、これがPHS電波をつかんでいる表示だ。

この端末は、インターネット接続のための通信手段として、通常の3G通信方式に加えて、PHSデータ通信機能を使用することができるのだ!しかもなんと、テザリングまで可能。それも、データ通信によくありがちな「月間1GBまでを上限とします」とかそういうのが一切ない!

いやまってよ、PHSデータ通信て遅いじゃんと気づいた人もいるだろう。実はPHSデータ通信の技術はブラッシュアップされていて、初期の32Kbpsという激遅のスピードから、最大512KB 程度までのスピードアップがなされていた。512KBって、さすがに動画は厳しいが、結構な早さですよ。

この端末の場合、512KBまではいろいろな制約があって出せないらしく、400KB程度が上限。さっきまで測った実測値では256KB程度であった。ただし僕の事務所は電波が悪いので、いい条件だともっと行くでしょう。

しかしですね、実はPHSデータ通信の基地局は、理論上は1MB程度のスピードを出せるそうなんですよ。コレはウィルコムの中の技術の人に、昔聴いた話なので間違いない。いまは、ソフトバンクに遠慮しているのかそれを表にしないけど、本当はできるんですよ。

1MBっていったら、LTEに比べたらプアだけど、仕事につかっても特に問題ないスピードだ。だいいち、いま128KBでイオンから販売されているSIMや、ドコモのMVNO業者のSIMは256KBとかがたくさんあり、人気を博している。それってPHSと同じかそれ以下じゃん!僕はこの端末が大きな可能性を示唆していると思うのだ。

さて、そういうわけでこの端末ゲットしました!

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いつも仲良しのK氏に頼んで、関連端末ももってきてもらった。下から、アクオスes、真ん中がDignoDualという、LTE搭載端末だ。一番上は愛用しているiPod Touchです。

すべて僕の食い倒れ日記を表示しているが、真ん中のDignoだとばかっパヤくて、一瞬で画像が表示される。アクオスesだとさすがにじり、じり、じりと表示される。まだるっこしいという人もいるだろう。

けどね、俺のブログって、おそらく日本のWebサイトの中でも相当に重い方なんだ。立派なもんですよ、表示するだけ。

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それにしてもアクオスesはサイズが小さくて非常に好感度高い! 小さい方がいいんですよオイラは。大きいのはタブレット使えばいいんだから。

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この画面がデータ通信の制御設定で、3G通信を完全に切って(笑)、PHSのテザリングをオンにしている。これによって、PHSによるWifi基地局の電波が出るのだ。これでiPod Touchを接続したが、メールの受信はなぜかドコモのMVNOによるWifiルータよりも早い!実は3Gよりも、PHSのほうがPINGが速いのだそうだ。データ量が大きいと無理だが、テキスト程度なら、反応速度の速さで3Gを上回ることができるのである。

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あまりに嬉しくなっちゃって、来てくれたウィルコムK氏と乾杯。もちろん一時間の制限付きで、いまこうして戻って原稿も書いてます。

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会社の近くの、アウグスビールラボ。美味しいです。

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それにしてもウィルコムの可能性は、PHSの可能性はまだまだ大きいなあ、と実感。だって、もっと速くなるかもしれないんだもん。

思い切って3Gとか4Gとか積まないスマホ端末を造ればいいんだよ。俺なら買うな。どうしても即時でかいデータ通信しなければ!なんてタイミングってそんなにないもん。それよりも、常時繋がっていることが大事なんだ。

ちなみにPHSは安い。先日、熊本の友人がウィルコムの料金プラン聴いてきたので教えたテキストを引用する。


私的に言いますと、まず山奥に行くのでなければ、通話はウィルコム一本にしてしまうのが一番イイと思います。
基本使用料1450円+誰とでも定額980円=2430円/月で、500回まで誰にかけても10分以内の通話は無料になります。10分越えそうになったら一度ブチッと切ってかけ直し、「すみません電波が悪くて-」といってまた9分くらい話して、以後その繰り返し(笑)

うちの会社は私と部下の二名ともPHSですが、通信費は併せて9000円程度です。どうしても10分越えちゃう通話があるので、その分が上乗せされてますが、業務でバリバリ使ってこれです。

ご存じかもしれませんが、ウィルコムには「もう一台無料キャンペーン」という
のがあり、新規契約をすると、二台目と三台目の月額料金が無料になります。
http://www.willcom-inc.com/ja/ichioshi/cp/plusone/index.html
つまり、二台目と三台目は「誰とでも定額」の980円だけで端末を維持でき、か
つ500回までの10分間以下通話をできるのです。

おそらくこれに勝る低コスト回線はないでしょう。

さて、では原稿執筆に戻ろう。 ウィルコムよ、俺はいまでもPHSラブだぜ!