やまけんの出張食い倒れ日記

そう、本日11月05日は「いいたまごの日」!実は発売中の「きょうの料理」と「dancyu」に、極めつけに贅沢なたまごの企画が掲載されていることを知ってますか!?

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はい、ということで絶賛発売中の両誌なのですが、この双方に本日11月05日「いいたまごの日」を記念したページが掲載されているのです。

いいたまごの日は日本養鶏協会が定める記念日で、これまで3回にわたってたまごのある風景というテーマのエッセイコンクールを開催してきた。実はわたくしめが審査員長を仰せつかっております。今年は「たまごのレシピ&エッセイ」を募集し、本日がその発表会。

「ええっそんなレシピ!?」

というような作品がけっこうあって、非常に面白かった!ちなみにグランプリは「たまごフライ」。なんと、たまごをバットに広げたパン粉の上に直接割って衣をつけ、そのまま油で揚げるという料理。でもこれがとても難しいらしく、うまくできるとまん丸に揚がるのだそうだ。しばらくしたらエッセイをweb上に掲載することになるので、その時また案内します。

さて、そんで、10月後半発売号のdancyuときょうの料理の双方に、このいいたまごの日のタイアップページが掲載されてます。これに関しても僕の方で企画をやらせていただきました。通常、二誌で広告タイアップという場合、一つの記事を製作して双方に掲載するという方式でやることが多いのだけれども、それじゃあ面白くない。

だって、dancyuの読者と、きょうの料理の読者は全然違うんだもん。だから、中身も変えなきゃ意味がない。

でも、たまごにちなんだ料理を作ってもらう人は、もう意中の人がいる。それは、、、

 

赤肉サミット‘11-124

そう、京都を代表する「瓢亭」の高橋義弘さんである!

瓢亭では必殺の「瓢亭たまご」という半熟の味付けたまごが名物だ。もちろんこれは教えてもらえないのだけれども、瓢亭らしい卵料理を、二誌で展開して欲しい!という無理な注文をしたのである。受けてくれてありがとう!

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dancyuの方には、やはりガッツリ系の読者のことを考えて、丼物を。「里芋となめこのとろたま丼」、「きのこのほうらく焼き」という2レシピをバチンと掲載していただいた。しかも、くだんの瓢亭たまごまで写真に載っているというサービスぶりだ。

一方、きょうの料理は主婦層が主体となり、料理のリテラシーがやや高いと考えられるため、作る側としておもしろみのあるものをということで、こんな誌面となった。

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実はこちらはテキストを僕が書かせていただいた。

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ヨッシーとの饗宴、大変に嬉しいのであります(笑)

この料理、「卵白の茶碗蒸し玉味噌がけ」というものだ。なあんだ、茶碗蒸しかと思いきや、これ実は、茶碗蒸しのプルプルが真っ白!黄身を使わず、卵白に出汁を含ませたものだけで蒸し上げる。そしてその白いプルプルの上に、取り除いておいた黄身を味噌と練り合わせた玉味噌をかけて、一緒にいただくという計算だ。

dancyuのほうはスケジュールがどうしても合わず、撮影に立ち会えなかったのだけれども、きょうの料理のほうは僕も誌面登場ということで、強行スケジュールで京都に向かった。

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この撮影のため、あの瓢亭の厨房に足を踏み入れさせていただく。ワクワクドキドキである!きっと秘密も一杯あると思うので細かくは出しませんが、なんと厨房の端のほうに、清流が流れておりました。

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たまごの白身と合わせるのは、、、なんとトマトだし!

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トマトと水をミキサーにかけたものを鍋で沸かし、漉して透明な出汁をつくるもの。実は瓢亭ではこのトマト出汁をいろんな料理に使っている!

これをさきの卵白とあわせて、純白の茶碗蒸しをつくるのだ!

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そして、残った黄身を玉味噌にするのがこのレシピのキモ!

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蒸し上がった白い茶碗蒸しに、玉味噌をぽってりとのせる。

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ちなみに、料理写真は滋賀県大津市在住のカメラマン、蛭子真さん。これまでも瓢亭の撮影をかなりやってこられた方である!

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ちょうど瓢亭は、茶室の茅葺きをふきなおしているところだった。ふきたての屋根は美しい!

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撮影終了! お疲れ様でしたぁ~!と思っていたら、「ぜひお食べ下さい」と、茶室でわれわれ分をご用意いただいてしまった!ありがとうございます~!

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ええとですねみなさん、このレシピ、、、 「 すっごく美味しい! 」 です!

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トマトだしを含んだ白い卵白の茶碗蒸しは、ちゃんと濃度が計算されているのだろう、控えめな風味にとろんとろんの絶妙な食感。ほうれん草がいいアクセントになっている。

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そこに玉味噌が加わると、とたんに味と香りが重層的になるのだ!一個のたまごからこんなに深い美味しさが生まれるとは、、、驚いてしまった。やっぱりこの人はスゴイ!

ちなみに、義弘氏のお父様であられる高橋栄一さんがいらっしゃって、「いろいろ試行錯誤してましたけどね、なかなかの味でしたよ」とおっしゃっていた。そうか、これは完全なる義弘レシピなんだな、と感激。

こんな気合いの入ったdancyuときょうの料理。絶賛発売中なのでぜひ買って、そして卵料理を作っていただきたいと心より願う!

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