やまけんの出張食い倒れ日記

札幌で海鮮といえば「またつ」! ウニ祭りで甘めのウニ入りだし巻き卵が旨い!一本まるごと喰いきります!

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ということで、札幌にいったらとりあえず魚はここで食べる!の海鮮酒家またつ。

「今回はねぇ、ウニだな。魚はそんなにいいの無かったから!」

という芦原優マスターの声だが、いやウニあれば他はいらないじゃん?

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これ、生きてるウニからほじってるので、実はトゲがうようよと動いてます!活けウニのうえに、またとりたてのウニを乗せてるのが、色の違いでわかるだろうか。

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甘くて美味しい、、、くさみやくもり一片もなし、ただただ甘~く 旨く 溶けていく!

そしてこれまた活けイカ! ボン・キュ・ボンとグラマラスな活け姿のをその場でさばく!

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薬味はもちろん僕の大好きな山ワサビに、、、

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今回は辛味大根も!生産者さんが直接くれるのだそうだ。

「やまけん好きだろうと思って、辛そうなのとっといてもらったよ!」

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確かにこれがビリッときて辛い! ちなみに山ワサビの辛さも辛味大根の辛さも同じイソチオシアネートです。でも風味が少し違うんだよね。

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ごめんね~美味しくいただきました。まだうわんうわんと動いてるイカ君。イカは生きているとき、身体の表面の細かな斑点が液晶のように明滅するのですね。茶色い部分と透明な部分が明滅するのです。といってもわかりにくいので、あとで映像をここに入れましょう。

さて、お造り第2段。

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サンマ、アワビ、そしてヒラメのウニ包み。

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「まだ脂がのり切ってないんだけど、じつはこっちのほうが旨いと思うんだ」というサンマ、確かに!そうはいっても脂は適度に乗っており、それでいて身肉のうま味が脂でマスキングされることもない。美味しいです。

そして、ヒラメのウニ巻きがまた最高。

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ヒラメは〆てから4時間。これくらいが食感もうま味もちょうどいいでしょ、というが本当にその二つが両立している。いや、素晴らしいですな。

そして、サンマの焼き物だが、、、

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「これ、手間かけてんだよぉ。焼いたサンマの身を骨から外して、小骨も取ってるんだ。そんで肝をはずして裏ごしして味をつけたのを身に塗って、それでまた焼いてもどしてるんだよ。」

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いやこれがもう実になんというか、肝ペーストがぬられた内側のうまさがすごい!骨も抜いてあるから、贅沢な富豪になった気分で全面を味わうことができるのだ! 美味しいサンマの食べ方、またひとつ勉強になりました。

さあそして今回の白眉!

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え!?だし巻き?

「一本食べきれなかったら包んであげるから。一口くってごらん」

いやいやいや、おれはだし巻きが何より好きな人間だよ! と厚めに端で割ってみると、、、

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ウニ入りじゃないかよっ! 出ました出ました、北海道じゃ無きゃできない楽しみ方!

しかも卵部分はふんわりそして甘い! ぼくの父方のおばあちゃんの焼いてくれた玉子焼きはとても甘かった。それが大好きだったぼくとしてはこの甘くてダシも利いていて、しかも内部に熱せられてトロトロクリーム状になったウニがギッシリ入っているこのだし巻き、大ご馳走である!

「だし巻きはね、3回くらいでスッと巻く方が旨いんだよ。何層にもしてるのもあるけど、おれはそう思う。」

という優さん、いやこれ喰ったらそう思うわぁ

ということで一本まるごといただきました。

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そしていかげそ天ぷらに、あわびの天ぷら。

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程よく蒸されたアワビの天ぷらはさきほどの刺身のコリコリとはまったく別物の、絶妙なクニクニ感。美味しゅうございました!

ここからは怒濤のごとく、、、

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羅臼昆布のダシの利きまくったウニの卵とじに、、、

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ウニ丼!

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優さん、今日もすごかったよ、、、ちなみにマスターの優さん、食事に気をつけることで半年で10キロ以上痩せました。お見事!

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目一杯堪能していると、予約の電話が。じつはちょうど間のいいことに、僕のfacebookつながりの方が予約したいんだけど、というので、話をしておいたのだ。その際、コースが6000円からという話をしたところ、それなら6000円でといっていたという。

「けど、やまけんさんのブログを見ていらっしゃるなら、本当はもう少し頑張ってお出しいただいた方がいいんですよねぇ、、、」

と女将の表情が曇る。

そう、みんな勘違いしてるかもしれないけど、この店は「安くて旨い」じゃないですよ。もちろん安くてもそれなりに旨いだろうけど、そうじゃなくて「他で25000円はする内容が1万円前後で楽しめる」という位置づけの店なのだ。東京観光の目玉になっている築地だってそうでしょ?築地にいけば安いかというと、そうではない。銀座だともっとするのが、築地だと割安という意味での「お得さ」なのだ。それと同じと思った方がいい。

ちなみに僕はいつも1~1.5万円程度のお会計になってます。

ブログを読んで来る読者さんの多くが1名でくるのだそうだ。その場合、店としては結構大変。というのは、たとえば4名ならば大きな魚を割安な価格で丸ごと出すこともできる。でも一名のために一匹というのは難しいので、他のお客さんとの兼ね合いで切り身を用意せざるを得ない。そうなると、必ずしも自信のあるものをだせるとは限らないわけだ。

だから、まあ僕がブログにアップしているような内容で食べたいのならば、せめて8000円、できれば1万円のコースをお願いして欲しい。その代わり、店を出る頃には超満腹で、「もう北海道のいい魚は全部食べた」と言えるくらいの内容になること間違いない。3人以上でいくなら、もう少し割安価格でも楽しめるかもしれない。その辺は、事前に電話で女将と相談してください。

あ、あと、このブログでみたからって一年中「ホッケの刺身お願いします!」っていうのはできませんからね。その時期に旬のものしか出しませんのでご注意を。

ということをホテルに帰ってfacebookでメッセしたら、「わかりました!そうします!」とおっしゃって価格変更し、どうやら大満足していただいたようだ。

ということで、今回も魚を(ウニを)満喫しました。ごちそうさまでした!