やまけんの出張食い倒れ日記

会津の小野孝さんから大玉トマト。この悪天候の中、ここまでコクがあって美味しい大玉を出せる農家さんの底力はスゴい!

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しばらく前に会津よつば農協の広域合併記念の講演によばれて行った際、話を聞いてくれた組合員の生産者さんからトマトが届いた。

私は、福島県南会津町(旧南郷村)で夏秋トマト(桃太郎セレクト)を栽培しています。
南会津郡内3町35haのハウスで栽培・共選され、南郷トマトとして京浜市場に出荷されています。
この時期のトマトは、甘さと酸味のバランスがとても絶妙な美味しいトマトです。山本さんに、是非食べていただきたいと思い送りましたが、例年のような味になっておりません(>_<)
9月の日照不足・夜温の高さが原因かと思われます。残念至極であります。

そうおっしゃるのだけれども! とんでもない、実に味の乗った美味しいトマト! しかも、通常は出回らない鬼花トマトも入れてくれている。

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みなさん。こういう風にギュッと二つの実がくっついたような形のトマトを直売施設などでみかけたら買った方がいいですよ。たいがいの場合、こっちの方が美味しいです。

 

品種は桃太郎セレクト。たしかに曇天の影響か、糖度はそれほど乗っていないのだけれども、逆に僕好みの糖酸バランスになった。うま味は十分に濃いので、アミノ酸生成量を促進するための措置をしたのだろうか。南郷町はとてもよい産地で、僕はここのトウガラシニンニクに惚れたのだが、トマトも実に、じつに美味しい!

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大玉トマトの美味しいのってなかなかないのです。実はよく「トマトの美味しいのが食べられるレストラン、教えて!」と聞かれるのだけれども、そんなのありゃしません。だって、安定的に味の均一なトマトを一年中出すなんて不可能だからね。産地は時期によって移り変わり、品種も変わり、そして気象に大きく左右されるのだから。

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やー でも 小野さんのトマトはとても美味しかった。

京浜市場というのは東京から神奈川にかけてということだから、このあたりで会津産のトマトがあれば、もしかしたら小野さんのトマトにつきあたるかもしれない。ただし共撰出荷というのは、トマトを生産する部会単位で荷物を集め、それをサイズや見た目で選別して箱詰めして送ることであり、つまり混ぜられている。だから今回は貴重な個撰ものをいただきました。

生で囓って「おおっ」と思ったので、早い昼飯にパスタにしちゃいました。

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日本のトマトですからね、果肉が溶けてシャバシャバになってしまいするけれども、美味しいです。

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小野さんごちそうさまでした! 南郷町へは固め打ちで取材して廻りたい食材がいろいろあるな、、、