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2004年11月02日

スリランカフェスティバルで、じんわり旨いカレー各種を味わった!

 あいにくの雨の10月30日、代々木公園で開催されたスリランカフェスティバルに行った。農業講義をした中央大学の学生達(一部先生)が運営にボランティアで関わっているということもあり、みんなの顔を見にいかなきゃなぁと思ったわけだ。

 代々木公園というかNHK裏の催事場では、こういった地域特産展的イベントがよく開催されるので行ったことある人も多いだろう。原宿から歩いていくと、おお、こんな立派なの作ったのかぁというようなゴージャスな門がそびえ立っていた。

中にはいるとテントが建ち並んでいる。スリランカの紹介ブースがあったり色んなものが売っていたりしていて、驚いたことに結構人が集まっている。雨の中だが、集客力はかなりのものだったということだ。

まあしかしとにもかくにもメシ!スリランカ料理を食うぞ、と食べ物屋が集まる一角に移動する。日本のスリランカ料理店が軒並み出店しているようで、僕も昔よく通ったコートロッジなど10店くらいが軒を連ねていた。売られているものはスリランカビールなどのビバレッジと、サモサなどのスナック類とチキンを焼いたもの、そして圧倒的に多種多様なカレー!嬉しい限りだ。

どの店にもかなり人が並んでいるので、適当に見当をつけて並ぶ。屋台とは言っても、どの店もかなり本格的だ。厨房設備を仕込んで、鍋をぶんがらぶんがらと振っている。

大量のワタリガニを素揚げしているのは、あの絶妙な蟹カレーを作っているんだろうなぁ、、、その横では、タイ料理でよく出てくるような幅広の麺(おそらく米の麺ではないか)を炒めた焼きそばを作っている。ん~ ここにしよう。店の名前はようわからん!

とりあえず店に並ぶ間もスナックを摘む。チキンロールとサモサを食べるが、どちらも本格的な造りだ。

特にサモサは、中身のスパイスがきっちり効いていて旨い!ジャガイモ餡になにか甘みの要素が入っているようで、囓るとほんわりと甘さを感じる。その後、各種スパイスが立ち上り、少し辛い。この「甘→辛」の変化は、インデアンカレーでもそうだが、かなり蠱惑的だ。

さてなかなか前に進まぬ行列だが、この店、鍋がいくつか並んでいる。一番手前には、まるで酢豚じゃないの?というような真っ赤っかな炒め物。

その奥には豚肉を煮込んだカレー。

そしてなんとも旨そうに真っ赤なカレーの鍋。

この3種を食いたい!値段をみたらビックリすることにどれも300円でご飯が付いてくるようだ。そりゃ全部頼むわな。

3つのカレー料理を手にして別の方向に歩くと、中大の総合政策学部の敏腕先生であるモモが、ゴミ箱コーナーで分別の呼びかけをしているのに遭遇。この人が素晴らしいのだ。そもそも彼女が昔スリランカで開発関連の仕事をしていたことが、今回のフェスティバルで中大生達がボラをするきっかけなのだそうだ。再会を喜びつつモモお奨めのスリランカ料理の店を教えてもらう。

「そうねぇ、辛いけどこの店がお奨め。」

と教えてくれた店でフィッシュカレーを買い、そろそろ持ちきれなくなったので、混み合っているテーブル席をかきわけ何とか座って、箱を開ける。

キーマカレーが旨そうにほかほか湯気を上げている!早速食べると、強い香りが口に充満。スパイスが効いて先鋭的な味だ。インド料理とも違うこの個性、なんとも形容しがたい。

ポークのカレーは、地味な見た目通りに、渋い地味な味がする。

そうそう地味ということばは人を揶揄する言葉ではない。華やかさやけばけばしさがないことを言うのである。そう、スリランカのカレーは、ハレとケでいえばケの香りがする。一部のインド料理店で出てくるような油がかなりもたれるカレーとは違って、毎日食べても飽きない感じだ。

そして、酢豚みたいだと思った料理は、やっぱりスリランカ版酢豚という感じの味だった。

違うのは、チリペッパーがかなり多量に投入されているというところだろう。甘いんだけど辛い!

この時点で相当に舌が痺れてくる。辛い~
スリランカ料理の辛さは、だんだんと蓄積されていくな。食べれば食べるほど、舌の上の辛さは凝縮されていく感じだ。雨が降っていることで蒸し暑いのと絡んで、汗がダラダラと流れ落ちてきた。

これだけ違う店で買ったフィッシュカレー。これは700円だった。

これも非常に地味な作りの好感がもてる味だ。ライスは各種スパイスと一緒に炊かれたもので、これがまた渋い香りで旨い。

総じて、スリランカ料理は、一発目のインパクトがそれほど強くないものの、じんじんじんじんと効いてくる辛さと蓄積されてくるスパイス類の香りが印象的なものだった。いや、旨いです。毎日食べてもいいなって感じ。

それと、面白いものを見つけた。Barオーパでモスコミュールを頼むと、ジンジャーエールではなくジンジャービアをスミルノフと調合して作ってくれるのだが、スリランカにもジンジャービアがある!

当然こいつを片手に、汗がダラダラと流しながら食いまくったのであった。

いいイベントだった。来年のフェスティバルは晴れるといいな。

Posted by yamaken at 2004年11月02日 09:12 | TrackBack
Comments

おお!早速ですね!美味そう!

スリランカフェスティバルに一日いながらほとんど食い歩けなかったからな~。。。残念。。

見た感じフェスティバルでは肉カレーが中心だったと思うのですが、スリランカカレーの醍醐味は多種の野菜を用いた多用なカレー!!だと思います・・・
日本と違って、じゃがいも、レンズ豆、インゲン、ナス、ピーマン・・・などなど野菜自体がメインになったカレーが何種類もある。基本的に毎日食べるもの全てがカレーですし。

大衆食堂では野菜のカレーが五種類位と肉か魚か卵のカレーがメインが出される。客はそれらのカレーを一つの皿の上で米と混ぜて食べる。混沌としたアジアの味jなれど、一品一品で食べるときよりも深みのある味わいがあると思います。腹減ったー・・・

スリランカでいつかオフカイ!?>>モモリング

Posted by: ゆうた at 2004年11月02日 13:09

>雨が降っていることで蒸し暑いのと絡んで、汗がダラダラと流れ落ちてきた。

あの寒い雨の中で…それは単に「食べ過ぎ」じゃない?(笑)
僕もあの日は屋外でイベント(実施側)、プログラム狂いまくりでパシリ回ってました…

食べる場所(休憩所)が少なかったので雨の中フードは少し不調だったのだがせめても…と思って、スブラキとタイラーメンとチキンティカ食いました。

この季節はイベント多いからみんな天候不順でタイヘンだったんだろうなぁ。。。やまけんみたいな客が一杯来ればよかったのだが…(^^;

Posted by: ippo at 2004年11月02日 16:16

どばしです。
酢豚ににている食べ物は、
"デビル・ドゥ・ポーク"
という名前だったような気がします。
他にもいろいろ食べたのですが、食べ物の名前が覚えられませんでした。

Posted by: どばし at 2004年11月02日 18:56

こんにちは、中央大学総合政策学部国際政策文化学科2年の結城俊輔と申します。
やまけんさんが講義にいらしてくれた際の夜の食事会で、スリランカフェスティバルのビラを渡した者です。覚えていますでしょうか。

フェスティバルではお会いすることが出来なくて残念だったのですが、「みんなの顔を見にいかなきゃなぁと思ったわけだ。」というお言葉、大変嬉しく思います。雨の中で来場者が少なくなかったのも、やまけんさんがこうしてブログにおいてご紹介して下さったからではないかと思っております。ありがとうございました。また、やまけんさんも色々なスリランカ料理を食べることが出来た様でなによりです。スリランカのカレーは辛さが独特でおいしいですよね。

ワークショップでお会いして以来、学生に対し良くして頂いて、本当にありがとうございます。
僕自身も、また会える日を楽しみにしています。今後ともよろしくお願いいたします。

Posted by: 結城俊輔 at 2004年11月02日 19:29

やまけん&食い倒れ仲間のみなさん

氷雨の中のご来場に感謝!
ゆうたが書いているように、庶民の日々の食べ物が実は物凄く美味。

例えばちょっと苦味のある青々とした菜っ葉を刻んで、ココナツを削ったものやその他スパイス等とまぜたもの。それだけでどれだけでも食べられる。ジャックフルーツのカレーは、歯ごたえに身悶えます。マニヨッカと呼ばれるタロイモ(?)を蒸かして、それにルヌミリスという、唐辛子、岩塩、小さな赤タマネギ、ニンニク、その他スパイス等を石で挽いてつぶしたペーストをつけて・・・涙。トマトやタマネギ(これがうんと辛い)、青唐辛子(言うに及ばず朦朧となります)、ニンニクなどをスライスして岩塩を溶いた塩水で和え、もぎたてのライムを絞り、つぶすとかおりが立ちのぼる黒胡椒をかけていただくトマトサラダは、意識が遠のくけれどやみつきになります。村に行くと「客人」と歓迎してくれ、ブロイラーでない「鳥」をカレーにしてくれるんだけど、スパイスが染み渡るその引き締まった肉の味にうっとり。

でもね、何が美味しくさせるって、手食だと思うのです。「食感」っていうけど、口に入る前の「触感」。これが口に入るーっ、と想像し、期待をもりあげ、親指・人差し指・中指で、「掬う」のではなく「捏ね・擂り潰す」のです。やり始めてしばらくは洗っても洗っても手がスパイスくさいのだけれど、そのうち全然へっちゃらになります。

>>>どばしさん、
スリランカのレストランで必ずあるのが「deviled」、つまりdevil(悪魔)されたメニューなわけなんですが、チリソースとケチャップなどで味付けしたものです。高級ホテルにもありますよ~。


Posted by: モモリング at 2004年11月02日 20:47

やまけんさん、昨日はありがとうございました!さっそく楽しみにしていたスリランカフェスティバルの感想が読めてうれしいです。
スリランカのポークカレー、私は3口くらいで耳まで辛くなりましたよ・・・。耳まで辛いなんて初めてでした。
でも、本当にスリランカ人は陽気な人が多いですよね!スリランカ人がステージで踊りまっくっている時、普通に日本語で「踊らないの~?」と聞かれました。笑)いや、踊りません。

Posted by: 高橋真澄 at 2004年11月02日 20:50

やまけんさん、先日の勉強会、本当にありがとうございました。
あの後すぐにスリランカフェスティバルについて書いてくださったんですね!

モモのコメントに「手食」とありますが、私もこの日手で擂り潰すようにして食事をいただきました。手からも辛さが伝わってくるようで、スプーンを使って食べるより、倍以上味わえました。

Posted by: 竹中恵実 at 2004年11月05日 01:26