「読者が選ぶ食い倒れ日記グランプリ2005」へのご応募ありがとうございました!
この年末の忙しい中、205件の有効回答をいただき、かなり興味深い結果を得ることが出来ましたよぉ。
早速報告をば!
まず、トップ10は下記のようになりました!

無二路、沖縄についてはかなり納得感があるのですが、国会議員食堂が3位とは、これは結構驚きましたねぇ!昨日も議員秘書のM氏と、木場のジムで汗を流したところだったのですが、これは朗報。来年はさらに国会ツアーを行わねばなりませんな!
すでに無二路、沖縄は「くいだおれの殿堂」に入っていますから、ここでは3位の国会議事堂編を殿堂入りすることにしたいと思います!
それと、9位と10位の港屋、イズミルは、実は投票が同数でした。同率だったということでご理解下さいね!
そのほかにもバードコート、ジャポネ、唯我独尊と、私も印象深い店がランクインしていますね。でも、読者のみなさんの嗜好が少しわかり、面白いところでした。
正月、どうせだらだらとしているつもりですので、補足コメントを交えながら2004年を振り返りたいと思います。まずは速報ということで!
読者の皆様に支えられてここまでやってきました。来年も自分の足場を見失うことなくやっていきたいと思います。
では、これから匠での忘年会とオーパの忘年会のはしごしてきます!
良いお年を!
先日のエントリで紹介したとおり、仕事で伺っている秋田県太田町の米農家である高橋さんから、特別栽培のあきたこまちをいただいてしまった。
特別栽培とは、農薬と化学肥料の使用を、慣行農産物(通常の栽培方法で作られたものをこのように表記する)の二分の一以下にしたものを言う。昨年度中にガイドラインの改正があり、これまでは無農薬とか減農薬とか減化学肥料と呼称していたものを、「特別栽培」という呼称に一本化するということになったのだ。詳しくは農水省のQ&A(PDFファイルです)をご参照のこと。
このガイドラインはあくまでガイドラインであり、法律ではない。しかし、消費者にとってはわかりにくさは解消されない場合がある。減と無の違い、そして農薬と化学肥料がいったい何なのかという認識が消費者には正確に伝わっていないこと、そしてなにより慣行農産物というものの定義である。しかしこの辺は食い倒れ日記的ではないので、いずれ兄弟blogである「俺と畑とインターネット」で書いていきたい。
で、高橋さんをはじめとする太田町の一部の農家さんが、この特別栽培に取り組んでいる。農薬使用量や化学肥料の使用量を減らすという取組みは、おそらく一般的には
「ああ、安全なのね。」
という受け入れられ方をするだろう。消費者の農産物に対する関心時の中で、依然として農薬使用に関するものがほとんどだというのは、様々な調査からも明らかなのだ。
しかし、食い倒れ読者にはきちんと理解して頂きたいことがある。それは、『減化学肥料』または『無化学肥料』その上の『有機』というものにおいては、味が違うはずなのだ。
農産物、そして畜産物、きっと海産物もそうなのだが、味を左右する大きな要因として「それが何を餌としているか」がある。鯛も、天然の海で、海老ばかり食べているものと、養殖環境で人工餌を食べているものとでは味が違うのはおわかりだろう。牛・豚・鶏そして卵の味を左右するのはやはり餌だ。
餌×飼育(栽培)方法×産地×品種 = 味
という方程式が、最低限の要素だ。本当はもっと一杯の要素がある。第一次産業というのは本当に変動要素が多いのダ!だから、最もインテリジェントな産業なのである。
で、農産物においては、化学肥料を使うのと有機質肥料を使うのでは、明らかに差が出る。まず、作物の図体は、あきらかに化学肥料を用いた方が大きくなる。しかし、味もぼやけてしまうことが多い。と断言すると物議を醸し出すこと間違いないので、あらかじめ言っておこう。これは科学的な根拠に基づくものではない主観判断だ。僕は食に関わる人間として主観データを重視する。科学的根拠はないが、化学肥料の施肥量は食味に影響があるというのが僕のベースだ。
ということで、減農薬であるということ以上に、減化学肥料という側面に、食味の向上という価値を見いだしてしかるべきなのである。
ただ、残念ながらこれは理論上でしか言えない。化学肥料を多用する農家さんと、有機の農家さんとの産品を食べ比べて、明らかに差が出るわけではない。先に掲げたように、肥料は味を左右する要因の一つでありすべてではないからだ。そこが難しい部分であり、農産物の面白い部分なのだが、、、
というジレンマをまた思いつつ、高橋さんの米を炊いてみた。秋田県のNさんが、玄米でいただいた米を白米、7分づき、5分づきの3種に精米して送って下さったのだ。
この高橋さんの特別栽培米は、減農薬・減化学肥料というだけではなく、米ぬか資材である「米の精」というものを投入している。最近一般化した無洗米を製造する際に出る米ぬかや大豆カスを、農業用資材に加工したものだ。完全植物性だし、環境へのインパクトも押さえられる。ただしこうした資材を有効に使って、成果を出す=美味しい米を育てるということができるかどうかは、ひとえに農家さんの技術による。
どうなんだろうな、、、旨いだろうか。少し不安だった。実はしばらくまえに、同様の農法で栽培された米を食べてみたことがあるのだ。慣行栽培米と、特別栽培米、そして米の精を使った米、、、正直なところ、食感・食味ともに米の精が一番とはいいきれない状態だったのだ、、、
高橋さんの米を軽く研ぎ、吸水させ、いつものように業務用アルミ鍋で強火で炊く。粘りのある汁が鍋フタから溢れる。甘い米の香りがする、、、

旨い具合におこげが出来た。通常の火加減でこうなったということは、甘みの強い米なのだろう。何もおかずナシで一口運ぶ。ふわっと立ち上るあきたこまち特有の甘い薫り。噛みしめると、絶妙なネッチリ感がする!米の命は適度なネッチリ感だ!組織がしっかりとしていて、しかもネッチリと歯にまとわりついてくる。そして染み出てくる旨味、、、
すんげー旨い!
いつもミルキークイーンをお願いしている、同じ秋田県の大内町のひろっきいのところからあきたこまちも送られてきたが、今回の高橋さんの米はそれを少し上回る美味しさだ!
やられたぁ!
ビバ!高橋さん! 賛辞を送りたい。
こんなに旨い米だが、以前も書いたとおり、通常ルートで販売する際には、ある数値に設定した網目を通し、一定以上の大きさの粒でなければ価格が落ちてしまう。そして、減化学肥料栽培は、小さい粒になりやすく、鑑定価格が下がってしまうことが多い。
しかし、どう考えても旨い!
価格側面が上向きにならないと、特別栽培を辞める農家さんも出てくるだろう。そりゃ当然だ、苦労が報われないわけだから。そして消費者は旨いご飯をたべられなくなるのだ。
じゃあ、どうすればいいのか。僕は業者としてサポートしていきたいと思うけど、消費者にとって一番簡単で有効なことは、美味しいものにはきちんと賛歌を送るということだろう。
食い倒ラーの皆さん、米に対する審美眼を磨いて、旨いと思った米には、賛歌を送りましょう!その方法は色々あると思うけど、例えば米袋に書いてある販売責任者に、商品名と購入場所を明確にした上で「美味しかった」という連絡をする。そういうデータは、事業者はきちんと記録するはずだ。米屋だったら、きちんと会って口頭で「このお米、美味しい!」と言うこと。
これは米だけの話ではない。日本には賛歌を送るという習慣があまりないから、メーカーはそれだけでかなり奮い立つハズだし、何より「苦労して特別な造り方をして良かった」と思うに違いない。
日本の流通は、メーカが誇りを持てないようなものになってしまっている。逆に言えば、それは「恥」という意識も持たないということだ。きちんと声を伝えていくことが、健全な食を作っていくことに繋がる。
ただし、それにはセンスが必要だ。ごねたり文句いったりクレーマーになるのではなく、相手をいい方向に導くような、そんな賛歌を送ってあげて欲しい。
これ、食い倒ラーの基本だ。
さて残念なことに、高橋さんの絶品な米は、一般には手に入りにくい。太田町の特別栽培米の数量が少ない上に、取引先がある地域に限られているのだ。どこで販売されるかは知っているが、ここで言うわけにも行かない。
なので、とにかくちらしなどで「秋田県太田町の特別栽培米」という文字があったら、注意してみて欲しい。まぁ高橋さんの米だけが来るわけではないから、保証はできないが、、、そういうストーリーを持っている米だということは、言っておこう。
いやしかし
旨い米だった、、、しばらくオカズはいらないや。
僕の人生の中でも最重要人物の一人である、親友の本城しんのすけというやつがいる。学生時代は料理が好きな仲間として遊び、キャンパスを面白くするために奔走し、馬鹿なことをやってお巡りさんに怒られるのに付き合ったりしていた。修士課程に一緒に進み、修了間際にベンチャー企業に就職、というか興銀を退職してベンチャーを立ち上げた人と二人で事業を始めると言い出した。そんなので大丈夫かよと思っていたら、その事業「楽天市場」はあれよあれよという間にIT系企業を代表する会社になっていった。
そう、楽天の創業副社長だった男だ。とはいっても、それは世間で一番通りがいい肩書きであって、僕ら大学時代のダチの中では、彼のことは「しんのすけである」としか言いようがない。
そのしんのすけが、全国で最年少の校長先生になった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041227-00000170-kyodo-soci
楽天での成果はしんのすけにとってはまだ途中の出来事にすぎないのであった。
しんのすけは、大学時代に僕の母校である自由の森学園を訪れている。公開研究会という、いってみればオープンキャンパスの高校版のイベントの際に、遊びに来てくれたのだ。思えばその頃からしんのすけは、教育を自分の最重要関心領域としていたのだ。
校長という職を得たというのは、単に物語の始まりに過ぎない。これからしんのすけには大変な苦労が待っていると思うが、もし関係ある方々が読者にいたら、ぜひ暖かく見守ってやって欲しい。必ずや日本の教育に資する活動をしてくれるはずだから。食い倒れ党は100%応援する!
この週末は、そんなしんのすけ亭で、餅つき大会を実施したのである。

総勢30名以上が、しんのすけのマンションのパーティールームを占拠し、餅つきを4回転したのであった。
僕は、三浦の高梨ファームから大根5種類を持参しからみ餅5変化というのをやってみた。

もってきたのは、三浦大根、紅芯大根、青長大根、黒丸大根、辛み大根である。

いやしくも大根を語るのであればこれくらいはくっとかないといかんです。
しんのすけがレンタルで餅つき用具を借りてくれたわけだが、餅つきのなんたるかを知っている人間がいたおかげでなんとかなった。

ホストであるしんのすけの餅つき勇姿である!

しかし ことこういった日本の伝統的な道具、しかも柄が長いものについては、農作業従事者に勝る使い手はない。餅つきは、畑で鍬を打つよりも簡単な作業である。なぜなら鍬打ちの動作から、土に刺さった刃を持ち上げて土塊をほぐす動作をなくしたものが餅つきの動作だからだ。ということで俺の出番であった。

しかし久しぶりにこうした伝統的身体道具を使ったのですぐに息が上がる。んー ゼーハーゼーハーと死にそうになってしまった!

餅はすぐに丸められ、各種そえものに絡めフィニッシュ。

ちなみにこの手前の黒豆納豆と普通の納豆は、僕のblog読者である白井さんが銀座で買ってきた富良野・富士食品の納豆である!旨かったぁ、、、
僕は餅のようにモチモチした食べ物は今ひとつ食指が伸びないのだが、今回の餅は旨かった!結構食べました。
この餅つき大会の顛末については、加賀谷と金子によるアソブラボのコンテンツに詳しいのでぜひご覧じろ。
■アソブ研レポート 「日本の風物詩、モチつき大会でアソブの巻」
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終了後はいつも通りしんのすけの部屋にてディープに呑み。食って呑んでばかりだ!

まあ、本日はお前が主役だ!これから未明の世界に立ち向かう前の休息となるんだよな。
応援団は計り知れないほどに居るから、心おきなく新しいパラダイムを創ってくれ。道半ばで倒れてたら、何があっても助け起こしに行くよ。
本当におめでとう!

ご存じの通り僕にはハム・ベーコン・ソーセージ作りの師匠がいる。それは静岡県で畜産関連の業務に従事しておられる関師匠である。
過去数回このblogでもそのハムソー作りを公開してきたとおりだが、ここにぜひ連れていきたい人たちがいたのだ。それはバードコートの野島さんと、ライブドア堀江君である。
どちらの決断も一瞬であった。
「やまけんさん、それ、連れてってください!シャモを燻製にしたらどうなるんだろうって、ずっと思ってたんですよ。」by野島さん
「えっ、、、俺も行きたいッス、、、」by堀江君
じゃあ行こう!
ちょうど、僕の兄弟分である工藤ちゃんも来られるので、みなで行くことにした。工藤ちゃんは、純米酒を燗して飲ませる居酒屋である「五穀家・日本橋店」の店長を辞めた後、長らく他チェーンの店長をしていたが、とうとう来年度中には自分が100%みることが出来る店をオープンする運びだ。板前は、日本橋の某店で板場にいた五十嵐君だ。いよいよ何かが始まる予感のメンバーばっかりなのであった!
ちなみにベーコン作りのイロハは以前のエントリに書いたとおりだ。僕は淡い味わいのハムよりも濃厚ギトギトなベーコンを好むので、豚バラを2キロ買い込んだ。これまではソミュール液(塩とハーブを溶かし込んだ液だ)に豚肉を漬け込む方式を採っていたが、それだけではつまらない。今回は初めてのチャレンジとして、乾塩法を採用する。乾塩法とは、液に漬け込むのではなく塩とハーブを擦りこんでおくという方法だ。この方式のほうが簡単なので、今回は双方を作り分けてみる。
巨大な豚バラ肉を3等分し、二本をソミュール液(うち一本は贈答用)、一本を乾塩法とする。漬け込み前日に塩を万遍なく擦りこみ、下漬けをする。
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ソミュール液の方だが、これまでの経験上、あまりスパイス類を多用すると味がぼやける、くどくなるという傾向がみられた。そこで今回はシンプルに構成してみようと思ったのだが、、、やろうとするとそれじゃつまらないからいろいろ放り込んでしまうのであった!粗塩、胡椒、ベイリーフ、ニンニク、セージ、大分の臼杵から送られてきた完熟カボス、ブーケガルニ、日本酒を沸騰させる。
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これを冷まし、ビニール袋に豚肉を入れ、ソミュール液をひたひたになるくらいに入れる。乾塩法は出来るだけ簡素にということで、塩、胡椒、セージのみ擦りこんでビニール袋に包む。
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この状態で5日間置いておき、前日に流水に3時間ほどあてて塩を抜く。一旦、細胞すべてに塩分を行き渡らせたうえで、その塩分をほどよいところまで抜くのが燻製の下ごしらえの最重要点なのだ。
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塩分が入った豚肉の組織は化学変化を起こしているので、生肉とは全く違う味わいを持つのである。
これを寒空の風にあてて乾燥させる。水分を含みすぎていると燻煙がうまく表面についてくれないので、乾燥は重要な過程なのだ。つるしたほうがいいのだけども、面倒なのでとりあえずザルに乗せて床に就いた。
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さて、朝5時に工藤ちゃんが愛車で僕の家まで迎えに来てくれる。バードコート軍団、堀江君とは高速のサービスエリアで待ち合わせである。どちらも、一週間前から万全に肉を塩漬けにしている。野島さんのところでは合鴨、シャモ、そして豚肉を塩漬けにしてきたとのこと。堀江君も社長日記に書いているように、万全に塩漬けをしてきたようだ。
ちなみに堀江君には、
「フェラーリで来いよな」
と言ってあるのだが、
「フェラーリしかないッス」
ということであった。
某高速の某海がみえる、何も商業施設のないSAで待っていると、大爆音が聞こえてきた。フェラーリ参上である。
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僕は車にはほとんど関心がないのでどーでもいいのだが、すごいエンジン音である。しかも堀江君、すごい豚肉を持ってきやがった!
「東京エックスっていう豚を漬けてきましたよ!」
なんだよ銘柄豚じゃないか!水を空けられてしまった、、、
気を取り直して、堀江フェラーリを従えて、なんと時速80kmを遵守し一路会場へと向かったのであった。
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さて某所にて師匠や岩澤さんらと再会。早速仕込みに入る。
師匠によるケーシングの模範演技。ハムは形を整えて燻製にし、そののち70度という絶妙な温度で、タンパク質が凝固し過ぎない程度に火を通すのである。
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ハム・ベーコンだけではなくソーセージも作る。モクモクファームのスパイスで味付けをして、腸詰めしていく。堀江君とミポリンもほれこの通りご満悦である。![]()
こちらはバードコート軍団が持参した塩漬けシャモと合鴨肉である。
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さて仕込み終わった肉どもを燻煙機(スモーカー)に吊していく。1.5キロ見当の肉塊が20本あまりあるので、かなりの運動量だ。けどまぁ、トータルワークアウトで鍛えている堀江君には全然楽勝だろう、、、ほれ、デッドリフトだ!
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スモーカー内部には吊るし肉がごっそり。こういう専用のスモーカーでなくとも、段ボールなどでも燻製は可能だ。火事にならないように気をつけないといけないけどネ。
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さてしばらくの間、煙を燻さずにコンロの火だけをかけて、水分を飛ばす。温燻といって、肉に熱を通す+煙で燻すということになる。ここからは数時間、待つばかりである。
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さーてそれでは地鶏タイムだ!
静岡県と言えば、僕が大好きな駿河若シャモという地鶏の産地だ。そして、その若シャモ生産組合の長である鈴木恵美子さんが、今回も駆けつけてくれた!バードコートの皆さんと若シャモを出会わせてみたいというのが、今回の一つの趣旨なのだ!バードコート軍団には、奥久慈シャモを持参頂いている。これと恵美子さんの若シャモをいっしょに食べてみようという、おそらくこれまでにない地鶏食べ比べ大会である!
奥久慈シャモと駿河若シャモをさばくのは、当然ながらバードコート軍団の皆様である。
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野島さんのサバキの技をとくと拝見させて頂いてしまった。野島さんは技術を隠すことなく、スイスイッと鶏を捌いていく。それをじっとみていた板前の五十嵐君が、「切るんじゃなくて、包丁をあてて骨から剥がすという感じですね」と言っていたが、まさにそうだ!
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野島さんは穏やかに手を動かしながら、五十嵐君の質問にも懇切丁寧に答えてくれる。一流の人とは、こういう人を言うのだ。秘密なんて、どこにもありはしない。だって、毎日の鍛錬が必要なんだもの。みるだけで真似ができれば、料理の世界に一流も二流もあるわけがないのだ。
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このようにして、まさに地鶏総覧会といわんばかりの状況になったのであった!
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これがバードコート軍団によって捌かれた駿河若シャモの刺身だ、、、と言いたいところだが、僕が撮影する前にすでに居合わせたみんなに食べられてしまいこれしか残っとらんかった!
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こちらはピッカピカに鮮度のいい、若シャモの内臓群だ!
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このレバー、ハツ、砂肝達は、何もつけなくてもうまかった。鶏肉は、熟成しなければ旨くない牛肉とは違って、鮮度がいいほど美味しく食べられる。内臓はその最たるものだ。この日の朝に捌かれた若シャモの地鶏は、これはもう絶品中の絶品である。個人的にはこの内臓でラグーを作り、太いパスタと合わせたいものだ、、、
会場の駐車場にしつらえたドラム缶バーベキューピットに炭を敷き詰め、鶏を焼きに入る。
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最高の焼き手によって、若シャモと奥久慈シャモがいい具合に火を通されていく。依然として彼女募集中の菊リンも焼きまくっている!
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奥久慈シャモと駿河若シャモの食べ比べと相成ったわけだが、やはり予想通り、まったくベクトルが違う!奥久慈シャモは端麗辛口、筋肉質のストレート純情派だ。若シャモは脂とコクの乗った、芳醇ウマ口フェロモン系なのだ!
バードコートが望む肉質は奥久慈シャモであるわけだが、全く違う食材として若シャモを推したい。おいらはやはり若シャモ派だったりするのであった!
鶏肉は、かなり火が回るのが早い。燻製にかけていた奥久慈シャモができあがってくる。
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野島さんが中華包丁で捌く。肉はあっさりめに仕上がっていて、柔らかく絶妙な味わいだ!
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「もうすこし強めに塩をして、もうしばらく燻煙をかけておくともっと脱水されるね。」
といいながら味わう。バードコートのメニューに燻製がのるのはいつになるだろうか!?
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おっつけ、ベーコンとハムもできあがってきたようだ。師匠が切り分けてくださる。
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できたてのハム・ベーコンは、冷えてからのそれとは全く違う!冷えると、肉が締まり脂が固まって落ち着くのだが、熱が通って落ち着いていない段階のハム・ベーコンは、ここのタイミングでしか味わえない乙なものなのだ!ふんわりした食感、塩分はそれほど前面にでてこない、薫り高い肉が味わえる!
関師匠の作るハム・ベーコンはとてもあっさりめの味わいだ。
「昔は女房も『あんたのハムはしょっぱい』と言っていたものだけど、最近は何も文句を言われないよ。僕の好みがだんだんと落ち着いてきたんだなぁ、、、」
うーむ僕も20年後にはそう言っているのだろうか!
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この日は県の岩澤さんの人脈でスバラシイ人たちが集まっていた。この女性は、数年前に開催された利き酒大会でチャンピオンとなった石上さんだ。彼女は静岡県下の旨いものを紹介する活動をしていて、この写真で手に持っているのは、自分たちが田んぼで育てた米で仕込んだ米焼酎である!
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これがまた実に味わい深い、くどさのないすっきりした飲み口の米焼酎だった。さすがである。
そして堀江モンも食べている浜松のウナギの白焼き。
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炭火でカリッと焼き直し、本わさびで食べるとこれはもう絶品であった!
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さて
そうした酒宴の中、粛々と煙は燻り続いていた。
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肉に色が付き、熱も十分に肉の内部に浸透した状態になったのがこの状態である。
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できたぁ、、、
みよ、数ヶ月は楽しめそうな肉塊が燻りあがった。
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野島さんも堀江君も大喜びである。
「こうやってできるんだな、、、やり方はそれほど難しくないな、勉強になりました!今度は店でもやってみよう、、、」by野島
「いやぁ、、、家のベランダでやってみようかなぁ、、、」by堀江
しかしこんなに大規模にスバラシイ企画が出来たのも、岩澤さんと関師匠のおかげである。また、竹炭アーティストの金丸さんも、最高に旨い自家製五穀米のおこわを作ってくれた!そういえば堀江君にあげていた竹炭のレリーフは、いまごろ社長室を飾っているのだろうか。利き酒チャンピオンの石上さんもパワフルオンナだった。鈴木恵美子さん、若シャモはやっぱウマいっすよ。その他ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました!来年も燻製やりましょう!
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さて、
読者が選ぶ食い倒れ日記グランプリ2004を開催します!
12月20日から3回に分けて紹介した20のエントリの中から、貴方が食べたいor行きたいor感動した!というエントリを3つ選んでください。その他、どういう読者さんがいらっしゃるのか、簡単なアンケートも組んでみましたのでよろしくお願いします。個人情報はもちろん厳重に扱います。
投票ページはアソブラボの金子と加賀谷に作ってもらいました。とっても素敵だ!
■投票ページ
http://www.asoblab.jp/kuidaore/
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ま、こんなの荒らしたって意味ないとは思いますが、お一人様一回の投票を守ってくださいね。
いちおうプレゼントを一名様に差し上げようかと思っております、ハイ。
〆切は30日の23:59とします。つまり大晦日にベスト10を発表致します。
ま、みなさんも師走でお忙しいでしょうから、ぜひお早めに!
楽しみだ~ よろしくお願いします!
さて
ベスト20を紹介する記事を書くだけで大変だぞぉ、、、今回でようやく20エントリが選出される。
食い倒れをしていて非常に嬉しい瞬間というのは、予期しないで入った店が素晴らしかった時だ。僕も出張に出かける時は、なんらかの下調べをすることが多い。しかしそれとは別に、町を歩いていて「これはっ!」と感じる店にはいることもある。そこが素晴らしく美味しい店だったりすることがあり、その場合に感じる悦びは、あらかじめ調査をして行った店の数倍になる。「出会い」を感じるからだ。
そういう意味で今年素晴らしかったのがこの店だ!
■ビバ金沢!素晴らしき店、酒と肴と人との出会い 金沢駅百番街「黒百合」http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/000184.html
この黒百合、料理も旨いし、呑んでいる常連さん達がまた渋い!このエントリで書いた、隣り合って呑むことになったおっちゃんは、実にいい感じの金沢料理の案内人であったのだ。うーん この人とはまた呑みたい。
実物の僕を知っている人ならお分かりと思うけど、僕は相当にオープンな人間なので、初対面の人と仲良くできることが多い。酒場でいい出会いがあったときは、本当に嬉しいものだ。心に残る食い倒れ旅であった。
そして今年の後半、インパクトをもって迫ってきた店と言えばこのトルコ料理「イズミル」だろう。これまた食い倒ラーである「おうさるさん」に先導してもらったこの店、味・雰囲気ともに良かった!
実はこの店、このエントリ以降まだ再訪できていない。おうさるさんによればイズミルには「やまけんのblogみてきた」というお客さんが結構きているようだ。うー 俺も行きたいゾ!スレイマンとエリフに会いたいなぁ。
あと、今年はけっこう企画モノへのチャレンジを始めた年でもある。その中でも、自分でも面白いと思っていて、かつ周りからも「あの企画はすごい!」と迎え入れられたのがこれである。
■国会議事堂 議員食堂は食い倒ラーのパラダイスであった!
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/000336.html
国会議事堂内の食堂をすべて制覇しようというこのプロジェクト、二回実施したが、先はマダマダ遥か遠い。この企画が産まれた背景は、国会議員秘書のモロイさんとの出会いである。僕の家に大量のブルームキュウリが送られてきた日、地下鉄木場駅に夜11時に来てくれたら分けてあげるよ、という酔狂なエントリを書いたら、6人くらいが来たのである。その中にモロイさんが居たのだ。その際に彼の方から「国会にメシを食いに来ませんか?」という申し出があり、実現したのだ!以後、このモロイさんは僕の家からすぐの処に居を構えていることもあり、かなり密接に付き合いをさせていただいている。有り難いことだ。
この国会関連記事はまだ始まったばかりだ。今後もやるのでぜひ期待して頂きたい。ていうか、モロイさんが議員秘書を失職しないように選挙応援しないとなぁ、、、
さて、次は、無二路と同様、店ぐるみで今年最も仲良くさせて頂いたところである。
■北千住 地鶏焼き 「バードコート」
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/000429.html
とにかくこのバードコートの野島さんとは、親しくさせて頂いた。もうこの方は最高である。プロフェッショナルで、謙虚で、人格者だ。本当にシャッポを脱ぐ。
野島さんとバードコートのスタッフの皆さんとは、いろいろと記憶に残る食い倒れを一緒にさせていただいた。例えばこのエントリ。
地鶏の生産組合に少しでもお客さんが来るように、そして大子町に都会から人が来るようにという同期で開催するあたり、野島さんの人柄出ているのがお分かりだろう。
それと、僕の食い倒れ仲間を招いての長島農園でのダッチオーブンパーティーをやったのをご記憶だろうか。
★シークレット・ダッチオーブンパーティの週末
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/000526.html
このパーティーのエントリ後、「なんで俺or私を呼んでくれないの~!?」という講義が殺到した。でもなぁ みんな呼んでたら100人越しちゃうんだって。で、このエントリでの白眉は、やはりなんといってもバードコートの一同による、奥久慈シャモの照り焼きチキンバーガーなのである。シャモの卵を使った自家製マヨネーズと、バードコート秘伝のタレで焼いたシャモ肉を特製バンズに挟んで食べる超本格派の照り焼きーバーガー、店では頼んでも出してもらえない!これはもう幻である。その他のみんなが作った料理もすべて旨く、なんとも素晴らしい会になったのであった。
そうしたところを含め、バードコートのエントリをノミネートさせて頂く。
あと、僕の仕事に関連して、生産農家さんの姿を紹介するエントリも、読者さん達から支持をいただいた。中でも今年は「秋田イヤー」だった。秋田県内二カ所の農村で仕事をいただき、月二回はお邪魔できるという最高の環境にあったのである。
その中で、今年ダチになった伊藤ひろっきいの実家に、稲刈りをしに行ったこのエントリは非常に自分でも印象深い。
■新米ざんまい 秋田県大内町の大家族の宴は最高だった!
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/000481.html
どうやら僕は二日間で米を一升分食ってしまったらしいが、、、秋田県の家文化を味わう素晴らしい旅だった。いやー あの茄子がっこは今思いだしても、米と一緒に食べたい、、、
さて今年は初めての、海外で実況blogというのをやった。そう、タイのバンコクで開催された農業情報学会の視察に行った時のエントリ群だ。
■タイ・バンコク周遊編(4日分ほどある)
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/000400.html
バンコク在住の同期生達と会ったりしていろんなところに食いに行った。その詳細を、逐一blogで紹介していったわけである。超一流ホテルであるフォーシーズンズに宿泊したので、インターネットはかなりいい環境(高かったけど)だった。おかげで更新に必死であったが、、、毎日飯が旨かったからいいや。
さて、そのバンコクでの現地執筆blogに慣れたのを爆発させたのが、この一連のエントリ群だ。
■常夏の楽園・沖縄を食べ尽くす
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/cat_ieiuaiouo.html(↑エントリ数多いので、ひとまとめページにします。下の方にスクロールしていってね。)
今年最大の旅といえばこれだろう。沖縄出身の川端卓による凄まじい旅程が組まれての旅行だった。しかも現地ではタクの親友であるキッペイをはじめとする仲間達が、僕らを迎えるため手ぐすね引いて待っていてくれた。食べ物ももちろん旨かったが、その沖縄人たちの気持ちが、最高のご馳走だったのだ!ああ、また行きたいよ、、、
さて
そしてこれがベスト20に入らないわけがない、今年度僕も最高の体験の一つとなっているのが、このエピソードだ!
まだ読んでない人がいたら絶対に読んで頂きたい。いつもの行きつけの店のバーテンダー君が、なんと日本一になってしまったのだ!その現場である神戸の会場に、僕は応援にいくことができた!
このエントリほど更新が待たれたのはないだろう。読者さんから「早く書いてくれぇ~」という催促が来まくった。僕も友人の津田ちゃんの家で、寝ずにエントリを書いた。また、このエントリでは動画を掲載したのだが、それもまた好評だった。動画はやはり雄弁だ。今後、多用していきたいと思う。来年はヘルシンキで世界大会だが、絶対に応援に行くぞ!
とまあ、こんな感じがベスト20だ!自分でみても厚みのある一年だった。だって、ここにあげていないエントリの中にも、すごくインパクトのあるのが多いんだもん。苦悩の末、選びました、、、
さて、このベスト20、ぜひ再読していただいて、投票して欲しい。投票ページのアドレスは別途記載する。
12月最後の週、大晦日の日中に締め切ってベスト10を発表する!皆様よろしく!
さて、僕的ベスト20エントリの紹介を続けよう。
お店紹介もさることながら、僕が重要視しているのは、地域の地場メーカーが創り出した、愛情と文化溢れる食品たちだ。出張で地方に行くと必ず大資本系ではない食品スーパーに足を運ぶ。調味料の棚に行くと、これはもう知らないメーカのオンパレードで、醤油など買い求めてしまうのだ。
そんな中、まだ雪深い山形を訪れた際に、農業改良普及員の方に連れられていった地元農家さんの物産展で衝撃的な出会いをしたのが、この「なんばんの粕漬け」だ!
■2月18日
山形のおばちゃんが作った旨いもんみつけた
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/000217.html
おそらく史上最高レベルに辛いであろうトウガラシの効かせ方、そして味噌かと思いきや、鼻孔に抜ける酒粕の美しい香り。クルミのコクと胡麻の風味とニンニクの香り。このハーモニーは最高。文句なしに今のところ世界一のご飯の友であると僕が認定する。あのライブドア堀江君にも一本あげたらはまってしまったくらいだ。
このなんばんについては、後日重大発表があるので、楽しみにして欲しい。
さて
僕のこの日記、よく大食い系、B級グルメ系と言われるが違う!と個人的には抵抗をしている。けど、こういうエントリがあると、抵抗虚しく「やっぱ大食いじゃん」と言われてしまうのであった。
■10月13日
本日、ジャポネにてジャリコ「親方」制覇 with おうさるさん
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/000483.html
ジャポネが何だか分からない方は、初登場エントリをご参照のこと。知らない読者さんには相当衝撃的なエントリだったようで、以後、「ジャポネ行ってきました!」という報告がよくあったものだ。女性でもファンになってしまう例が続出。ジャポネ学の権威であるおうさるさんとの出会いもあり、忘れられない邂逅であった。
さて4月には、今年度最高とも言える大型ヒット店のエントリが登場した。
そう、いまだにここの読者さんが「無二路行ってきました!感動でした!!」と興奮して報告してきてくれる、日本では数少ない本場のシチリア料理を食べさせる店である。この店との関係はエントリ登場以前からだったのだが、このエントリ書いて以来、爆発的に予約が入り、オーナーの大塚さんは目を丸くしていた。シェフの重(しげ)さんは「もうちょっとお客さん減ってくれた方が楽だよぉ」と言うほどに。
そして、無二路といえば伝説の第二回オフ会であろう。
瞬く間に38人が集まったこの第二回オフ会、最後の「ハッスルポーズ」を決める映像をみた編集関係の人が「あれは尋常じゃないですよ、、、」と唸るほどの熱気だったのだ。今でも思い出すとホロッと来てしまうが、これ以降、オフ会は開催していない。だってこの当時は一日のヒット数が1000件くらいだった。いまはトップページだけで5000ヒット超えているから、募集をかけたら何人くるかわかったものではない。面倒なのでこれ以後、オフ会は封印したいとおもったりして、、、
ま、いつかやることになると思うけど。
さて、次ぎに感動した出会いと言えば、北海道の富良野にて、マスターの家に泊めて頂いた「唯我独尊」のカレーだ。
このblogにはカレーが登場する率が高い、、、のは、それはもう僕がカレー好きだからなのだが、唯我独尊のカレーは非常にオリジナルであり旨い!しかもマスターの人柄と、旨いものネットワークの作り方が最高だ。富良野を水先案内してくれたD黒さん(お元気ですか?)との関係もあいまって、非常に僕の記憶に残っている。この後、全国のデパートの催事でマスターが出てくる場合は僕に「Webにかいとけ」連絡がくるようになったというのも笑える。
次ぎに、衝撃的な料理との出会いということでいえば、これだろう。
麺とくに蕎麦は大好きなカテゴリだが、これは久々に大ヒットであった。虎ノ門の畜産関連団体の部長さんに連れて行って頂いたのだが、あまりにもすごいコンセプトに、やみつきになってしまった。ただし味が濃いので、築地王さんなどは「塩辛すぎる!」と言われてしまったのだが、、、でもここの大盛り肉そばは、ボリュームと言い見た目と言い、満足度は100%以上である。
あとこれは自分的に好きな料理だからということなんだが、宮崎が生み出した前世紀最大の発明的料理である「チキン南蛮」ははずせない。
■7月13日
夏真っ盛り! 宮崎出張編 チキン南蛮と日南海岸の魚料理を堪能しまくり
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/000114.html
チキン南蛮の素晴らしいところは、南蛮酢とタルタルソースの味付けの違いでいかようにもオリジナリティが発揮できるところだ。どの店でも味が違う!僕が好きなのは魚山亭宮崎空港店なのだが、、、
という感じだ。
うーむしかし ベスト20エントリの候補選出だけで異様に大変だぞ。まだあと7編エントリしないと、、、それだけ色んなことがあったと言うことだなぁ。こんなに濃い食体験ばかりしているということに、自分でもあきれるくらいだ。
明日は残りの7編を紹介します。で、投票開始しますよ!ぜひよろしく。
昨日20日が、宝島社の「このブログがすごい!2005」の発売日。
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すでに手に取ってみた人もいらっしゃるだろうか。ここでは最終順位はあかさないけど、なんと食い倒れ日記がベスト3に入っているのである!
でも編集部が書いているblogを観ると、「今年売れないと来年は発刊できない可能性が高い」そうだ、、、
一回こっきりしか出なかった企画の上位じゃぁ寂しい! 皆さん980円ですからぜひ買ってあげて下さいな。なにとぞ、何卒、、、
師走だ、、、年の暮れ、なにか一つ面白いことをやりたいと思っていた。昨年は、7月から始めた食い倒れ日記の中で、自分的に最も重要と思われる店や食材から「食い倒れの殿堂」を選ぶという企画をしたものだ。
■2003年 食い倒れグランプリ発表 (出張の部)
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/000161.html
■2003年 食い倒れグランプリ発表 (首都圏の部)
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/000162.html
それからもう一年。今年は思い切って、自分でももちろん選ぶけど、読者の皆さんがどのようなエントリが面白かったかということで選ぶ「読者が選ぶ食い倒れ日記グランプリ」というのをやってみたいと思う!
とはいっても、実は2004年1月1日以降、どれだけエントリを書いてきたかというと、12月22日の時点で370エントリ(!)もある!とてもじゃないが、このすべてから選んでもらうというのも大変だ。だいたい、アンケートフォームのリストボックスに入りきらん!
ということで、僕の方で勝手にベスト20を決めさせて頂いた。ここから読者の皆さんに選んで頂きたいと思うのである。
ただし、いろいろと問題があって、僕の記事にはいくつかのパターンがある。純粋に「これが旨い!」という紹介記事と、あるイベントに僕自身が入り込んでドキュメンタリーチックに経過を報告している記事。焦点が当たっているのも、料理なのか食材なのか、はたまたシチュエーションが面白いのか等、いろんなパターンがある。その中からどのように選んで頂くか、、、これは5分ほど悩んでしまうテーマだ。
でも、そんなことを言っていても始まらない。なので、もうすべてひっくるめて、「一番印象に残っている」エントリであり、「これをorここで食べたい!」と思わせる力をもったエントリを選んでいただきたいと思う。
投票自体は、これからアンケートCGIを組んで頂く関係上、数日後に実施する。それまでの間に、激動の2004年を振り返る意味でも、ぜひベスト20エントリを復習して頂きたい。ということで、本日から数編ずつ、ヤマケン選のエントリを掲示していこうと思う。
また、「このエントリは面白かった(旨そうだった)から、ベスト20に入れろ!」という声はコメントに書き入れてくださるよう。
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では、まず5編を。
僕が文章を書く時は、ほぼすべて一気に書き下ろしである。最初に構成を考えて見出しを付けて、、、ということは、5000字以上の文章でないとまずやらない。どんな原稿も皆そうだ。その中で、かなり気合いを入れて綿密に書いた文章があるとすれば、このエントリだろう。
■1月14日
ぷるぷる官能小説的オムライス 銀座「喫茶YOU」
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/000176.html
紫色の文字色を使うという装飾を初めて取り入れたのもこのエントリだ。ていうか、以来ほとんどやっていないのだが、、、
次に、まだかなり寒い時期だったが、山形にて連続2カ所講演を行った際のエントリだ。そう、蕎麦王国山形。その山形でも最重要人物と言われている、蕎麦界の仙人とも言えるお方に蕎麦打ちを教わったのである!
ここで出てくる鈴木氏について、後日ある友人から「あの鈴木製粉さん手づから教われるとは、ものすごい光栄なことなんだよ」とのことであった。この蕎麦体験はまさしく感動的であった。
さて何を隠そう、僕自身がかなり気に入っているエントリがこれである。
■2月12日
越前の国はソースカツ丼の聖地であった!
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/000208.html
ソースカツ丼が旨い!ということもあるのだが、カツのフタ乗せという技が、この辺一対の皆様の習慣として根付いているという衝撃の文化的差異を発見し、もう講演が終わるのを待てず一気にかき揚げたのがこのエントリなのである。ああ、でもソースカツ丼また食べたいなぁ、、、
そうそう、僕は大食い系の人間として認知されつつあるらしいのだけど、自分ではそうは思わない、、、けど、数回くらい、本当にどんどん底なしに食べられるという時もある。特に出張に行く時は、出会う食べ物が一期一会だと思うのでついつい頑張ってしまう。その代表的なのが、6月の帯広行きでの下記出来事達だろう。
■6月29日
帯広にも生ラムジンギスカンの名店があるのだ! 「白樺」で7人前食べた。http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/000355.html
生ラムジンギスカンは札幌の「だるま」で堪能したが、この白樺も二度行って二度とも感動したのだ!本当に一人で7人前は食ったと思う。しかも、昼食を他の場所で食べて20分後にだ。
その数日前に起こったこのエントリは、おそらく僕の食い倒れ史上最大の何敵であった。そう、黒い豚丼「鶴橋」である。
■6月26日
豚丼王国帯広にて、超特大豚丼と対峙した。 帯広「鶴橋」再訪
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/000353.html
注意して欲しいのは、この豚丼を食べる前にすでに一杯、十勝っこというニューウェーブ豚丼店で食べて挑んでいるのだ。この戦いは大変だった、、、
とりあえず上記5編は必読かな、と思う。今日はこの辺で。

週刊アスキーの後ろから2ページ目の連載「HOTEL DE ゴハン」の執筆陣に加わらせて頂くということは先日報告したとおりだが、第一回目の取材に先だって、打ち合わせと称しての飲み会に誘って頂いた!
まずは九段下の駅からすぐの週アス編集部へご挨拶。編集主幹であるF岡さんに案内をしていただき、編集部内を練り歩く。思ったより静かで、超緊張!
なんと嬉しいことに、週アスの超人気コンテンツである「カオスだもんね!」の担当であるアカザーさんともご挨拶!
「F岡さんから訊いて、やまけんさんのWebみてますよぉ、、、いいっスね!食い倒れ!」
と、まさしくあの口調である!嬉しいなぁ、、、カオスの単行本3冊をいただき有頂天。
その後、連載のご担当者であらせられるI女史をご紹介頂く。ゴージャスリッチスパンコールバリバリのI女史は、もう編集部に入ってきただけでその存在感をビシバシと放っている!
その後、お二人とタクシーで神保町に移動。あの「恨ミシュラン」の神足さんがお待ちだというのである!その神足さんが通う寿司屋がこの「金寿司」である。
■金寿司
東京都千代田区小川町3丁目
03-3291-2816

店内カウンター奥に、あの神足さんがあの蝶ネクタイ姿で座っていらした!うーん お隣に座らせて頂くが、しばらく緊張でいつものペースが出ない。こんなの久しぶりだなぁ。

この金寿司、神足さんはもう10年近く通っているそうだ。しかしこの優しげな大将とはそれほど会話を交わすことが無いという。「曲者なんだよ、アイツ」とのことだ。
この大将が握る寿司は完全に江戸前!すべてに技と手仕事が入っている。

中でも感動的に旨かったのは、この車エビだ。茹で上げてからしばらくザルの上で適温まで下げ、その後、エビ味噌をシャリに噛ませながらキュッと握る。

美しいプレゼンテーションだがそれ以上に香りが素晴らしい!一口にかぶりつくと、ジュワッと海老のジュが染み出て、かつあの悩ましい香りがブワンと溢れる。人肌くらいの温度が、最大限に味蕾に旨味を直撃させる!

あまりの旨さに、もう一貫所望してしまった、、、この車エビ、絶品である。ずっとまえ、家の近くにあった寿司屋に入ったら、全然美味しくなくて、仕方なく皮肉で海老を褒めたことがある。それとこれとは全く次元違いだ!
当然ながら漬けも江戸前だ。

さっと湯にくぐらせ表面を固めて漬けにしてあるところがまた江戸前だ。漬け時間が短めらしくフレッシュな赤身の風味を味わえた。
で、この穴子が旨かったんだ。

嬉しいのは、きっちり焼いてくれていること。僕は煮穴子は苦手だ。母の実家のある瀬戸内では焼きが中心だったから、そちらの印象が強い。

金寿司の穴子はきっちりと焼かれていて、軽い焦げ目が魅惑的な香りを100%増幅している!ツメも甘すぎず身に寄り添う味だ。うーむ これも旨い!

卵焼きには小柱がちらしてあったりして、甘く美味しい。出汁の含ませ方も絶妙であった。
江戸前寿司といっても本当にいろいろあるのだな、、、店によって流儀が違うのが楽しい。金寿司は、とにかく優しい握りだ。ふんわりとしているのに崩れないシャリもいい。ネタと一体になった時の優しさ、暖かさを感じる、、、
どうも、ご馳走様でした!(週アス編集部様)
この後、F岡さん絶賛のホッピーを呑ませる店で一杯飲んでもうろうとし、その後は神足さん・I女史とともに銀座に沈んだ。この日の顛末は、F岡さんのblogでも書かれているゾ!
週アス連載第壱号は、年明けすぐになりそうだ。また告知するゾ!
先日のエントリに呼応して、長島勝美君から連絡がきた。
これについては今後、姉妹blogにて公開していく。
■俺と畑とインターネット
http://www.yamaken.org/mt/oreto/
自然死に瀕している日本農業の中、着々と次代を築こうとしている若い世代の生産農家もいる。そうした人たちにスポットを当てていきたい。関心のある方はぜひご覧いただきたい。
まったく食い倒れとは関係のない話だ。
友の加賀谷のblogに、韓国の映画「オールドボーイ」を絶賛するエントリがあったので、僕も観に行こうかと思ったが、いきたい時に上映を逃してしまった。ちなみに僕は、映画を観るのは年間で1本くらい。そう、映画にはあまり惹かれることがない。現実世界の方が面白いからかもしれない、、、
見逃したけどまあいいやと思っていたら、オフィスの近くのコンビニの書棚に、オールドボーイの原作が復刻廉価版のコミックで出ていた。分厚くて500円くらいのアレだ。手にとって眺めたが、「ふうんこれかぁ」と思っただけで買わずにいた。
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しかし、ずっと何か、心のどこかに引っかかっていた。
その数日後、高校時代の親友と電話で話をした。バードコートに堀江君達と入る前に、40分くらい立ち話をしたのだ。そこで、衝撃的なことを教えられたのだ。
「あ、そういえばオールドボーイって映画あるだろ。あの原作、狩撫 麻礼がかいてるんだってさ。」
瞬間、背筋を電流が走った。
「原作者の名前が違うじゃないか!」
「うん、アレはまた仮名を使ったらしい」
なるほど、、、なぜ心にしこりが残ったか、そしてこんなタイミングで人生に差し込んできたのかがわかった。
狩撫 麻礼(かりぶまれい)は、僕が高校時代に読み漁った、漫画の原作者だ。代表作は色々あるのだが、高校の時にバイブルのように読んでいたのが「ボーダー」という漫画だ。
内容は時に間が抜けているものの、壮絶だ。狩撫 麻礼の漫画の特徴は、ある種の「型」が存在することだ。主人公は、この世の中のメインストリームには乗れない、境界線上(ボーダー)を歩く者。それに対し、「あちら側」から刺客が送り込まれてくる。そして刺客との対決がある、、、というのが型だ。神話の構造が世界各国で類似するように、狩撫 麻礼の作品世界も同じ軌跡を辿る。アメリカのポール・オースターがニューヨーク三部作で同じプロットの作品を書き続けたように、だ。
高校生時代の僕らは、下宿(僕は高校と実家が2時間くらいかかる距離だったので、最後の年度は友人とアパート暮らしだった)でボーダーを読みあさった。セリフをほとんど覚えてしまい、会話の端々にセリフが覗くくらいだった。世界の成り立ちの秘密を覗き見たかのような興奮を覚えていた。
その後、プータローをしていた時も、予備校に行った時も、大学に進学してからも、社会に出てからも、実はこの狩撫 麻礼による世界観はついて回ってきた。ボーダーは全巻が実家においてあり、ことある毎に読んでいる。
そしてこのタイミングでオールドボーイだ。高校の親友からの電話の後、すぐにコンビニ(am/pmだ)に走って1巻と2巻を買って読んだ。
最高に面白い!
映画は観ていないが、おそらくこの作品の世界観は原作を読んだ方が理解しやすいのではないだろうか。これをどんなに凝縮しても2時間では足りないだろう。
本日、出たばかりの3巻を買った。明日、4巻を買って昼に読むつもりだ。双葉社からはきちんとしたコミックスが発売されているようだが、僕はこの、1ヶ月スパンで2冊でる廉価版でいい。狩撫 麻礼は「土屋ガロン」と名乗っているが、どういうことなんだろうな。
ま、とにかくこの再会を楽しみたいと思う。いや、食い倒れに関係無い話で申し訳ない。
さてホルモンを堪能した後、すみやかに次なる店に向かった。今度は、秋田の沿岸部、男鹿の料理である「石焼き」を楽しみにいくのだ。
石焼きとは、海の幸を木桶に沢山入れて味噌と湯を足した中に、じっくり焼いた石を放り込み、ぐらぐらと沸かして食べる汁らしい。類似の調理法がいろんなところにあるが、男鹿ではこれを石焼きと称する。これを店で食べさせてくれるのが秋田市内の「日本一」である。
■日本一
秋田市中通6-14-15


居酒屋風の店内に入り、カウンターへ。

燗酒を飲みながら茄子のがっこ(漬け物)とハタハタのい寿司を頼む。ハタハタのい寿司は、実はこれが初めてだ!北海道にもこのハタハタ寿司はあるのだが、寿司と言ってもにぎり寿司ではない。鮒寿司のように、ご飯は発酵促進剤として使われる。ハタハタとご飯、麹、人参を漬け込んで乳酸発酵させたなれ鮨である。

ハタハタ寿司は、、、思った通りの味がした!これはオスの身なのだろう、ブリコは入っていないが、その分、身の上品な旨味と酸味を味わえる。

旨いなぁ、、、と思っていたら、後ろから「ちょっとスミマセン」という声がかかる。石焼きの登場だ!

どさっと置かれたのは、洗面器とタライの中間くらいのどでかい木桶だ!その後ろから、熱気をはらむ焼いた石がお通りになる!

これを木桶に投入!

ジュワっという凄まじい音と、いきなり立ち上る水蒸気。
「熱いっ!!」
と従業員が手を引っ込める。水蒸気にやられたらしい。そしてN氏も「熱いッ」と飛びすさる。こちらは瞬間的に沸騰した飛沫が顔にはねたらしい。

この様子を動画で撮影したので、瞬間的にぐらぐらと沸き立つ石焼きを観たい人はどうぞ!
立ち上る湯気。すさまじいプレゼンテーションだが、何より二人前でこの大きさなのが笑える!

この木桶になみなみとみそ汁と大量の葱、魚がぶち込まれているのだ!

いただきまーす。瞬間的に沸騰するので、魚介の身が締まって旨味がドロドロに溶け出さないのが、石焼きの特徴だそうだ。たしかに魚は旨く感じる!とくにブリコをはらんだハタハタはネットリと糸を引き、実に旨い!

ちなみにこれが石焼き用の石。火山岩だそうだ。

あまりにたっぷりとあるみそ汁を飲み干すことはできず、具だけ頑張って食べて店を出る。いやー 暖まった。
================================================
その後、繁華街の川端近辺では珍しい(?)シックなバーへ。

実にきちんとした佇まいのバーだった。美人バーテンダーにパスティスの水割りを作ってもらい楽しんだ。

「もう一軒、蕎麦を食べていきませんか?」
そう言われて断る僕ではない。呑んだ帰りの客で混み合う「山科」へ。


さすがに寒いので暖かい蕎麦を食いたいが、その一方で酒に火照っているので冷たい蕎麦も食いたい。ということで両方食べてしまう。
■ばかし(卵入り)

ばかしとは、タヌキとキツネ両方いれたものを言う、、、なるほどね!
■ナメコおろし

ヒンヤリとした蕎麦にナメコのぬるぬるが気持ちいい。この辺でもう意識は結構もうろうとしてきている。
食べたぁ~
代行を呼んで頂き、駅前の東横インへ。Nさん、どうもありがとうございました。
この秋田での仕事もあと数回で終了だと思うと、かなり寂しい。次回、心おきなく食いまくろうと思う。
太田町での仕事が終わって秋田市内への帰り道、県庁のN氏がニコニコしながら、「旨いホルモン焼きを食べましょう!」と言ってくださる。そう、しばらく前から聴いていたのだが、秋田ではホルモンを鍋で焼いて食べさせる文化があるらしい。
「秋田全域というわけではないんだけれども、鹿角(かづの)市というところに有名な『幸楽』という店があるんですよ。その店から直送のホルモンを出す支店のようなものがいくつかあるんですが、実は秋田県庁のすぐ近くに一店あるんです。」
なんでも、鹿角市に駐在する県庁職員は必ずそこのファンになり、秋田県庁に戻った後もその店で懐かしい味を楽しむのだそうだ。そういうわけで、秋田市内に住んでいてもこのホルモンを知らない人は全く知らないのだという。
県庁から歩いて2分のところに、そのホルモン「伸栄」があった。
■ホルモン 伸栄
018-863-1020
秋田県秋田市山王6丁目2-10

たしかに看板の左の方に、「花輪幸楽より直送」という文字がある。

中にはいると、座敷とカウンターに客がビッシリと入っている。

予約をしないと入れない時もあるということだったが本当にそのようだ。座敷に通されると、そこにはジンギスカン鍋がしつらえてあった。

メニューを観て欲しいのだが、ホルモンが一人前450円と安い!

ここではホルモンとキャベツを頼み、このジンギスカン鍋にこんもりと載せて焼いていくのだそうだ。
さっそく3人分のホルモンとキャベツ2人前、豆腐一丁を頼む。ホルモンはすでに秘伝の調味ダレに漬かっているらしく、すぐに出てきた。これをジンギスカン鍋に全部ぶち込み、さらにキャベツを全体が隠れるようにのせていく。


もとの漬けダレが多めなので、水分がジンギスカン鍋の脇に溜まる。タレにはニンニクが多量にぶち込まれているようで、僕の狂暴性を最大限に引き出す猛烈な香りが辺り一面に漂う。いや、漂うなんてもんじゃなくて充満する!

「赤身が無くなってきたら火が通った証拠ですから。」
と言われるが待ちきれないゾ。でも、内臓系の肉はきちんと火を通した方がいいからね→皆様。しかし、きれいなホルモンだ。余分な脂をきれいに処理している。内蔵がきれいというのは、家畜がいい環境で育っている証拠だ。きっちり火が通るのを待って、さっそく口に放り込んだ。

ムチっと弾力のある歯応えながらプチリと噛み切れる肉質。そしてほとばしるニンニク香と甘めのタレのハーモニーが口中で炸裂する!
旨い! 今まで食べた焼き系のホルモンで一番旨い!
これには本当にビックリした!ホルモンの質は実に最高。どうやら銘柄豚の処理場から直接引っ張っているらしく、新鮮さがわかる。シロといわれる小腸部分以外にも色々な部位が入っているが、どれも新鮮な歯応えに味で、とにかく旨い!

また、一緒に加熱されたキャベツがタレを吸って、爆発的な旨さである!ご、ごはんが食いてぇ~!でもまだ二件目に行く店もあるみたいなので必至に我慢。
ちなみにこれがタレである。その組成はまったくわからん!ニンニクのきかせ肩が半端じゃないのだが、ここまでにんにくの旨味と香りを出しながら上品さをキープしているのはすごいことである。

いや、マジでこの店は旨い!感動してしまった、、、仕上げに焼きうどんというのを試してみたが、焼きうどんというより、漬けダレで炒め煮する感じのうどんだ。

これがまた秘伝ダレを吸って旨いのなんの!いやもう最高である。

この幸楽のホルモン、なんと通販が可能なようだ。今度買うぞ!ジンギスカン鍋じゃないとこの味が出ないらしいから、一緒に買おうと思う。
いや、マジでビックリ!こんなに旨いホルモン食ったら、他でもう食えないよ、、、
「秋田でも、市内の人なんかは知らないのがミソです。」
本当にそうなんだろうか。僕の身の回りの秋田県人、ひろっきい、鈴木元編集長、石田さん、岩谷君、この店、知ってました?
次回秋田来訪時にもぜひここで、こんどはメシといっしょに食いたいものだと思う。ヤマケン絶賛印をつけておこう!
今日は秋田県太田町の米の仕事で秋田入り。この冬はじめての雪景色に出会った。途中で止んだが、車のフロントガラスにシンシンと当たってくる雪を見ていると、いかに現在の関東で冬を感じにくくなっているかを実感してしまう。
空港から1時間少しの道すがら、産地の直売所に寄って頂くと、また関東ではみない面白いものが沢山あった!
「ヤマモト先生(←と呼ばれている)、秋田では、芹(セリ)は根っこも美味しく食べるんですよ。ほれ、こうやって売っているのも根がきれいに洗ってついたまま売ってるでしょう?」

おおおおおお 本当だ!関東では芹の根はきれいに取られて売り場に並ぶが、秋田ではこの根を賞味するという。そう、千住葱のエントリでも書いたが、植物の根は実にその植物そのものの味がするものなのである。しかし芹の根の部分を好むとは恐れ入った!
「だから秋田県では他県と違って、根が旨い品種を植えているんですよ。」
なんともビックリである!根が旨い品種なんてのがあるのかぁ!
「昔はどの家庭でも田んぼの畦の間に植えていたもんですが、最近では基盤整備とで田んぼをきれいに作り直してしまうので、芹を植えるスペースが無くて。だから芹専用の田んぼがあるんですよ。」
そう、芹なんて実はそこらへんに生えているものだったはずなのだが、、、これはまた、芹の根っこを食べに来ねばなるまい。
太田にあるもう一つの直売所を覗くと、素晴らしいアイテムを発見!なんと秋田県が世界に誇るスモークである「いぶりがっこ」の原料となる、いぶり大根である!

昔のエントリを読んだことがある読者さんならおわかりだろうが、いぶりがっことは、干し大根を燻したものを麹などで沢庵(たくわん)に漬けたものだ。ちなみに「がっこ」とは秋田弁で漬け物のこと。いぶした漬け物という意味なのである。

枯れ木のようなテクスチャーだが、鼻を寄せると確かに燻煙香がする!直売所には複数の農家のお母ちゃんが商品を持ってくるので、このいぶり大根もいくつかある。そのそれぞれの燻煙香がオリジナルなのだ!
考えてみれば、いぶりがっこは家庭によって大根の味、干し具合(脱水の具合)、燻煙の木の種類、塩加減、漬け床の材料によって千変万化の味になるはずだ。文化多様性万歳!秋田を旅行することがあったら、空港のお土産屋に売っているいぶりがっこではなく、郊外にある産直所で買うことが出来る、真空パックされただけの無愛想ないぶりがっこの一本ものを買い求めて頂きたい。大概、生産者の名前が書いてあるから、できれば複数購入して、味を比べてみて欲しい。本当に全部違う味なのだ!
さて太田町の農協事務所に行くと、玄関口に漁協の軽トラが停まっていて、なんとハタハタをトロ箱で販売していた。
「一箱3200円でいいよ!」
と、ブリコの詰まったハタハタを販売している。こんな内陸まで売りに来ているところをみると、おそらく水揚げが多すぎて売れ行きが悪いんだろう、ということだった。

会議が終わった後、生産者さんと話しをしていたら、
「ヤマモトさん、ぜひうちの米を食べてよ!今すぐ持ってくるからさ!」
とわざわざ米をとりに帰って持ってきてくださった!

貴重な、特別栽培米である。ざっくりいうと化学肥料と農薬使用量を通常の半分以下にして育てる農産物を特別栽培と呼べるのだが、栽培方法の大きな変更を余儀なくされるので、通常栽培から転換するのは大変な苦労を伴う。
「やっぱり通常栽培と比べると収穫量が落ちるんだよね。あと、米の粒が大きくならないから、通常米と同じ網目だと落ちる米が多いんだよ。」
米は、粒の大きさが規格化されており、定められた網目(メッシュ)から落ちてしまう小さな米は等級が下がってしまう。で、化学肥料と堆肥などの天然資材では肥料成分が化学肥料とは違うため、作物の大きさが必然的に変わってしまう。端的にいえば化学肥料を使うと作物の図体がでかくなる傾向があると思う。でも、化学肥料の割合を少なくした方が旨いと、僕は思う。
この国の農業技術の世界では化学肥料と有機質肥料の差異について語ることがタブー視されているきらいがあるのだが、流通関係者としての個人的な眼からは、ある程度以上の技術を持つ生産者が栽培したものについては差があるといわざるを得ない。ま、その分、作物の重量が減ってしまうのだ、きっと。
ということで脱線したが、減化学肥料で栽培しているので、米粒の大きさも若干小さくなってしまい、等級が下がってしまう率が高いということなのだ。米穀店やスーパーで特別栽培米をみて欲しいのだが、おそらく通常よりは高い。なんでかな?と思う人も多いだろうが、そういうわけなのだ。では味は絶対に通常栽培米より旨いか?といわれると、それはそうとは言い切れない。生産者の技術、産地に由来する土質・水質による味の差があるだろうから、、、
けれども、農薬と化学肥料の使用量を減らし、苦労して作られている米を応援して欲しい。さらに味の違いがどうか、試してみて欲しい。
「ま、俺たち生産者からみたら、明らかにこっちの方がウマいっす。」
と彼は断言していらっしゃった。それがすべてだろう。そんな苦労をして作られた米だ。これはきっちりと味わせていただくことにする。
秋田にはそんな食材が一杯なのだ。秋田県人は口下手で宣伝もヘタなので、都市部で秋田をアピールするのには無理があるように思う。だから、こちらから秋田に出かけるしかないな、とも思う。
しかし、秋田県の課題は、旅人が秋田の本当の”家”の文化に触れる環境がないということだろう。よく友人から「そんなに美味しいなら私も旅行に行きたいから、いいコースを教えて」といわれるのだが、僕のblogを観て頂ければ分かるとおり、観光ルートではないところに素晴らしい秋田の文化があるのである。一番いいのは、農家に民泊させていただくことだが、つても何もなければ夢物語だ。
グリーンツーリズムという、農家民宿を拡張したような構想・動きがあるのだが、これがもっと簡易にできるように整備して欲しい。秋田、山形という東北の素晴らしい文化では、グリーンツーリズムはすっぽりとはまるはずだ。うーん そういうプロデュース出来たら面白いのになぁ、、、
生活者の皆さんはそういう声を色んなところであげましょうね。というオハナシ。