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2005年01月31日

陽光の国・シチリア食い倒れ見聞記 イタリア家庭料理の本道・マンマの味を堪能した。

イタリアに来て切望していたのは、家庭での食事をいただくことである。キーコ(重シェフ)はすでにそんなのは関心がないだろうけど、毎日リストランテやトラットリアにいくよりも、地元の人が食べているものを味わってみたい。

「まぁ はっきり言ってシチリア料理ってのはいい加減だよ。そのいい加減さがまた良くもあり悪くもあるんだけどね。素材に味があって旨いから、切って焼くか煮るかして、塩振るだけで旨いんだもん。そこに大粒ケッパーの塩漬けやオリーブ塩漬けを合わせればシチリアの味になるから、もう反則だろって感じなんだよねぇ。
でも、それを日本でやっても全然お客さんには受け入れられないんだ。一回くらいはいいけど、日本のレストランで毎回食べたい味か?というと難しい。だから、俺が作る料理はシチリア料理がベースになってるけど、もっと複雑なことをしてるんだよ。だいたいシチリアではあまり羊とか食べないしね。」

キーコのこの言葉は夜ごとに立証されるのだが、そのいい加減さというか、通常の食卓がどうなっているかというのには非常に興味がある。で、パスクワリーノは料理人だから通常の食卓というにはあてはまらないのだけど、彼の家で食事をお呼ばれすることになったのだ!

「今、パスクワリーノはマンマと二人暮らしなんだよ。マンマは90歳くらいになるから、元気かどうか心配だなぁ。」(byキーコ)

イタリアの男はみんなマザコンだと云うが、ほんとなんだろうか、楽しみである。

さてアパートというのかマンションというのか、シラクーサの町中の一角にある二階の部屋に通された。

ドアを開けると90歳とは思えぬかくしゃくとした足取りのマンマが「おお、キーコ!」と出迎え、抱きしめ、両の頬にキスをしてくれる。

パスクワリーノが昼食の準備をしてくれている間に部屋でくつろぐ。マンマが「寒いのよ、今年は」を連発。本当にイタリアの冬は寒い!日本で何かのサイトを調べたら18度くらいあるということだったのでジャケット一枚で来たが、洒落にならない寒さだ。今年は特別に寒いらしい。こんなところにも超異常気象が影を落としている。


食事を待つ間、キーコが家族の写真をマンマに見せている。ちなみにキーコの娘さん二人は非常に可愛い!この写真をみたパスクワリーノは、

「キーコの嫁さんはヴェッラ(綺麗)!子供達はヴェリッシモ(←綺麗の最上級)!でもろくに連絡よ寄越さないキーコはブルット(←最低)!」

と叫んでいたという(笑)

さて今日の食事は豚料理だ。有名な豚料理の店にいくと昨晩告げたら、パスクワリーノとロベルトが「そんなとこ行くな行くな」と言っていたのだが、自分で作ってくれたというわけだ。

厨房を覗くと、ドロリと赤暗い肉の煮込み(スーゴ)が鍋に入っている。

「スーゴ・デ・マンマ!」(マンマの煮込みだぞ!)

とパスクワリーノがニヤッとする。こちらではお馴染みのサルシッチャ(豚の腸詰め)と豚の塊肉が入っている。

赤く色づいたオイルの層が1センチ近くある。すでに4時間くらいは煮込んでいる感じだ。

「これをマカロニにかけるのよ!」とマンマがニッコリする。

その横では、パスクワリーノが小麦粉を豚肉の薄切りにまぶして、オイルを敷いたフライパンに投入している。

ちなみに当然ながらこちらの小麦粉はセモリナ粉だ。硬質の粉なのでバリッと焼き上がり、味が強くて旨い!

さて、完成!「ボナペティート!」と声をあげてしまう。

シチリア名物のねじりマカロニにスーゴの煮汁だけをまぶして吸わせたのがこれだ。これを皿に取り、鍋の中の煮汁をまた上から少しかけ、ペコリーノチーズの粉末をひとつまみかける。

これが伝統的家庭料理だ!

「こうやって煮込みのソースをパスタにまぶして、肉そのものはセコンドとして食べるってのがスタンダードな食事だね。理に適ってるよ。セコンドはちょっとで済むようにパスタを先に腹一杯食べておくって感じかな。」byキーコ


どうだこの旨そうなパスタ!
フォークに三本突き刺して頬張ると、モチモチとした感触と、マカロニによく染みこんだスーゴの深い旨味、ペコリーノの香りと塩気があふれ出して旨い!
「うわああああ すっげえ旨いじゃん!」

と声をあげるとマンマが嬉しそうに笑う。まじでこの一皿は最高だった!

次に、スーゴの中身が皿にあけられる。

豚もサルシッチャもコテコテに煮込まれているけど、美味しい!一緒に入っているパタータ(じゃがいも)も味がしっかりしていて香りがあって旨い。

「お前達が豚を食べたいって言うから、もう一品作ったぞ!」

とパスクワリーノが鍋を持ってきてくれる。

豚にセモリナ粉をはたいてソテーしたものに、フンギ(キノコ)と白ワインを合わせて軽く煮たものだそうだ。

タマネギとフンギのまったりした旨さが豚にからんでいる。リストランテで食べるようなものではないと思うけど、イタリア版・豚のショウガ焼きみたいな感じで、とっても美味しい。付け合わせはラディッキオ。日本ではみな食べずに残してしまうが、この赤くて苦い葉物野菜は、熱を通すと本当に旨いのだ!
「旨いよパスクワリーノ!」

を連発すると「まあな、当たり前だ」というように頷いてくれる。

そうそう マンマは時折「手が冷たいのよ」といってパスクワリーノの分厚い手に自分の手を重ねて暖を取っていた。その時マンマをいたわるように見つめたパスクワリーノの眼をみて、イタリアの男は全員マザコンかもしれないが、それはマンマが息子を愛するからではないだろうか、と思ったのであった。

シチリアの家庭の昼餉は愛おしく過ぎていったのだ。

(続く)

Posted by yamaken at 17:21 | Comments (4) | TrackBack

陽光の国・シチリア食い倒れ見聞記 メルカート(市場)はワンダーランドだったのだ!

シラクーサの中心部にはいくつかのメルカートがあるのだが、その内の賑わっている方へパスクワリーノが連れて行ってくれる。ここでも知り合いの店に入っていき、僕らのためにいろいろと世話を焼いてくれるパスクワリーノだった。

「ケンズィ!(←なぜか彼は「ケンジ」と発音できない) ここは生け簀のある魚屋でな、最高なんだぞ!」

生け簀の中には海老、鰻、貝類がミッシリと詰まっている。

驚いたのは貝類の豊富さだ。アサリとハマグリだけではなく、マテ貝や名前の分からない貝類がいっぱいある。パスクワリーノはそれをつまみ上げてはナイフで口を切り開け、「ケンズィ、食え!」と差し出すのだ。

これはマテ貝。ご覧の通り砂がたくさんついているが「ノンチャ・プロブレマ!(大丈夫だって)」というのでそのまま啜りこむ。

「旨い!」

海水の塩分でほどよい塩味のついた生貝は甘くて旨くて素晴らしいものだった!僕は旨かった場合は顔に出るので、パスクワリーノもつぎつぎと貝をこじ開け出す。おいおいいいのかよ、そんなに、、、という感じだ。

重ちゃんも「知らないぞ、生の貝なんて腹壊しても、、、」などと怖いことをいうが、結局腹は大丈夫だった。

魚屋を出てシラクーサの中心街に車を止める。港からみるイオニア海は青く美しかった!

しかしパスクワリーノは名優というかなんというか、僕がデジカメを取り出すとすぐにこちらに目線を合わせる(笑)

それだけならいいが、撮ろうとすると「ちょっとまて!」と制して「こっちから撮れ!」とアングルを指示したり、被写体に手を加えたりして大変だ!まさしくシラクーサはパスクワリーノの世界である。

「俺がよく菓子を食べに来ていたバールにいこう」

と重ちゃんがいう。

ところで、重シェフは名をヤスヒコというが、イタリア人には発音が難しいらしい。そこで短縮して「ヒコ」と言わせるが、Hは発音しないので、なぜか「キーコ」になってしまう。ということで、重シェフは「キーコ」という名称で通ることになっているのであった。「おお、キーコ!」と色んなところで迎えられる重ちゃんであった。

「このバールのアランチーナ(イタリア風のライスコロッケ)が旨いんだよ!」


というとパスクワリーノが店主に、僕たちを紹介してくれる。カウンターに中に入って写真を撮れ!という感じで、もうフリーパスである。

そういえば僕のことは「ジョルナリスタ(ジャーナリスト)」と紹介してくれたので、かなり待遇がよかった。そう、取材には丁重にもてなすのが彼らの流儀なのだ。週刊アスキーの僕が書いた号を持っていったので助かった(笑)

さてこの店のアランチーナ、実に旨い!割ると中にはチーズとミートソースが入っているのだが、それを包んでいる、スープで炊いたリゾ(米)が最高!


さてメルカートに入っていく。冬であまり野菜が豊富でないと言うが、僕には十分だ。

ブロッコリやホウレンソウ、人参が中心で、日本の冬野菜と同じようなラインナップだ。南イタリアといっても、今は冬で寒い。ていうか日本より寒い感じがする。キーコによれば「こっちは路面や家が全部石だからさ。下から冷えるんだよ。」と言うが本当だ。ヘタをすると日本より寒いかもしれないのだ。


さてメルカートを歩くと、パスクワリーノの顔を知っている売り子がやたらと声をかけてくる。長くオーナーシェフで店を営んでいたわけだから、顔になっているのも当然だ。こちらはポモドーロ・セッコ(ドライトマト)売りの爺さん。

朝にもみたアランチャ(オレンジ)だ。2月の後半になったほうがもっと旨くなるらしい。1キロで0.5ユーロは無茶苦茶に安いな。

シチリア料理で重要な役割を果たすペペローニ(ピーマン)はおしなべてデカイ。色もまだらになっているが、買う側にとっては全然関係ないらしいので、生産者は楽だろう。「こっちのペペローニは甘くない品種だから、料理に使える。日本で手にはいるのはだいたいが甘いのばっかりだから使いにくいんだよ。」とのことだ。

これはフィノッキオ(ウイキョウ)のセルバティコ(野生種)だ。フィノッキオ自体日本ではあまり観られないが、その野生種を売っているのをみられるのは嬉しい!

「普通のフィノッキオは根本をパリパリと食べるけど、セルバティコは葉の部分だけを使うんだよ。イワシのパスタやる時に使うと最高なんだよね。」(byキーコ)

ちなみにパスクワリーノは野菜は嫌いで肉大好きなヤツなのだが、フィノッキオだけは例外的に大好きらしく、弟のロベルトがやっているリストランテ「ヨニコ」でもいつもポリポリと食べていた。

さてイタリアの野菜といえばポモドーロ(トマト)だ。

メルカート中を見たところ、ざっと10品種くらいのポモドーロが並んでいた。日本でもみられる大玉、房つきの中玉、ミニ、そのそれぞれに縦長の品種、そしてクシャクシャしわの寄った品種などがある。写真を見てお分かりの通り、すべて完熟してはいない。

野菜を巡る誤解がこの世には多々あるのだが、完熟トマトが旨いというのも一つの神話だろう。僕は、まだ青みが残ったトマトの方が香りが強くて旨いと思う。完熟すると酸味などの甘さ以外の特性が後退し、アタックの弱い味と香りになりがちなのだ。その点、イタリアのメルカートは「さすがイタリア、分かってるじゃん!」という感じである。総じて酸が強く僕好みの味で旨かった。
ホウレンソウは冬らしく縮み上がっている。

日本のように大きくしないで雑に切っている。これなら収穫するの楽だな、、、葉物は収穫作業が大変なのだ。しかし、ホウレンソウは実は30センチ以上の長さになったほうが味が乗るので、これだとなぁ、という感じ。

後日、キーコが働いていたホテルの厨房で目にするのだが、こちらではホウレンソウはクタクタに茹で上げてしまう。日本のようにシャクシャク感が微妙に残るデリケートな茹で方など眼中にないのだ。はっきり言って旨くはない。だからまあ関係ないんだろうな。


さて パスクワリーノが仲良くしているらしいこのおっちゃんの露店では、オリーブのマリネを味見する。こっちに来て一番驚いたのは、オリーブの味だ。フレッシュで香りが強く、オイリーで旨い!日本ではオリーブが出ても、なんだかくにゃくにゃした食感で旨いと思わないが、こちらのは明らかに「生!」という感じなのだ。

「輸出用のオリーブの多くは加熱処理されてしまうんだよ、何でか知らないけどね。だからフレッシュとは別物と思った方が良いね、、、うちの店(無二路)では良いオリーブ使ってるんだけど、お客さんは残しちゃうんだよね。何でだろ。知らないんだよねみんな、、、旨いのに、、、」

そう、旨いんです。みんな残さぬように!

露天ではなく店を構えて乾物類を売っている店では、ポモドーロのエストラッド(濃縮ペースト)を舐めさせてもらう。旨いトマトが採れるということでつとに著名なパッキーノ産のトマトを、しかも天日で濃縮したものだという。

これが深みとコクのある味で実に旨い!キーコとコバも驚いている。

「こいつをラグーに入れるだけで、全然違う深い味になるんだよ!これは何キロか買っていこう!」

店のおっちゃんが「味噌じゃないよ」と笑いながら言うのを3キロほど購入したキーコであった。皆さん、無二路にこのエストラッドがあるうちに、ラグーの料理を食べに行くことをお奨めする。すぐに終わっちゃうよ3キロなんて、、、

しかし市場のおっさんどもの顔というのは、どの国も一緒だな。これはペシェ(魚)を商うおっちゃんだが、絶対に築地にも居そうである。

そういえば築地の青果市場で有名なタカハシさんという方がいらっしゃるのだが、彼が中国の市場を見学に行った時の逸話が振るっている。向こうの市場のオッサンと、言葉が通じないはずなのにすぐに仲良くなってしまい、肩を組んで市場内をうろついて談笑いたというのだ。まあ、同じ空気・匂いがあるんだろうな。実は僕もかなりメルカートの人たちと仲良くなった。キーコやコバは「クッチーナ・ポコ?(料理人か?)」と訊かれていたのに、僕の姿を見ると例外なくニヤっと笑って「こいつはよく食べそうだな」と言うようなことを言われるらしい。キーコが「料理のジョルナリスト(記者)だ」と言うと「やっぱりな」と喜んで色んなものを食べさせてくれた。そういう空気が常に出続けるように頑張ろうと思った。

メルカートで最後にみたのはチーズ屋だ。

彼は有名なリコッタチーズの職人だそうで、自分のリコッタの立派なパンフレットまで作っていた。シチリア名物のカッチョカバロというチーズとオリーブをパニーニに挟んだものを食べさせてくれたが、クセがあまりない割に濃厚な味で、かなり旨かった。

「うーん今度来た時はぜひリコッタを作ってるところを観たいなぁ、、、日本ではシチリアみたいなリコッタができないんだもん。自分で作っても良いくらいだけどなぁ、、、」

キーコには課題がたくさんできたようである。いやしかしメルカートはやはりいい!僕には最高な場所だ、、、

「よーしじゃあ昼飯に行こうか!」

イタリアの昼飯は2時くらいからゆっくりととられる。そしてこの日はなんと、パスクワリーノの自宅にて、シェフが作る家庭料理という贅沢な昼なのである。

(続く)

Posted by yamaken at 09:11 | Comments (5) | TrackBack

2005年01月30日

Yahoo! Internet Guide 3月号に

イタリアにいるのでまだ実物をみていないのだけど、Yahoo! Internet Guideの3月号でblog特集があり、僕のblogも採り上げられているらしい。

■Yahoo! Internet Guide
http://www.sbpnet.jp/yig/url/art.asp?newsid=192

上記のWebをみてみたら、「野田社長の巨乳ビジネス概論」、「真鍋かをりのここだけの話」の次に僕のがあるではないか!んー 楽しみだなぁ早く読んでみたいぞ、、、

という、海外からの心躍った報告でした。

Posted by yamaken at 16:32 | Comments (0) | TrackBack

陽光の国・シチリア食い倒れ見聞記・パスクワリーノの世界を満喫する~農場編

今回の旅で、前半の最大のキーポイントは間違いなくパスクワリーノという人にあると言える!今年65歳くらいになるはずの彼は、凄まじいパワーとテンションで喋りまくり、人をからかい、無茶苦茶な運転をし、そして抱擁するのだ。僕からみたら太ったMr.ビーンという感じなのだけど、一方で愛さずにはいられないチャーミングなオッサンだ。

「大変なんだよ、彼と付き合うのは、、、」

と苦笑いをしながら重シェフが言う。

「だけど、人脈だけがものを言うシチリアで、彼のネットワークはとにかくすごいんだ。どこに行っても彼の友達がいる。僕なんか、ビザを獲るのが難しいこの国で、一時シチリア人だったんだよ!彼が奔走して、市民証をとってくれたんだ。それをみて、イタリア人の友人が驚いてたくらいだよ。」

このように、超世話好きで、人を自分の世界に引きずり込まなければ気が済まないパスクワリーノの世界は、存分に発揮され続けるのだ。

========================================
パスクワリーノの別荘はイオニア海に面した別荘地にある。


「イタリア人は夏のバカンスが3ヶ月もあるからね、そうなったらこっちに来て、海で泳いで飯を食って騒ぐって生活をずーっとしてるんだよ。俺なんか気が狂っちゃうけどね。彼らはそれが大好きなんだなぁ。」

と、エスプレッソを煎れながら重ちゃんが言う。

エスプレッソといえば、イタリアのエスプレッソは反則だ!バールとよばれる店でのめるエスプレッソは、マシンの蒸気圧が違うのか、日本で飲むそれとは全くの別物なのだ。デミタスにほんの少し入った泡だった液体を口に含むと、トロリと芳醇な香りの玉が弾ける!コーヒーのそのまたエッセンスを飲んでいるようで、一瞬にして気分がリセットされる。

「一日に5~6回くらいは飲んじゃうよね。さっとバールに入って『ウン・カッフェー!』といって、友達と喋りながらグイッと飲んで、それで出る。1ユーロに満たない金額で飲めるから、一日にそれを何回も繰り返すんだよ。」

無論、家庭ではマシンを買えないから、簡易版のエスプレッソマシンになるけど、それでも旨いことにはかわりがない。

パスクワリーノの別荘のテーブルに束ねてあった写真に、重ちゃんがシチリアで修行している頃の一枚があった。若い!

一息入れていると、ヒュー、、、ドンっ!と車が止まる音がし、庭先でけたたましく叫びながら、パスクワリーノが登場した。

「どうだお前達、いい夜だったか!」(←想像)

ちなみにパスクワリーノが首にかけている赤い眼鏡は、なぜか郵便貯金のマークの入った老眼鏡だ。どうやって手に入れたんだろう、、、?

「お前らとにかく用意しろ!行くぞ!」(←想像)


車に乗ると、コバに対しちょっかいを出しまくっているパスクワリーノ。実は以前、パスクワリーノを日本で呼んで、無二路でコバはフェアをやったことがあるらしいのだが、その時に彼の飯を作っていたのがコバだったのだ。なんとパスクワリーノの好みは「カルボナーラ!」だそうで、「今日はパンチェッタを少しスモークしたのをいれてくれ!」などと注文をつけて毎日毎日食べていたらしい。そしてパスタを食べ終わった後に、小さな声で少しだけ恥ずかしそうに「クレームカラメル、、、(←プリンのことだ)」と申告し、コバが持ってくると、嬉しそうにウインクをしていたそうだ。ということで、パスクワリーノ担当はコバに決まっているのである。

今回、シチリアの畑をみたいと重ちゃんにお願いをしていた。シラクーサは、トマトで有名なパッキーノがあったりと、農業の盛んな地域だ。アランチャ(オレンジ)やリモーネ(レモン)の果樹園は道沿いに延々と連なっていて、たわわに実がついている。

リモーネ!と叫ぶと、パスクワリーノが車を止め、果樹園に勝手に入っていった。「おいおい、いいのかよ、、、」

全然お構いなく中に入っていき、リモーネをもぎ取ると、持っていたナイフで刃を入れる。それだけで果汁がジュルっと出てきた!

「喰ってみろ!」(←想像)

というので囓ってみると、、、なんだよこれは、香りが芳醇!
カリフォルニアから入ってくるレモンとは全く違う!

まあ要するに、樹の上で熟しているか、輸送途中に色だけ熟させているかの違いだ。はっきり言って次元が違う、、、

周りの畑の土壌をみると、どちらかというと日本の黒ボクに近い性質にみえる。ご覧の通り有機物や石がゴロゴロと入っている。日本の農家さんでは嫌われる光景だが、実はこの石の混入が、ミネラルを補給する役割を果たしているという話がある。

「なんだかパスクワリーノが、親戚の果樹園に連れてってくれるみたいだぜ。」

おお!それはすごく嬉しい!
イタリアに行ったことがある人は必ずといっていいほど、「野菜が美味しい!」と言う。ヨーロッパは土が日本より全般的に痩せているはずなので、その分野菜の個性が強く出るはずだ。けれどもホントにそんなに旨いの?という疑問があったので、とにかく確かめたかったのである。先ほどのリモーネの一事をみると、確かに日本で食べられるものと比べると段違いに旨い!樹上で完熟しているということに加えて、先に述べたような土質の要件があるのではないか。確認してみたい、、、

パスクワリーノが車を90度旋回させて、金網で囲われた大きな敷地に入るゲートにつける。インターホンのようなものを押すと、ゲートが開いた。その中は大型のビニールハウスが数棟建ち並び、奥に選果場が2棟と事務棟が建つ、JAのような出荷組合があった。

パスクワリーノが作業員に話しかけている間、僕らもにこやかに「ボンジョルノ!」と挨拶をまき散らす。重ちゃんに習った重要なことがあって、それは「イタリアでは、挨拶をしない人は変な眼で見られる」ということだ。

「店に入った時でも、ちゃんと挨拶をすること。誰に対してもそうしないと、礼儀違反だからね。こちらが客でも、何かしてもらったらグラッチェと御礼をいうのも重要。大人の社会なんだよ!」

とのことだ。確かに「ボンジョルノ」「ボナセーラ」と声をかけると、いかめしい顔をしたオッサンでも何でも、返事を返してくれる。これは気持ちが良いものだ!


さて選果場の中では、アランチャ(オレンジ)とリモーネの選果ラインが廻っていた。



オレンジはタロッコという品種らしく、割ると果肉の所々に赤いまだら模様が入っている。最盛期はもう少し後らしいが、そうなるとほぼ真っ赤になるらしい。

おっさんが「これ食いな」という感じで持ってきてくれたオレンジにかぶりつく。

ぐおおおおおおおおおおおおお 旨い!

やられた、、、脳天にアドレナリンが噴出する旨さである、、、
日本で食べている輸入オレンジには含有されていない、第三の成分があるとしか思えない素晴らしい味だ!香りとコクの奥行きが深く、味の世界にもう一つの次元が増えてしまったかのような味である!レモンとオレンジに関しては完全に屈するほか無い。

「モルト・ヴォーノ!」

と叫ぶとオッサンがニヤッと笑う。

「日本から来たって?」(←想像)と、背の高い、町中であったらあまり友達になりたくないなというようなヤツが現れる。パスクワリーノの親戚で、この農場の経営者の息子らしい。パスクワリーノが、ぼくがトマトに関心があるということを伝えてくれ、農場を見せてくれるという。本当にこっちではコネだけがものをいう世界だ。知ってるヤツの頼みは訊く、という姿勢が徹底している。


さて車で少し走ったところにトマトのハウスがあった。規模的には日本より少し大きいくらいだが、まとまって建っているところをみると、こちらでは零細農家が小さな畑を持っているという日本式ではなく、富裕な生産者が土地を大きく所有していて、労働者を雇用して生産を管理するというスタイルなのではないかと推測した。今後日本でも増えてくるべきスタイルだ。

ハウスに入ると、見慣れたトマト栽培の光景が広がっている。生っているのはいわゆる大玉トマトだ。

もいで食べさせてもらうと、これもまた味が濃い。トマトについては一応本業として取り扱いをしていたのできっちりとみたのだが、あまり雨が降らないためか水分含有量が低く、瑞々しさよりも濃縮された旨味が強い。雨が降らないというのは農産物の味を濃くするためには非常に重要なことなのだが、その観点からすると非常に恵まれた土地だということだ。

肥料には何を使っているかと訊いてもらうと、なんと「オルガニコ(オーガニック)」という返事が返ってきた!ほんとかよ!ぜひ見せて欲しいと頼むと、先ほどの選果場の裏にある資材置き場に連れて行ってくれた。

積み上げられた資材にはConcime Organicoと書かれていて、各種成分比率が記載されている。堆肥資材を購入して生産しているということか。

オーガニックの表示がないのでおそらく100%有機ではないのだろうが、ちょっと感動してしまった。味が良いはずである。



野菜の選果場に入ると、ズッキーニ、房つきトマトなどの選果をしていた。


そういえばこれら野菜やオレンジはすべて通い箱というプラスチックコンテナに入れて出荷されている。段ボールと違い、小売店からまたこのコンテナが帰ってくるという循環型のリサイクル容器なのだが、日本ではこの普及が1割に満たない程度である。

コンテナの中に入れられた出荷カードにはロットナンバーなどが記載されている。

日本の農協の選果場をみているような感じなのだが、実に面白い!パスクワリーノのいとこが、「今度はビジネスの話をしにこいよな!オレンジ、レモン、野菜、なんでも売るぜ!」と笑いながら去っていった。

この味の濃いオレンジを食べたら一発でノックアウトだ。しかし、コスト的にカリフォルニア産のものに敵わないので、残念ながら日本には入ってこない。イタリア国内でもボンボンと生産されているので、大半が果汁になってジュースに回る。なんとイタリアではファンタオレンジには果汁12%が含まれているのだ!しかも日本で飲むファンタとは段違いに旨く、リストランテでもアランチャータ(オレンジジュース)というとファンタが出てくる(笑)

それだけオレンジに関しては豊富で旨いのだ。ああ、日本から出ないでいると損をするな、と痛切に感じてしまった。食い倒れネットワークをさらに各国に拡げる必要を感じてしまったのだ。

果樹園を辞すると、パスクワリーノが近くのにんじん畑を見せてくれる。といっても、勝手に人の畑に入って行ってしまっただけなんだが、、、(笑)

「イタリアのにんじんは日本みたいにふとくないんだけど、これは何でなの?」

と重ちゃんが訊く。まさにそこがポイントで、どちらかといえば痩せた土壌なので、日本のようにぶっとくはならないのだ。しかし、こっちのほうが味が濃いことは間違いない。日本で味の濃い野菜が作りたければ、肥料を少なめにすると、近いものができる。しかし、写真のような細く見た目の違う人参になり、まとまらず小さいため、売れない。ヨーロッパでは「にんじんてのはこんなものだ」というのが当たり前になっているからこれで行けるのだろう。

僕は日本の農産物に誇りを持っているので、海外から帰ってきてやたらと「むこうの野菜は日本より断然美味しいんだよ!」という輩を好きではない。日本の農産物にも、大したことのない規格品と素晴らしいレベルのものがあり、後者を食べればムムムと唸ることは間違いないのだ。しかしながらそれは一般には出回らない。イタリアの事情を見る限り、基本的に出回っている食材が旨いというレベルは日本より高いと認めざるを得ない。んー 悔しいけどしょうがないね。

しかし農場では、外国とは思えぬなんともくつろいだ気持ちを取り戻した。やっぱり俺のホームグラウンドは農場なのであった。

「さあ、メルカート(市場)を観に行くぞ!」

パスクワリーノの強烈な運転がまた始まった!

Posted by yamaken at 16:17 | Comments (5) | TrackBack

陽光の国・シチリア食い倒れ見聞記・シチリアのさらに南の街シラクーサにたどり着いた!

シラクーサのバスターミナルは、噴水を中心にしたただの広場で、人気もほとんど無く寂しいところだ。最も、これは夜だからで、朝は大渋滞になるらしいのだが、、、

「とにかくスリとかにだけは気をつけてくれ、本当にやばいから」

といわれていたので、たまに通りかかる人たちすべてが怪しくみえてしまう、、、

シラクーサでは、重シェフが修行していたレストランの長であるパスクワリーノ氏が世話をしてくれることになっている。パスクワリーノの写真は、無二路の壁にたくさん貼ってあるのでよく見ていたのだが、話し始めたら停まらない、相当に面白い人らしい。彼に電話をして迎えに来てもらう。

15分ほどしてライトを明滅させながら車が停まる。運転席から、意志の強そうな目をした体格のいいおっちゃんが出てくる。両手を拡げ、「アー!!」と叫び、嬉しそうに重シェフと抱擁を交わす!この人がパスクワリーノ氏かあ!

パスクワリーノは現在は自分の店はやっていないそうだが、兄弟がリストランテをしているので、相変わらず料理への情熱は濃い。重ちゃんと車のハンドルをたまに放しながら喋りまくっていると、街道沿いのとある店に到着する。ここが、彼の弟ロベルトが経営している店だ。

■ヨニコ

店にはいると、彼の弟であるロベルト夫妻、その息子のアンジェロ達が迎えてくれた。ロベルト夫妻とアンジェロが重ちゃんを懐かしそうに「よく帰ってきたなぁ」(←想像)と抱擁し歓待する。

ヨニコは、本来的には「イオニコ」と発音すべき店らしいんだが、「シチリア訛りだと『ヨニコ』なんだよね」ということだ。この店はシラクーサ中でも一番か二番に素晴らしい景勝地に建っている店だ。

夜だと分からないけど、店のテラスからは昔の石切場だった断崖絶壁が目の前にみえる。

その断崖と店の間に小さな宝石のような入り江があり、夏にはそこで海水浴ができるようにもするという。

店の屋上からは海がパノラマにみえるのだ!

ちなみにこれが翌日の昼間に来た時に撮影した風景だが、どうだろう?本当に美しい、、、


重ちゃんによれば、ここまでの良い立地を持った店もあまりないらしい。

ヨニコはリストランテなのだが、最近ではピッツェリアも併設し、リストランテ/ピッツェリアというような店になったらしい。

「やっぱりシチリアも景気が悪いんだよね。この店はリストランテだから、値段も高めで、地元の人か来にくかったんだよね。だけどピッツェリアだったら結構、大人数でやってくる客が多いと思うよ。」(重シェフ)


さすがにヨニコは格のある店らしく、シチリア中のワインがセラーに収まっている。

僕の大好きな白の「ラ・セグレタ」も発見!これは「秘密」という、ちょっと罪悪感をくすぐるいいネーミングの、すっきりしたワインなんだよね。

ドルチェ担当のコバには、みるからにコテコテのシチリア名物ドルチェ「カッサータ」を。死にそうに甘いらしい、、、

リコッタクリームと砂糖をふんだんに使ったクリームが表面に塗り込まれているんだが、ちょっとこれは一口だけでいいやという外見だ。

テーブルでここ数日間の旅程を打ち合わせる。シラクーサにいる3日間はパスクワリーノの海沿いの別荘に泊めてもらうのだが、その行程で行きたい店を話すと、にわかにパスクワリーノとロベルトが重シェフに説得モードである。例えば豚料理で有名な「マヨーレ」という店に行きたいというと、

「確かに悪い店じゃないけど、お前らが絶対にいかないと行けない店だってワケじゃないぞ!俺が豚料理作って喰わせてやるよ!」

「あの店はもう進歩が停まっていて、同じものをずーっと出し続けてるんだから、やめとけやめとけ」

という感じで、要するに俺のところに来たんだから、俺に任せろモードに突入しているのだった。

「いやぁ、シチリアってところは完全にコネの世界で、知ってる人がいるとなんでもすんなり話が通るんだけど、その分こっちに合わせないと行けないんだよねぇ。」

と重シェフが苦笑いする、まあ、行程はもうすこし考えようということになった。

「じゃあ、飯だ飯!」

テーブルに通されると、厨房で先ほど見学したビッツァが運ばれてくる!

一片はゆで卵が乗ったもの、もう一片はハムやサルシッチャなどの肉が乗ったもので、パスクワリーノが肉の方を指して「ピカンテ!(辛いぞ)」という。ゆで卵の方からかぶりつくと、トマトの酸味にゴルゴンゾーラの香りと塩気がたちまち口内に溢れて実に旨い!

サルシッチャの乗った方はたしかにピカンテで、ペペロンチーノ(トウガラシ)が効いている。これも旨い、、、人差し指で頬をぐりぐりし「ヴォーノ!」とやると、パスクワリーノが事も無げに「俺のレシピだぜ」(←想像)と言う。
写真だと分からないかもしれないが一片が大きいのでかなり腹に溜まるが、もう二片出てきた!今度はトマトを使っていないピッツァだ。


奥のはリコッタチーズに海老などの魚介類が載り、レモン(リモーネ)の皮の千切りが散らされている。こいつを一口食べて、押しの弱い見た目と大きく違う、その豊穣な味にビックリしてしまった!

まず、リコッタの味が濃く、風味が強い!

「反則だよなぁ、こっちのリコッタは安くてこんなに旨いんだよ。香りもコクも全然違うでしょ?」(by重ちゃん)

本当に違う!それと、上に乗ったペシェ(魚介類)の風味の強さだ。といっても、小さなむき海老がパラパラと乗っているだけなんだけど、その旨味が無茶苦茶に濃いのだ!なんで?ペシェを煮詰めたスープでも使っているんだろうか?

「いや、乗せてるだけだね。こっちの魚は処理が全然違うんだよ。魚屋に行くとね、むき海老なんて、そこの息子が学校に行かないで手で剥いてるんだよ。こっちじゃ、魚屋の息子は魚屋になるしかないからね。日本じゃ海老なんて水洗いしちゃうでしょ。旨味が全部逃げちゃう。こっちだと、手で剥いたのをそのままくれるから、味が違うんだよ~」

ふうううむ なるほどねぇええ

本当にこの小さな海老の旨味にはビックリしてしまった。しかも上にちらされたリモーネの皮が素晴らしいアクセントになっている!

「もちろんこれもパスクワリーノレシピなんだぜ!」(←想像)

とパスクワリーノが誇らしげにニカ!っとする。

どうだこの笑顔!この後の三日間、僕らは嫌と言うほどこのパスクワリーノ節の洗礼を受けるのだが、この顔がとにかく彼の内面から放射される強いエネルギーを良く表している!

この後、食後酒を楽しんでロベルト一家と別れてパスクワリーノの別荘へ。

ここは、重シェフが修業時代に寝泊まりしていた家である。使い方を一通り説明をしてくれてパスクワリーノが帰ると、僕らも疲れていたので速攻でベッドに入り、寝ることになったのだ、、、

明日からは怒濤のシラクーサの世界、ではなくパスクワリーノの世界が拡がるのであった!

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陽光の国・シチリア食い倒れ見聞記・導入 アリタリア航空の10時間はひたすら長いのであった。

朝5時に目覚ましが鳴る。色んな仕事の区切りをつけるために2時くらいまで起きていたから眠い、、、荷物のチェックをする気も起きないので、シャワーを浴びて着替え、水リンから借りたスーツケースを玄関に運ぶ。

僕が住む木場からだと、成田に行くにはNEXやバスを使うよりも早く行ける。東西線直通で東葉勝田台まで行き、京成線に乗ると1時間30分で空港なのだ。

10時半の飛行機に乗るのだが、集合は8時半。

「三越があるはずだからそこで集合にしよう。」

と重シェフが言っていたのだが、なんと三越はいつの間にか撤退し、ユニクロに変わってしまっていた!


チェックイン前に一人1万円ずつユーロに両替する。3万円を両替すると、たったの210ユーロで損した気分になってしまった。

アリタリアの機内に搭乗。設備は新しく綺麗だ。しかし誰もが言うことだが、日本国内の航空各社との最大の違いはキャビンアテンダントさんの佇まいである、、、骨太のがっしりとした、大声でまくし立てる妙齢女性ばかりなのであった。ん~ANAやJALが懐かしい。食い倒れオフでメシを喰った仲のANAのMちゃんや、JALのSちゃんに此処にいて欲しい、と切実に願ってしまった!

さてローマまで10時間のフライトである。その後、国内線に乗り換えて一路シチリア島を目指す。もし2月3日までにこの日記を目にしているならば、僕がこの乗り換えの間にインターネットへの接続ができたということだと思って欲しい。←無理でした、、、


「俺、飛行機大嫌いなんだよ。退屈じゃん!もう成田まで来るバスだけで飽きちゃったのに、これから10時間なんて死んじゃうよ!」

というのは重ちゃんだ。イタリア人ぽい濃い顔立ちでシチリア料理「無二路」の看板を守る重シェフは、濃い顔だけど僕と同い年である。

「退屈ですよねー でもいつもあまり寝てないから休みます」

というのは、同じく無二路でセカンドを務めるコバこと小林君である。無二路のパスタは現在、彼が鍋を振っている。彼はイタリアには行ったことがあるけど、シチリアは始めてということだ。
ちなみに僕はヨーロッパに足を踏み入れること自体が初めてである。そのヨーロッパ初体験がシチリアだというのは、なんとも異例のことではないか!

機内での楽しみといったら、眠るか食べるかしかない。離陸後にドリンクが運ばれ、オレンジジュースと赤ワインを頼む。どちらも旨くなかった、、、


食事はイタリアンか和食。まずはイタリアンを選ぶと、割とまともな内容である。

仔牛肉の煮込みはドミグラス系のソースで、なんだ日本の洋食と同じじゃないかという感じ。トマトとブロッコリのソースで和えたフジッリにイタリアを少し感じる。

ただしこんなもんじゃ足りないのである。僕らの席は最後尾なので一番最後に配膳される。カートにはまだたくさんの機内食が残っているのがみえたので、「もう一つ食べていい?」と訊くと、妙齢の日本人女性らしきスッチーさんが凄絶な笑みを浮かべて「残ってるわよぉ~」と重ちゃんに言う。その後、重ちゃんの笑いがしばらく止まらなかった。

しばらくはジャポニカ米の飯も食い納めか。タップリ喰って腹がくっちい。そういえばお腹が一杯になるという意味の「くちい」は方言らしいが、どこの方言なのだろうな。

アリタリアの設備は新しいといったが、健全に機能しているとは言い難い。各座席にディスプレイがついていて、ハリウッド番TAXIなどの映画が観られるようになっているのだが、なぜか僕らの席だけ映画などの表示がされない!しかも途中まで読書灯も灯かないので、活字がないと死んでしまう僕にはとても辛い。5時間経過したところで、ようやく灯が点く。そして、これを書いているわけだ。

ま、アリタリア機内での残る5時間は、食い倒れ読者の方から送って頂いたイタリア旅行本などを読み込むことで、とにかく10時間をやりすごした。

「おお、やまけんあれがローマだぜ!」

おおお!着いた、、、

ローマの上空は緑が綺麗な田園地帯であった。ただ、ローマは単なる乗り継ぎ。1時間程度でシチリアのカターニャ行き便に乗り換えだ。空港内にはインターネットコーナーがあって、1ユーロ5分の接続が可能だった。ブラウザのみの使用だが、行きがけに自分あてのメールをブラウザでみられるWebメールに転送していたので、アクセスしてみる。さすがに他言語対応しているIEだけあって見事に日本語が表示され、僕宛に届いているメールを読むことができた!仕事上での会議日程がまとまらないなどの連絡が来ていて、一応ローマ字での入力になるが、返事を返しておく。あ、ローマ字をローマで打っているということに今、気づいた!

さて国内線でカターニャへ。空港に着くと、早速ここでトラブルがあった。なんと僕とコバの荷物が来ていないのである!重ちゃんのはちゃんと来ていたのだから、これはミスである。アリタリアの女性職員に話すと、「次の便で来ると思うわよ」と事も無げだが、我々は青くなって右往左往するばかり。やっぱり外国というのは全く常識が違うんだな、と実感してしまった。

次の便を待っている間、空港内にあるバールをひやかす。プロシュートのパニーニは、その場でホットサンドしてくれたが、たいしたもんじゃなかった。

もう一つの、出発ロビーにあるバールは非常に充実していた。ピッツァ、カルツォーネ、パニーニ、たくさんのドルチェ類などがところ狭しと並べられている。

実は今回、コバはドルチェの研究という課題を負っている。

「コバ、カンノーラとカッサータを食べておけよ!」

と重ちゃんが激を飛ばす。カンノーラとは、堅いゴーフレット生地でリコッタクリームを巻いたようなおやつで、実に旨そう!ピスタチオをクリームに練り込んで緑色のクリームにしたやつもある。旨そうだ!

こちらはカッサータ。砂糖菓子のような衣は、これもリコッタクリームらしい。こちらを僕が買い、カンノーラをコバが買う。一つ2ユーロ程度だった。

「すっげえ甘いよ!」

というのを食べてみると本当に甘い!

けど、実に旨い。日本のお菓子に比べてとにかく味が過剰に濃いのだが、その過剰さ加減が徹底していてよろしい。肉料理のようなコクをもったお菓子なのだ。カンノーラに詰まったクリームも、リコッタクリームだから実に濃厚かつ風味が最高!

「ここのはあんまし甘くないね。本当はもっとガビガビになるくらい甘いんだよ。」

それじゃぁ食えねえよ、、、

さて次の便が来る時間に到着ロビーに行くと、懐かしい僕とコバのスーツケースが出てきた!水リンよかったよ、、、なくさないで済みました。

カターニャからシラクーサまでバスで一時間。精神的疲労が溜まってか、僕は爆睡してしまった。

「やまけん、着いたよ!」

と重ちゃんに起こされると、そこは地方都市という風情の、重厚な建物がちらほらみえる市街地だった。ここが、シラクーサなのだった、、、

(続く)

Posted by yamaken at 00:58 | Comments (5) | TrackBack

2005年01月29日

シチリアの飯!

少しずつね、、、

■アランチーニ(ライスコロッケ) 旨い!
IMG_8951.jpg

■これが例の食い倒れ系パニーニだ!
IMG_9512.jpg
日記を楽しみにしてくれ!もう最高なのよぉ!
IMG_9516.jpg

Posted by yamaken at 23:54 | Comments (3) | TrackBack

接続できたぜ!

やった!インターネットに接続できたぁ!

電気屋に行って、プリペイドとかで接続できるサービスがないかと訊いたら、店のあんちゃんが、なんと自分のプロバイダのアカウントを教えてくれた!そんな危険なことしていいんかい、、、?

とにかくホテルの部屋から接続。

しかしなぜかFTPが使えません、プロトコル制限しているのかな。
画像なしだったらアップできるんだけど、、、皆さん、画像つきで最初から読みたい?それとも、まずは文字だけバージョンでも読みたい?コメントみて決めるので教えて。

ではでは!

一枚だけ画像をFTPではなくアップロード。
IMG_8704.jpg

Posted by yamaken at 21:11 | Comments (6) | TrackBack

Now I'm in Parelmo.

Yamaken desu.

honjitsu ha Parelmo ni imasu.
5-hosi Hotel nanoni Internet ha dekimasen.

My PC wo Internet connect dekinai node, BLOG no up ga dekinai noga tsurai.
demo, everyday writing shitemasu.

sou, Yamaken ha English ga little bit sika dekimasenu. Sorry.

konkai no tabi de kanjiru noha, Shige shef no human network no sugosa desu.
yahari kareha subarashii!
ironna hotel, Restrante de kare ha kangei sareru no desu.
okage de bokumo oishii omoi wo sasete moratte imasu.

Yesterday night ha, subarashii KUIDAORE Panini wo tabemashita.
nanto Italy nimo KUIDAORE na mise ga arunodesu. mou SAIKO-.

sousou, BUS tour to Shizuoka desuga, Bus no kashikiri ha daitai 12 man yen kurai dasoudesu. sorega Option de tsuku to omottekudasai.
moshikasuruto 2dai de ikukamone. imanochoushi dato,,,

deha,mata asu mo POST simasune.
Ciao!

Posted by yamaken at 04:47 | Comments (2) | TrackBack

2005年01月28日

Yamaken from italy

minasan konbann ha!
Yamaken desu. ima, catania ni imasu.

shizuoka no bus tour no comment sugoina! bikkuri simasita.

areha mada moushikomi deha naidesukarane!

soreto bus no mitsumori nansha ka totte kudasai!
sudeni 2nin ga mitsumori yatte kuremasuga.

ii off kai ni simashou ne.

aa sousou,
italy deno yamaken ga kokode miraremasu.

deha yuu gohan tabete kiamasune!

Posted by yamaken at 03:25 | Comments (5) | TrackBack

2005年01月24日

食い倒れ日記オフ会in静岡 開催決定!

シチリア行きの朝、成田に向かいながら大あわてでこれを書いている。そう、重要なことを告知するのを忘れていた!

静岡県の岩澤さんといえば、ハム・ソーセージ講習会などでお世話になっている、静岡県の食の伝道師だ。彼からこういうお誘いがあったのだ。

「ヤマちゃんがさ、50人くらいバスでまとめてきてくれるんだったら、静岡中の旨いもんを集めてみんなでワーッと交流するイベントをやるけどな!」

おおおおおおおおお それは素晴らしい!

で、彼がラインナップしてくださったのは、駿河若シャモ・静岡で育種された絶品の豚肉・静岡の銘酒(「開運」他)・静岡市本山のお茶・鰻などなど、、、僕もたべたことがあるものなので言うが、絶品選りすぐりである!

静岡の方々が我々を待っている!
東京からバスを仕立てて、日帰りツアーを行おう!

下記は、岩澤さんがたててくださった企画案である。

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「やまけんの出張食い倒れ日記オフ会IN静岡」
<東京もんと田舎もんの食の交流会>

<目 的>
 ヤマケンのHPファンの方々に、「駿河若シャモ」と静岡の銘酒「開運」を味わってもらう。併せて静岡のホンモノの味を楽しんでもらいつつ、食を通じての交流を図る。

<概 要>
日 時:2005年3月13日(日) 9時~17時
場 所:静岡県掛川市「キューイフルーツカントリー」
共 催:(株)グッドテーブルズ(山本謙治)、静岡県駿河若シャモ振興会(鈴木恵美子)
協 賛:静岡県地酒研究会(岩澤敏幸)、工房炭俵(金丸正江)、土井酒造(開運クラブ)、ネクト(花村直人)、味のトンキー、キューイフルーツカントリー 他
募集人数:100名(首都圏50名、地元50名)
 首都圏から、バスツアーで来県を希望。車中にて「ヤマケン節」炸裂の方が盛り上がると考える。ただし露天のため人数は多少の増は可能

募集期間:2月末までに取りまとめ

参加費:5,000円(交通費除く)
    お土産付き(ハム、お茶、その他)

内 容
(1部)ハム・ソーセージ・マヨネーズ作り体験
    指導:関マイスター 他

(2部)大昼食会(飲めや歌えの大宴会)
 「食の集い」 静岡の酒で食す静岡の味

<主な食材>
 日本酒(開運)、駿河若シャモ、浜名湖そだち(豚肉)、静岡茶、豆腐、野菜キューイフルーツ、浜名湖の幸(ウナギ、シラス他) その他

(3部)ヤマケンを囲んで食に関する意見交換会(ハムができるまで)

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どうだ!

あとは高速バスだな、、、んー シチリアから帰ったら考えよう。もし東京から静岡まで行ってくれる、いい貸し切りバスをご存じの方は教えてください!
帰国後、参加希望者を受け付けるCGIかなにかを作成して告知します。50人て集まるのかなぁ。行きたい!ってひとはコメントよろしくお願い致します。

では、では!

Posted by yamaken at 06:46 | Comments (97) | TrackBack

第三回食学塾が開催される。

表題の件、2月8日に開催されることになりました。
残念ながら、とある農業関連イベントに出席するので、ヤマケンは不参加。
今回は北上リグさんという面白い方がコーディネータされるので、よい会に成るのではないかと思います。というインフォメーションでした。

================================================

第3回 『銀座 食学塾』シンポジウム&交流会のご案内

 (続きは下記↓をクリック)

『銀座 食学塾』は、「農」的な物や、土から一番離れたイメージの銀座で、こだわ
り農業生産者と、「食」を提供するお店の人、そして皆さん(お客さん)が出会い、
「食」に関連した、「農業」、「健康」、「食育・農育」、「食の国際化」などの
テーマについて意見交換するコミュニケーションの場です。
この出会いから生れる、食や農を意識した生き方や価値観を、銀座から世界に発信し
ていきたいと思います。


【タイトル】  『食べることは、生きることです。』             
       
 現代人の「飽食」や、子供や若者の「粗食」が話題になっています。
一方で、医療介護の現場では、食べることが元気回復や健康維持に重要な役割を果た
していることが再認識され始めています。また、現代人のライフスタイルに起因する
生活習慣病の予防術として、様々な食品が注目されています。
 第3回銀座食学塾では、「食と健康」をテーマに、食べるという行為そのものにス
ポットを当てていきたいと思います。

【日時】   平成17年2月8日(火)
       受付  18:30~
       第1部 シンポジウム  19:00~20:45
       第2部 試食会&交流会  20:50~22:00
【参加費】  第1部 シンポジウム    一般1,000円   学生 500円
       第2部 試食会&交流会  一般3,000円   学生1,500円

(参加費は当日、会場にて申し受けます。)
【定員】   70人  
【会場】   シンポジウム  : 畜産会館 (紙パルプ会館向い側) 
       試食会&交流会 : 紙パルプ会館 (〒104-8193東京都中央区銀座
                                3-9-1
1)
         (お問合せ): TEL03-3584-8111(代表)
         (アクセス): http://www.kamipa-kaikan.co.jp/  )
【主催】  『銀座 食学塾』
【協力】  『未来塾21』
      『新世代の会』
      『日本オーガニックネットワーク』

                   
~~プログラム~~

第1部 シンポジウム  (19:00~20:45)

『食べることは、生きることです。』

ファシリテーター    北上リグ        フランス大使館 広報部

 フランス滞在歴10年。味にうるさく、職場では「リグについていけば間違いはな
い」といわれている(いまは愛妻弁当)。自然食品と美味いものにこだわる父親の
影響とか。10年間通った東京のフランス人学校の給食は、毎日フルコースだったそ
うな。自らも料理に腕をふるい、お菓子も作る(こともある)。モットーは「生きる
ために食べる」のではなく「食べるために生きる」こと。

パネラー         山田薙夏(ちか) 有限会社 アリスト 代表取締役

 病院という枠を越えて、社会というフィールドでライター・編集者として看護実践
(ケア)をしている看護師。
 最も身近な自然環境である自分のからだは,食を中心にケアしている。
それは自身が看護師であることもあるが、それよりも、自分が虚弱だということが
きっかけだったと記憶、している。


          和田義人(よしと) 医療法人社団 翠会 和光病院 事務長

 和光病院 事務長、和光病院在宅介護支援センター 管理者、和光病院居宅介護支
援事業所管理者、平成10年12月、介護老人保健施設 120床の蓮根ひまわり苑
開設、事務長。平成14年4月、285床の老人性痴呆疾患療養病棟、和光病院開
設、事務長、その他兼務で在宅支援事業所の管理者をしている。
        
            寺田啓佐(けいすけ)   造り酒屋蔵元

 1948年、千葉県神崎町に生まれ、25歳の時寺田本家に婿入り。23代目の当
主となる。20年前までは添加物のいっぱいの日本酒造りをしていたが、病気体験の
中で反自然物や不調和の積み重ねが心身のバランスを崩し、病気にもなっていること
に気付く。以後、自然の摂理に学び、生命力のある命の宿った酒造りを目指し、現在
に至る。
        
   木内佳央子(かよこ)   地域交流センター

 大学で農業経済を学び、各種農家に泊まりこんで農体験をしたこともある。その
後、栄養士の専門学校に通い、卒業後は千葉の有機農家のお庭にプレハブを建て、 
農家民宿のまかないをおこなった。現在は、農とはかけ離れた人に、農業に関心を
持ってもらえるような働きかけとして、子育て中のお母さんとお料理をしながらの交
流会を企画し開催している。


第2部【試食会&交流会】 (20:50~22:00)
   
 今回はパネラーの寺田さんの造った日本酒の利き酒をして頂きたいと思います。
 添加物の加わっていない生命力のあるお酒を是非御賞味下さい!
 また健康食品として代表的なお酢を使ったちらし寿司の試食もございます!
            お楽しみに!!
 
【お申込み方法】
以下の内容をご記入の上、メールまたはFAXでお申込みください。
  
●記入事項  
 1.氏名 2.所属(会社名等)3.TEL&FAX 4.メールアドレス 5.紹介者
●お申込み先  E-mail:  shokugaku@aguri-tokyo.co.jp

  FAX: 03-5540-4118

*お申込みは、 2月3日までにお願いします。
 会場の都合で、70名を超えた場合お申込みをお受けできない場合があります。
 お早めにお申込みください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・きりとり・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・

           第3回 『銀座 食学塾』 参加申込書

◎第1部 シンポジウム      (  参加 ・ 不参加  )

◎第2部 試食会&交流会     (  参加 ・ 不参加  )

1. 氏名

2. 所属(会社名等)

3.TEL&FAX

4.メールアドレス

5.紹介者(所属ML等)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【お問合せ】   『銀座食学塾』事務局 有限会社アグリクリエイト(内) 高安
和夫

TEL:03-5540-4117 FAX:03-5540-4118
E-mail: takayasu@aguri-tokyo.co.jp

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Posted by yamaken at 06:20 | Comments (0) | TrackBack

2005年01月23日

シチリアに行ってきます!

やまけんです。24日~2月3日まで、イタリアに行って来ます!

24日カターニャ着→シラクーサ泊
25日シラクーサ→ラグーサ昼夜食→シラクーサ泊
26日シラクーサ
27日シラクーサ→カターニャ泊
28日カターニャ泊
29日カターニャ→パレルモ泊
30日パレルモ→ミラノ
1日ミラノ
2日-3日帰着

今日、ばかでかいスーツケースをオーパの水澤君から借りました。

行きはこれの半分が埋まっているだけ。帰りはもう半分が食い物でギュウギュウになるでしょう。

水リンは、私服で髪を下ろしているとまったく別人である。ちなみに俺と同い年なんだよ。

イタリアではインターネット接続可能なところが限られるハズなので(あまりホテルのようなところに泊まらないので)、更新はあまり期待しないでね。といいつつ、隙あらば更新するかもしれないので、覗いてくださいね。

帰国したら、ようやく「なんばんの粕漬け」の販売についての詳細が確定していると思います。どこのオンライン通販で販売するかは、だいたい皆さん想像つきますよね?楽しみに待っていてくださいね。

しかし、あまりの繁忙にかけていないエントリ多数!

いまから予告しておくと、こんなエントリ群が待っている。

・山形の翌日から北海道・夕張にて蕎麦打ち達人が岩崎農場の蕎麦を打った!
・その夜、巨大真鱈と、洗面器一杯の白子鍋を食ってもうしばらく鱈は観たくないほどだ!

・札幌でスープカレーをハシゴし、2時間後にはラムしゃぶを堪能した!

・帯広で生まれた長いも新品種「和ねんじょ」を、漬物「べにふじ」さんがたまり漬けにしてくれた!

これらは行きの飛行機で書くことにしよう、、、

では行ってきまーす!

Posted by yamaken at 23:56 | Comments (5) | TrackBack

寿司処 匠に赤ちゃん誕生! おめでとう加藤ちゃん君もこれでパパである。

すでにコメント欄では既報だが、匠の加藤ちゃんに可愛い赤ちゃんが生まれた!女の子で、百乃香ちゃん(ももか、と読むのかな)である!

写真でもお分かりの通りかなり加藤ちゃん似である! 可愛い、、、早く抱っこしたいな。

「いやぁ 絶対美少女になるよ、決まってるじゃん」

と確信的な加藤ちゃんである。るみ子、よくやった!やっぱり女の子だよなぁ。

とにかく、おめでとう!

そういえばこの日、オーパの水澤君の祝勝会でお会いして友達になったセンダイさんが匠にいた。

「やまけんさん、餞別!」

といって一万円いただいてしまった、、、

なんだ、もうちょっと早くから餞別を募れば良かったぁ!
センダイさんありがとう、何か食い物買ってきますね、、、

Posted by yamaken at 23:11 | Comments (5) | TrackBack

絶句のド迫力アンコウ鍋を、築地王様から伝授された!

いや~ こんなアンコウ鍋は初めて食った!噂には聞いていたけど、その土迫力を目の当たりにして、ちょっと言葉が出ないのであった。

ことの発端は、昨年末に紹介させていただいた新書「築地で食べる」の著者である小関さんこと「築地王」さんからのお誘いである。

やまけんさん、今日は、以前お話させていただいた月島のアンコウ鍋の店のお誘いのメールです。 この店のアンコウ鍋は、「いせ源」などのしょうゆ仕立ての鍋とはことなり、「これでもかぁ~!」という量のアンキモを鍋に投入し、モンのすごいこくスープで、アンコウの七つ道具を煮るという、見た目も、お腹も、舌も満足させてくれる逸品です。

ブログのネタにもなりますし、ボリューム的にもご満足いただると思いますので、ぜひご一緒していただきたく思います。

おおおお!
なんとそそることか!

さすが小関氏いや築地王、僕をくすぐるネタをよくご存じである。本もかなりの売れ行きらしいし、この良いパワーをすこしおわけ頂くためにもはせ参じなければなるまい!

築地で食べる 場内・場外・”裏”築地
小関 敦之

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で、お店は本にも載っている月島の「ほていさん」である。

■ほていさん
中央区月島3-9-7
電話 03-3531-5200

品書きをみると、なんと刺身などが付くコースで5250円というリーズナブルさである。

さて二階座敷にはいり、築地王さんと奥さんとご対面!この日は他にも中目ののんだくれさん夫妻&子供、リクルート某氏、そして僕のblogによくコメントをいただいているMAX氏も来て下さっている。

実は僕は長いこと、築地王様は、市場の仲卸業者のあんちゃんだと思っていた(笑)
事実は全然違っていて、某大手企業にお勤めのエリートである!ご著書にサインをいれていただき、満悦の俺なのであった!

サインも書いてもらったぞ!

さて まず刺身が出てきた。5人あたりにこのボリュームがボンと出てくる!

すかさず王様がこう仰る。

「ここで飛ばしたらアンコウが食べられなくなるから、軽めにしておくこと!」

でも、刺身のイキもかなりよろしいので、俺はわしわしと食べてしまった。刺身の後はいきなりアンコウである!ガスコンロが並べられ、そして、、、仲居さんが持ってきてくれたこの鍋をみて、一同仰天するのであった。

うおおおおおおおおおおおおおおお
なんだこのてっぺんに乗っているオレンジ色の物体はぁああああああ

それはまごうことなきあん肝の塊、つまりあん肝塊なのであった!(←そのままやんけ!)

「ここまであん肝が乗ってくる店はほぼないでしょう。」

「いやー あん肝だけで原価割れなんじゃないでしょうか?」

などと会話を交わしながら火を入れていく。沸騰すると、あん肝の油分が汁に溶け出し、鍋がオレンジ色に輝き始めた!

「さあできましたよ!」

と仲居さんがとりわけてくれる。

このオレンジ色のスープを観よ!小関さんいわく「和風のスープでここまで濃いものはないでしょう!」とのことだが、全くだ!

スープを一匙すくってすする。とたんにアンコウのあの痺れるようなコクが拡がる!舌の上に若干、クセのある油分が滞留し、だんだんと流れていく!

「うううううううう ウマいっすよ!」

不味いわけがないのである。他の具よりも体積の大きい肝が入るのだから、、、!
アンコウの七つ道具もしっかに煮込まれ、良い味と食感をいかんなく発揮している。プリプリ、むっちんとした食感の身肉は、冬に食べるのが最高だ!

〆は当然、雑炊である。ここまで一気呵成であった、、、

満腹満腹。このコストパフォーマンスはすごい!詳しいことは、築地王、小関さんの本で情報収集してちょうだい!アマゾンとかよりもリアルの本屋さんの方が手に入りやすいかも、です。

いや 王様!旨かったです!またこんどどこかの店に行きましょうね!

Posted by yamaken at 03:05 | Comments (7) | TrackBack

2005年01月22日

山形・白鷹町に「まあどんな会」を訪ねに行った! その4 佐藤家での山形流酒宴を心ゆくまで堪能した!

「さあ ここが佐藤さんちだぁ」

辺りはもう暗くなり、雪もちらちらと降っていて、何がどうなっているか分からないのだけれど、佐藤家が立派に大きな一軒家であることはわかった。駐車スペースには、凍結しないようにパイプで引っ張った水が絶え間なくチョロチョロと流れている。これはなんと湧き水なのだそうだ!これも雪国の知恵だなぁ、、、しかし、本当に寒い!完全に氷点下である。

「ああ、いらっしゃい!」

佐藤さんやまあどんな会のみんなに迎え入れられ、あたたかな座敷に通して頂く。さっきまで加工場で一緒だった、沼沢かよこさん、沼沢ゆみさん、土谷みちよさん、竹田いちこさん、そして高田まさおさん、そして佐藤さんの夫君だだ。


さて卓上には、山形のいろいろな旨いもんが並んでいる!

色とりどりの漬け物類、煮しめ、白菜の朝鮮漬け、そして山形の味覚である「芋煮」!

「ぜーんぶ、私らが造ったものですよぉ!」


このカラフルな漬け物は、大根ではなくヤーコンという根菜(芋類に分類されることが多い)で、何とも言えぬシャクッとした歯触りと涼やかな甘みが楽しい。漬け物だ。梅酢漬け、奈良漬け、ぬか漬けだ。青菜はその名も「青菜」と書いて「せいさい」と読む、山形特有の漬け菜だ。この青菜漬け(せいさいづけ)が、やたら滅法旨いのだ!

そして今回販売するセットにいれる「やたら漬け」あらため「まあどんな漬け」。これは完全にご飯の友!

もちろん山菜もどどーんと並ぶ!

「やまけんさん、これはね、『こしあぶら』っていう山菜なのよぉ」

というのだが、ワラビやキノコが大量に入っているから、どれがその『こしあぶら』本体なのだかわからない!

「あのね、この緑色の、細いくしゃっとしたのがね、こしあぶらの樹の若芽なのよぉ。」


この画像の手前に写っているのがワラビだけど、その奥、ピントが少しずれているけど、くしゃっとなっている緑色の若芽がそれだ!初めてだこんな山菜は、、、

口にすると、栽培品の野菜ばかりを食べ慣れた口には全く新しい、山菜特有のあの香りが!これは、、、説明しにくいが、杉の木の切り口から漂ってくる香気のような香りがほのかにするのだ。

「旨いなぁ、、、これって、佐藤さんの持ち山で採れるの?」

「そうだよぉ、5月の連休にでも来たら、山菜採りさやらせてあげるのにぃ、、こしあぶらもキノコも、やまけんさんの大好きな「うるい」なんか、もう採りきれないほど出てくるからね。」

うおおおおお それは素晴らしい!
今年、バスツアーでも企画するかぁ!

「そうそう、やまけんさんが好きそうなのがあるのよ。なんばんを麹(こうじ)と醤油漬けにしたものがあるのよ。」

おお、なんばんが出た!しかも、こちらの人たちが普通に食べているという、醤油と麹で漬けた、まさしくご飯の友だ!

なんばんの辛みは適度に醤油の中に溶け出していて、ちょうどいい!そして麹の香りと旨味が慣れて、実に旨い!これは最高に乙な味だ、、、

「来年はなんばんをたくさん作付けして、このなんばんの麹漬けを、一本おおきななんばんのままでつくってみようと思うのよ。」

「あ、それ最高だよ!なんばんの粕漬けにセットにしてなんばんセットだ!」
と、もうすでに商品企画会議が始まってしまった!

今回発売するなんばんの三点セットはこれだ!

元祖なんばんの粕漬け、つぶあぶらなんばん、そして「まあどんな漬け」がセットになっている。いままで彼女達は、このなんばんを細々と造って、直売所に並べたりするだけだったので、箱に入れて送るということは初めてだ。従って箱を特注で造らねばならない。しかし500セットというのは中途半端な数で、型をおこさずに造ると一枚あたりの単価が高くなる。

「今回は500セットだけど、来年はもっと売れると思うから、型を買ってしまいなよ。」

と僕と高橋さんが進言するのだが、佐藤さんはうーんと唸っている。

「そうねぇ、でもなぁ、型を作ると高いからなぁ、、、」

あまりに唸っているので、いろいろ聞き込んでいくと、衝撃の事実が発覚した!

なんと、、、彼女たちはいままで、利益をのせるということをほとんどしてこなかったというのだ!

「いやまあぁ、加工所を借りたりいろいろするのに充てる分はもちろん価格に乗せてはいるけど、わたしだちの手間賃になるようなのはないねぇ、、、」

いやぁ、、、そうだったか、、、

読者さんがどう思われるかわからないが、実は生産農家の女性達がつくる加工食品は、このように自分たちの趣味というか、課外活動的な意味合いのほうが大きいため、利益がまったく乗っていないということが多い。それにしてもまあどんな会の場合はそれも甚だしい。

なんだか聴いてて僕は、自分の母と同じくらいの年代であるまあどんな会の人たちに対して、なんとかしてあげたいという強烈な想いが芽生えてきた。

高橋さんが言う。

「このお母さんがたはねぇ、苦労してきたんだよ。女性達がこういう加工所をやるなんていった当初は、男どもはみんな『なんでそんなことやるんだ』って言っていい顔しないのさぁ。行政も『そんな目的では場所を貸せない』とか『そこの水道は食品に使っちゃダメ』とかいろいろと問題を出してくるしさ、、、」

行政の人が言うくらいだから、本当にまあどんな会の立ち上がりは大変だったのだろう。

「実はそこで助け船を出してくれたのが、このマサオさんなんだよなぁ、、、」

マサオさんとは、加工所でなんばんの粕漬けを瓶詰めしていたこの方だ!

実は僕は彼の存在がすごく気になっていたのだ。なんで一人男性がこの輪に交じって居るのだろうかと、、、

佐藤さんがいう。

「やまけんさん、このマサオさんはまあどんな会の応援団長なんです。この人がまあどんな会の手伝いをするからって地元で立ち上がって下さって、それで周りの男達も『ああ、マサオさんなら仕方ねぇな』って納得して、、、