ブルームキュウリが旨い、というエントリを書いたが、本日朝、長島農園から10Kg箱に一杯のきゅうりが送られてきてしまった。

「やまけん、うちのは勿論ブルームですよ!食べてみて!」
どうもありがとう!長島農園のキュウリが旨いのはよーく知ってるぜ!
さて、どうやったって鮮度が命のキュウリを、僕一人で消費しきることができない。そこで、手渡しできるひとには少しずつお分けしたいと思う。
本日下記場所にて落ち合える、ゲットできるという方はメールください。(コメントくれても見られないかもしれないからメールでお願いします)
・16時40分~17時までの間もしくは、18時~18時半に、池袋のメトロポリタンホテル周辺にて
・23時以降 木場周辺にて。
・もしくは明日の午後に木場周辺。
かなりタイトなんですが、来てくれると言う人にはお分けしたいので。
ではでは。
お弁当って大好きだ。一つの箱というか折りの中に一つの世界観が凝縮されている、あの収まり加減が好きなのだ。だからこそ、その世界観がパッとしないものには殺意さえ覚える。幕張メッセ内のお弁当屋さんが立ち並ぶコーナーの、750円くらいで売っている弁当には、本気で殺意を覚えたものだ。
しかし最近弁当を食べない。自宅で仕事をするようになったから、自炊率が上がっているのだ。これはこれでよいことなのだが、少々寂しい。そう思っていたら、
「山本さん、うまいタイ料理を弁当で出す店があるんですよ」
と矢島さんが言う。矢島さんは、僕のこのblogのホスティングサーバの運用管理をお願いしている「プロコムジャパン」の社長さんだ。業界ではoldマック通として知られている人である。そう、千駄ヶ谷のスパゲッティ屋「SPAGO」も彼に教えて頂いたのだ。同じく千駄ヶ谷のステーキハウス「チャコあめみや」も然り。ああ、よく考えてみたら、代々木上原「カストール」もそうだ!つまり今のところ彼のリコメンドははずれ無しなのである。
ということで、あまり現地に行く必要もないのに打ち合わせに行ってきた(笑)
原宿駅竹下口を線路沿いに、代々木方面に向かう。デザイン専門学校があるらしく尖った女子男子がワイワイとたむろしている中を突っ切り、服飾関連業界のスタジオが建ち並ぶ一角に、真っ赤な屋台が停まっていた。昼時で、すでに人が並び始めている。

「ここなんですよ。山本さんには一個では足りないかもしれませんけど、、、」
品書きを見ると、発泡スチロールの弁当箱のご飯に、カレーや炒め物などのおかずを3品ぶっかけるものと、日替わりカレーなどがある。


ぼくは全部のおかずが食べたいので、アジア式3品ぶっかけご飯(600円)と、アジアンランチボックス(650円)を2つ頼み、全品制覇を狙うことにした。それぞれの弁当に入れるおかずをチョイスできる。春菊のヤム(サラダ)や麩(ふ)のチャンプルーやグリーンカレー、センヤイ(タイの米麺の太いやつ)の炒め物など。タイ料理だけではなく汎アジア的なおかずが並んでいる。


いろいろ楽しめて600円程度だから、リーズナブルと言えるだろう。大体が、日本のアジア料理は高い。タイでは一食200円もあれば十分なのに、日本では一皿1000円とかするのは信じがたい。ちょっとずつでイイからこんな値段で食べられれば幸せだ。
さてこれが僕が頼んだ3品選びの弁当だ。春菊のヤムは甘酸っぱく、センヤイはきっちりタイの味がする。そしてこの店の定番らしいポークカレーもなかなかのものだ。

こちらはグリーンカレーとガイパットバイカパオ(鶏の挽肉とバジルの炒め物)、麩のチャンプルーだ。

グリーンカレーは辛い!弁当屋のカレーと言うことで嘗めてしまっていたが、実に辛く旨い!テイクアウト弁当にしてはずいぶん思い切った辛さだ。これは人気が出て当然だろうな。


ガイパットバイカパオも甘めの味付けで、グリーンカレーにちょこっと混ぜて食べると最高だ。

チャンプルーもにんじんの彩りがきれいなだけではなく、きちんと味のアクセントになっている。味付けはご飯が食べられるように濃いめのはっきりしたものになっている。僕には実に実によいゾ!
ということで、2つの弁当をサラッと平らげてしまった。暑い地域の料理はどうしても軽い感じがするのだ。しかし、2つ食べても1250円。タイ料理屋にいくよりもいいじゃん!前に書いたバンコクレストランにいくと、最低でも6000円くらいはしてしまうしなぁ。この屋台、木場周辺にも出ないかなぁ、と思ってしまったりもした昼下がりであった。プロコムジャパンの矢島さん合原さん、次はどこをご紹介して頂けますか?
どんな野菜や果物にも旬というものがある。旬とは、その野菜がもっとも美味しくなる時期、そしてもっとも数量が出る時期を言う。そして今、旬を迎えたものといえば、ホワイトアスパラガスをおいて他にないだろう。
ホワイトアスパラというとき、缶詰しか食べたことがない人も多いことだろう。あれが本当のアスパラの味だと思っているのだとしたらそれは不幸だ。ぜひフレッシュなホワイトを味わってみてほしい。全くの別物であり、フレッシュが本物だ。缶詰ものは味や香りが溶脱してしまっており、かつ食感がグズグズ。とはいえあれはあれで美味しい物なのだが、本物と同様視してしまってはいけないと思う。
ホワイトアスパラは、グリーンアスパラを遮光して軟白化させたものだ。簡単にいえば日光に当てず、白くさせたもの。土をかけたり、日光の入らないムロで育てることによって、光合成がされないので、緑色にならないのだ。そうなると一般に、甘くえぐみのない、優しい味になる。ウドなんかも同じだ。アスパラの遮光の方法は簡単で、芽が地上に出ようとするところに土を盛り上げ、ずっと陽に当たらせないようにして伸ばしていく。少しでも太陽に当たると、穂先が変色するので、農家にとってはタイミングを見計らい土を盛る作業が重要だ。
僕も学生時代に持っていた畑でグリーンアスパラを5株ほど植えていた。アスパラは、種を蒔いて一年で収穫し終わる物ではなく、株を植えておくと毎年そこから新しい芽が伸びてくる、いわゆる宿根ものである。これは、亥年生まれアントニオ猪木的猪突猛進タイプ短気爆発型の僕としては非常にイライラさせる作物で、ようするに畑の片隅に通年で植わっている存在を忘れてしまうのである。そして春が来ると芽が出て(つまりグリーンアスパラ)くるのだが、いつも取り忘れてスジっぽくなってしまうのであった。そんな僕がタイミングをみはからって土をかけ、ホワイトアスパラにするなど夢のまた夢であった。ということで、僕にとってホワイトアスパラガス農家は敬意を払うべき存在である。
さて毎年この季節になると、代々木上原のフレンチ「カストール」から、アスパラコースの案内はがきが届く。この店では、ずっと岩手県の国産ホワイトアスパラガスを入手し、その絶品な味を堪能させてくれていた。しかし、、、今年は残念な知らせがあった。
「山本さん、とうとう国産の入手ができなくなりました。高齢化が進み、品質のよいものを確保できません。」
詳しくはお店のWebに、藤野シェフの肉声で記載されている。
※「10.05.2004 「ホワイト アスパラガスのフェアー」が始まるにあたって 藤野」をご参照。

しかし案ずるには及ばない。藤野シェフが先日パリに行った際に有機栽培ものを食べ比べして、「これだ!」と思うものをチョイスし輸入できるようになったため、今年はフランスの旨いアスパラを用意できたとのことだ。鮮度面でも全く問題ないそうだ。実は輸入物のホワイトアスパラも藤野さんに料理してほしいと思っていたのだ。それはそれで嬉しいことではないか!
ということで、行ってきた。
ホワイトアスパラのコースは、7000円と9000円の物があり、単に皿数の違いだ。で、ぼくはいつもアスパラを二皿食べたいので、追加料金を払って変則コースにしてもらう。もちろん今回もそうした。
まずアスパラを使ったすばらしい一品が、ホワイトアスパラのブラマンジェだ。

茹でたアスパラと生クリームなどをミキシングして固めたものだが、最低限の味付けしかしていないので、口に入れた瞬間、限りなく優しいアスパラの味がフワッと溶け出し立ち上る。特にこれを食べさせてウットリしなかった女性はいない!絶品必須な一品なのである。
このブラマンジェには3種のソースが添えられている。写真の透明なジュレは、いわゆる「トマト水」だ。

トマトを切って断面に塩を軽く塗ると、浸透圧で水分がポタリポタリと染み出す。それはなぜか赤くなく透明な液体なのだが、なめてみるとびっくりするほどにトマトの味と薫りが濃いのだ。これをジュレにしたものがこのソースだ。ブラマンジェにこれを合わせてほしい。口に入れた瞬間はアスパラの風味がそよぎ、その後、トマトの香りが吹き抜ける。このジュレの他にトマトを裏ごしした2種のソースがつき、4様の味わいが楽しめるのダ!
嬉しいのはこのブラマンジェにすでに3品のアスパラが付いてくることだ。冷たく透き通るようなアスパラは、見ているだけでうっとりとしてしまう。

このように縦に繊維が走っているのが見える肌が好きだ。大きく切り分け口に運ぶ。噛むと、
「シャリっ」と「ネットリ」を足し合わせたような、「シャットリ」感といえばいいのだろうか、えもいわれぬあの食感が口を幸せにする。そして、フランス産のアスパラの実力を見た!
「味が濃いですね!」
そう、岩手産のアスパラは非常にはんなりした、優しく繊細な味ですばらしかったのだが、このフランス産はまた違うベクトルだ。土の特性を反映させた強い味わいと香り。繊細さでは日本、強い味ではフランスという切り分けが出来るだろう。でもそんなのは野暮だな、単に旨いと言えばいいことだな。
アスパラは穂先よりも軸の根本の方が旨いと言われるのだが、ホワイトの穂先は絶妙なまるやか味と微妙な食感で、別物のおいしさがある。

一本で二度楽しめるこの贅沢さ加減だ。
さてこの絶品ブラマンジェの次は、4種のアスパラ料理から選定させてもらった。温かい料理はオランデーズソースともう一つなんだっけ?もしくは冷たい料理。生ハム添えとゆで卵添えだ。僕は迷わずオランデーズソースをチョイスする。暖めたアスパラは、その特性をすべて発揮するのだ。そして、アスパラと卵の相性は抜群。故に、卵黄を効かせたオランデーズソースとの相性は、これ以上の仲はないという蜜月カップルなのだ。

大ぶりなホワイトアスパラを4本も食べられる楽しみは、いくら払ってもいいじゃないかと思わせる贅沢だ。

オランデーズソースは酸味のある、マヨネーズにも似た旨みたっぷりのソースだ。これをたっぷりとアスパラにつけていただくと、、、アスパラの濃い旨みと香りが、卵黄と油分によって50倍くらいに増幅される。アスパラから染み出す汁気が濃いスープとなって口の中を巡回する。もうヨダレじゅるじゅるである。
このようにアスパラの特別料理に加え、前菜とメインもしっかりいただく。今回の前菜はサバのスモークを、長島農園のジャガイモのマッシュに乗せたモノ。

メインは、なんとこの時期に鴨を用意してくれた、一番いいときにとれた野鴨を、特殊な方法で保存しておいたものだそうだ。

デザートも凝りに凝っている。たっぷりのイチゴとピスタチオクリームをミルフィーユのように挟んだものに綿菓子が飾られている。そこに熱々のフランボワーズのソースをたらりとかけると、甘く綺麗な紅の世界が現出した。


このホワイトアスパラのコースは、初夏のこの季節しか味わえない。ホワイトアスパラはこの時期、フレンチレストランではよく見かけるが、ここまで吟味しているところもそう多くはないだろう。輸入ものは、代理店によって物流コンディションが変わる。藤野シェフはとてもイイ業者さんとおつきあいしているようだ。
ということで実は本日も、遅めの母の日のプレゼントということで行ってくるのダ!さあ、今年は何回アスパラ食べようかな、、、
帰りにふと見ると、アーティチョークが飾られていた。

長島農園のもので、今年はまだ小さいので来年以降に食べられそうだ。初夏の香りが、身の回りに漂ってきた。仕事もおもしろく成ってきた。いい予感のする5月の末だった。
書かねばならないネタが溜まっている。カストールの絶品今だけのホワイトアスパラ。原宿のアジアンキッチンのナイスな弁当。しかし、、、今日、びっくりする路麺に出会ってしまったのだ!
昼、農業関連団体の部長さんと商談をしたのだ。この方はそば好きで、シビアな商談が終わるとすぐに顔をほころばせ、「やまもとさぁ~ん、いい店があるんですよぉ~」と、そば屋に誘うのである。新橋・虎ノ門界隈なので、僕からは山形そば「出羽香庵」にお連れし、好評を博した。そして今回は、部長さんの番なのである。
「あのね、げてものって言われそうだけどね、冷やした盛りそばの上に甘辛く煮た肉がドバッとのってる、肉盛りそばっていうんだよ。」
おお、旨そうではないか!肉そばとか肉飯とか、「にく○○」という名称にはなぜか旨そうだという感覚を覚えてしまう。で、なぜかそういう感覚は大抵、昼飯のみにしか発動しないのだ。
肉盛りそば、旨そうである。この時点では、まだ通常の盛りそばに肉がのっているだけだと思っていた。
虎ノ門から愛宕方面に向かって歩いたところで部長が交差点の向こうを指さす。
「やまもとさん、あそこなんですよぉ~」

指さす方向には、別に何もない。黒っぽいかっこいい、背の低い雑居ビルみたいなのがあるだけである。ん?いったい何なんだろう?と思ってよく目をこらすと、この黒いモノリスビルの下の方に、背の低いガラスが入っていて、内部はカフェのようになっているようだ。ま、まさか!?
「そう、あの黒い建物が、そうなんですよぉ!」
これは驚きである!
■港屋
東京都港区西新橋3-1-10
実はこの建物、以前はたしか稲庭うどんを立ち食いで食わせる店だったと記憶している。こんなところで、しかも立ち食いで稲庭うどんとは珍しいと思い入ったが、伸びてて不味いこと極まりなかったので、以後捨て置いていた。そこが改装されて、こうなっているようだ。
「かっこいい外観ですねぇ、、、そば屋ってかんじじゃないですよ、、、」
店に近づきエントランスに立つと、その感はもっと強くなった。

店の前まで来ると、さすがに「港屋」という小さな看板が出ているが、なんだか麻布十番とか六本木の裏通りなんかにあるような店構えではないか。中をのぞくと、すでに軽く行列ができている。が、割とスムースに進むので、店内に入ってみた。
、、、そこには、見たことない立ち食い路麺ワールドが展開されていたのであった!

店内は黒で統一されており、まるでカフェのような内装。そして店の中央にどでかい正方形のカウンターがある。というか、そのカウンターしかない!これを囲んでみな、そばを食べている。画像でおわかりの通り、でかい正方形の内側には水がはられており、清涼感を演出している。でも、テーブル分割してここに人がもっと入れるようにしたほうがよかったんじゃないの?とも思うのだが、野暮ってもんか。
ここは入り口で食券を買って、そばを作るカウンターに並ぶ方式。品書きをみると、安くはない。肉盛りそば850円、大盛りは100円増し。肉盛りメンマそばというのもある。僕は、初めての時は、一番上か一番下を頼むことにしているので、迷わず
「肉盛りメンマそば大盛り!」 (←1050円である)
と言う。部長がびっくりしたように「やまもとさぁ~ん、この店、すごく盛りがいいんですよ、、、」
望むところである。1050円といえば、そばとしてはかなりの高い金額だ。盛りがよくなければ困る。食券を持って列に加わる。店の奥にカウンターがあり、食券を受け取った女性がお盆を並べる。厨房スペースには、黒Tシャツを着た若い兄ちゃんが、そばを作っている。
ここで気づいたのだが、女性も兄ちゃんも、二人ともまるでスターバックスカフェのように明るく、あか抜けた客対応だ。にこやかな笑みを浮かべ、「少々お待ち頂けますか」、「はい、肉盛りそばです。」など、声を良く出している。造りもカフェスタイルであれば、客対応もカフェだ。
さて厨房をのぞいてみる。

奥に寸胴鍋があって湯がたぎり、麺を茹でている。その隣のシンクでは水であら熱を取るのだろうが、そのまた隣のシンクをのぞき込んでびっくりした!シンクの中に、すっぽりと立方体の氷がはめ込まれているのだ!水洗いであら熱を取った麺をそこにじゃっと入れ、氷で引き締めるのだろう。このでかさの氷(業務用シンク一杯分)であれば、一日は保つと思うし、常に凍りを足す必要がない。非常に練られた店舗設計だと思う。

まず女性が、椀にダシと、なんとなんとラー油を注ぎ入れる。部長が「ね、けっこう驚くでしょ?」本当だ、、、 そして男性が、シンク一杯の氷でギリッと冷やされしめられたそばをどんぶりにドカンと盛り、そこにぐわっと甘辛豚肉を汁ごと豪快な分量乗せる。そして僕はメンマも頼んだのだが、上品なもんじゃなく、ぐわしっとメンマだらけになるほど乗せる。その上にさらに刻み海苔をこれでもかというほどに積み上げ、「はい、お待たせしました。」


「部長!これ、麺にたどり着くまでに3層くらいあるんですけど!」
「そぅ~なんですよぉ~」
とのたまいながら箸を入れる。海苔とメンマを避け、肉を口いっぱいにほおばったところでそばが発掘された。かなり茶色の濃い、そしてコシのあるそばである。一瞬、乾麺ではないかと思うほどにコシがあり、中心部にはゆだっていない部分が少しのこり、まるでアルデンテであった。しかし、それが絶妙に、旨い。残念ながら蕎麦の香りは、ラー油や大量に入っているゴマによって隠されてしまうが、かみしめるとがしっと来る歯ごたえと、濃いめの蕎麦味。これはこれですばらしい!

この個性の強い麺に甘辛く煮付けた豚肉が絡む。これは、徳島ラーメンの名店「いのたに」の肉そばの肉と思ってもらえればいいだろう。そしてタレは甘めで、そばづゆと言うよりもラーメンづゆに近い。勿論、ダシは昆布と鰹の香りもするのだが、ラー油の個性でその辺が結構吹き飛んでいる。

ここでハタと膝を打った。
「そうか、これはいわゆる『つけ麺』だ!」
そう、池袋「大勝軒」や高田馬場「べんてん」に代表される中華つけ麺の、そばバージョンと思えば間違いないだろう。メンマや肉の処理、そしてカウンターで次々と調理される手際、蕎麦屋とは思えない客あしらいに内装、調度は、そう考えれば合点がいく。
見当はずれかもしれないが、この店はラーメン、つけ麺に範を求めているのではないだろうか。そうでなければ、相当に突出した感覚の持ち主の店主だ。だって、小さい調理場であのシンク周りのオペレーションは、そう簡単に錬られるものではない気がする。
なんて思いながらひたすら麺をほおばり(すするとかいう次元ではない)、肉を食い、メンマをかみしめる。とにかく分量が多いのだ!1050円は、この分量からすればまあ妥当といえるだろう。がっつり食えて、僕でもほぼ満腹になれるのだ。

こんなラー油まみれのつゆだが、ちゃんと熱いそば湯が出る。それもコーヒーポットのデカイので出てくる。そば湯割りを飲むと甘めでなかなかのものだ。
いやしかしインパクトが強い、アヴァンギャルドな路麺だ。おそらくしばらくこのショックを忘れることができないだろう。
はっきり言ってこの店は「買い」である。何で今までこのコンビネーションを見つけられなかったんだろう?というほどマッチした、新しい蕎麦の世界だ。自由でいいじゃないか、という思いが伝わってくる。だから、オーソドックスな蕎麦好きには薦めない。大体立ち食い路麺だしね。でも、外装も内装も綺麗なので、女性客は多かった!
とりあえず間をおかずもう一回行くことにしようと思う。今日はあまりの外装・内装・調度・シンク・盛り蕎麦の見た目と分量、味にびっくりしてしいまい、軽い興奮状態できちんと味わえなかった気がするのダ。
とりあえず虎ノ門・愛宕界隈に行くことがあったら、まずここで肉盛り蕎麦だろう。いやほんと、びっくりした!
オフ会の余韻が残っているが、参加者から新たなパワーをいただき、ますます快調にとばしていこうと思う。6月にはまた帯広~富良野とツアーが確定した。また沢山の出張を入れていきたいのであった!
さて
これからはいろんな新しいことに挑戦していこうと思っている。僕がお世話になっている易の先生によれば、どうやら今年始めたことはすべて成就するらしいのだ。ということでかなりいろいろと新しく始めたことがあるのだが、、、その一つが「和服を着る」ということだ。いきなり、唐突なようだが、驚きの三点セットが矢継ぎ早に起こったのだ。
①まず、本城しんのすけ亭でのダッチオーブンパーティの際に、呉服屋の娘と友達になった。着物の話を少し聴いて、かなり気になった。
②そしてその帰りの地下鉄東西線に乗っていると、いきなり和服を着た2人の30過ぎの男性が乗ってきた。それが滅法いなせで恰好よいものだった。
③ムムムと思った翌日、バードコートの野島さんと飲んだ。その時、野島さんがこう言った。
「やまけんさん、和服を着てみない?僕の奥さんは和服着るんだけど、僕だけ着ないとなんか損してるみたいでさぁ、、」
な、なにぃ~?あんたもそういうか!
人生とはマジックである。そしてまた、マジックの風が吹いている。これは和服を着ろということであろう。と思った瞬間、呉服屋の二代目である華子ちゃんに連絡をした。
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■呉服屋 千菱 二代目のWebサイト 「三華邸」
http://www.mihana-kimono.com/
・呉服屋2代目が、初めての人にも平易に和服の楽しみを書いてくれている。呉服屋なんて初めてなのでおっかなびっくりなのだが、案外リーズナブルで、ざっくばらんで、すばらしく洒落たものだということがわかった。気になってる人にはおすすめである。
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「あらぁ~ それじゃ、浴衣や夏用の和服を見にいらしたら?」
ということで、野島さんと仲良く一緒に、千駄ヶ谷と原宿の中間にある千菱に行ってきたのである。千菱のご主人に見立てて頂き、3時間くらいかけてじっくり生地を選んだりした。いや、その3分の2は四方山話に終始したのだが、、、

貴重な、バードコート野島氏の生地選びの図である。

ちなみに僕は入門編ということで浴衣を仕立てることにした。今年の夏は浴衣で攻めるゾ!
さて17時を廻って小腹も空いた。美しい緑の和服姿の華子ちゃんにガイドしてもらい、何か食べに出る。
「八竹のお寿司が美味しいですよ。」
八竹は「はちく」と読む。都内では四谷と原宿に店舗がある、大阪鮓(すし)の名店だそうだ。おいらは知らんかった、、、
「ここの黄身寿司が美味しいんですよ。卵の黄身の餡を〆めたコハダや鯖、アジの握りに乗せているんですけど、誰にでも喜ばれるんです。」
それは旨そうダ! しかし、原宿と表参道の境目にあるこの界隈に、そんな落ち着いたものを出す店があるのもおもしろい。
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■八竹
東京都渋谷区神宮前6-29-4
03-3407-5858
9:00~17:00
火曜・第1月曜 休み

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外観は確かに関西風の趣だ。のれんをくぐると、落ち着いた渋い調度。店内でも食べられるようにテーブルが並んでいるが、もう閉店前なので、折り詰めの販売だけとなる。
「代々木公園で食べましょうか。」
ということになり、黄身寿司3種×3人前、茶巾寿司、鯖のバッテラ、穴子のバッテラを頼む。しめて7000円程度か。思ったより安い。江戸前の寿司を食べるよりリーズナブルだ。

包みを下げて、代々木公園に向かう。さすがはジモティで、ごみごみした表通りではなく、閑静な裏道を行く。陽が長くなり、代々木公園はまだ明るく、風が吹くが冷たくはない。ベンチに三人腰を下ろし、包みを開ける。
「おおぅ、、、美しい!」
↓これが黄身寿司である。どうだこの華やかさ!

上からアジ、サバ、コハダがそれぞれ握られている。黄身餡は見事に鮮やかなレモンイエローで、柚皮が添えられている。
あまりに旨そうなのでコハダを一口で放り込む。噛むとまず黄身餡の柔らかで馴れたおぼろ感が舌に触り、そこからコハダのむっちりした身と酢の酸味を感じる。酸味は若干強く、これが甘い黄身餡と相乗効果を挙げている。

「こ、これ、旨いよ!江戸前の握りとは全く違うジャンルの凄腕寿司じゃん!」
マジで旨いのである。黄身餡の柔らかな甘さと柚皮の香りが、コハダ寿司の酸味の利いた縦軸に、横展開する二次元軸を付加している。野島さんも僕もしばらく無言になる。そう、これは静かになるうまさだ。
「いやぁ、、、これは本当に美味しい。丁寧な仕事ですよ。」

黄身寿司、実にイケル。黄身餡がとにかく最高だ。どうやって作っているのだろうか、絶品・絶妙な味なのであった。
↓そしてこちらがバッテラと茶巾だ。

サバのバッテラには山椒の実の佃煮が付いている。これを乗せて食べると、サバと昆布、そして酢のトライアングルの中に山椒の香りと痺れる麻(マァ)の感覚が差し込んで心地よい。

もう一つ穴子のバッテラが見事だ。焼き穴子なのである!江戸前の寿司は煮穴子が多くて、実は辟易していたのだ。しかしこれは焼き。焦げ目がコクを増し、甘辛いタレが酢飯とマッチして最高!きちんと穴子の香りが立っている。これは二本買っておけばヨカッタと後悔する。

芸術的な茶巾はゴージャスな内容だった。底にはハスの酢じめが敷かれていて、その上に穴子、関西風に具を混ぜ込んだ酢飯、おぼろが包まれている。大きいので手でかぶりついっちまった。


代々木公園、春から夏にゆるやかに切り替わろうとする緑の香りの中、美しい和服姿の女性と、どちらかというとかな~りむさくるしいオトコ2名の寿司三昧に、首に赤いリボンを巻いた猫が寄ってきた。次はこれを浴衣でやろう。今度のオフ会は和服でってのはどうだろう?(ウソです。敷居が高くなっちまうもンな)

でも、一度は和服(または浴衣)で集まり、旨いもん食べに行くってのをやってみたいじゃねぇか!野島さんと僕とは、やることにしました。同志募集中です。
21日のオフ会開始直後、ばたばたしているときに、確か「ハヤシさん」という方から携帯に連絡をいただきました。無二路で品切れになっているショートパスタ、スパッカレッラとケイパーが手にはいるかも、というお話だったのですが、オフ会の取り仕切りであまりに繁忙だったので、話を早々に切り上げてしまいました。結果、電話番号の履歴がどんどん埋まってしまい、連絡とれません。
大変失礼致しました。申し訳ないのですが再度ご連絡(メールでも)頂けますでしょうか?
(その1より続く)
※羊のロースト画像を追加しました。 (23日23:02)
さあ、伝説の夜が始まった。日がまだ陰るかかげらないかの午後6時半あたりから、今夜の参加者が到着しだした。
初めての参加に若干の不安と興奮、そして美味しい予感を浮かべた人たちと、笑顔で握手を交わす。そう、この時点で彼らを名前だけでもわかっているのは僕だけなのだ。静かで綺麗なテーブルセッティングの世界は、みるみる間に人いきれで埋め尽くされるのであった。
■使用前↓

■使用後↓

開始予定の7時を少し回り、すでに33人が席に着いていた。皆、あまり物怖じせず周りの人たちと話をしている。いいもんだ。
「はい それでは食い倒れ党のオフ会を始めたいと思いまぁ~す!」
食い倒れ党広報担当を自ら任じる、僕の理解者・加賀谷の結婚式司会的進行がいよいよ開始した。促されて登壇し、みんなに挨拶する。
「いいですか皆さん、、、今日は食べますよぉ! 大塚オーナーにさっき聴いたら、前菜が出終わるのが今から一時間半後の8時半、そんでメインの羊が出てくるのが10時半くらいだそうです!最後まで着いてこい!」

なんだか訳のわからないものすごい熱狂とともに宴はスタートした。
さてここから僕は各テーブルを周り(38人いるので、なんとテーブル9組に分かれているのである)、いちいち出てきた料理を解説し、「どう!?うまいでしょ?」を連発する役回りに徹してしまったので、あまり写真を撮ることが出来なかった。しかしさすがは僕のblog読者の皆さんだ、料理が運ばれてくるとまずはみなデジカメや携帯カで撮影をしている。これは思わず笑ってしまう風景だ、、、
実はオフ会参加者のみの画像掲示板にそういう画像をアップしてもらっているので、本日以降、追加という形で全料理の写真をこちらにも転載していきたい。
※ちなみに今回、電脳カマタ食堂を主宰するカマタスエコさんの写真を多用させていただく。さすがの撮影テクニックでツボをおさえられているのだ。
とりあえず本日のメニューの組み立てだが、完全にやまけんコースである。
「前菜が10種類程度でしょうか。テーブルごとに3種の盛り合わせを作ってお出ししていく感じです。その次にパスタが3種類用意してあります。この後、肉料理ですけど、これも3種類、そしてドルチェという感じです。」(大塚オーナー談)
さて、みな着いてこられるのだろうか? しかし現実には、予期しないコトも起こったのである。
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■19時スタート
前菜が運ばれてくる。レバーペーストにはみなびっくりした後、うっとりとなる。デュラムセモリナの揚げパンにも「これは旨い!」という声が集まる。

ここからいつもの怒濤の前菜責めが始まる。解説しながらテーブルを回ると、みな「これってメインですよね?」というくらいの分量なのだ。


↑中でもこの野菜のトマト煮込みカポナータはグンバツに旨い!こんがり揚げたナスがとろりと濃くトマトで煮られている。松の実も一緒に入っていて、コクと食感でアクセントをつけているのだ。左側に盛られているのはカリフラワーのフリットである。



↑この二品、鰯のフリットと、鰯を丸めて中にパン粉やチーズなどを練ったフィリングを詰めてあげたものだ。名前、忘れてしまった、、、
~20時半 前菜10種出し終わり
■21時 パスタ3種出し始め
さてパスタの皿が運ばれてくると、各テーブルから歓声が上がる。みな、期待してきたんだな。
まずは鰯のフジッリから。パン粉をかけることを説いて回ると、みな旨い旨いと食べていた。

フレッシュトマトのスパゲティ。スパゲティが出てくるのは珍しいなぁ。うえにはリコッタがどかどかとかけられていて、その強い香りがひねたイイ味わいを出している。

そして、満を持してペスカトーレが出てきたのであった!

毎回変わるこのペスカトーレの味、本日はシェフが材料を張り込んでくれたらしい。貝類がどっさり入り、いつもよりトマトの分量を減らしたビアンコ。魚介のブロードと極上のシチリアオリーブ油が乳化されたソースがたっぷりと絡んだリングィーネは、ブチブチぶりんぶりんのアルデンテに決められ、照り照りしている。
みなに麺をサーブし、食べさせる。一口食べた参加者はみな、目を丸くし驚きの表情でこう言う。
「こんな旨いペスカトーレは初めてです!」
そう、この日のペスカは、後生に語り継いでいい、伝説のペスカだったと思う、、、はやくレシピを教えてもらうことにしよう。
オーナー&シェフご挨拶
肉料理の前に、オーナーご夫妻と重シェフから一言いただいた。熱狂のライブ開場のような会場で、オーナー&シェフはみんなの賞賛と共感を浴びた。これが店にとって最大の幸福なのだろうな。こういう場を作ることが出来て、本当にヨカッタ。

さて、いよいよ怒濤の肉料理の時間がやってきた!
22時 肉3種出し始め
厨房に行くと、すごいことになっていた!バーベキュー用の炭火焼きコンロを持ち込んで、その上で豚ロースが10本近く焼かれている。その横では羊の足が丸ごと二本グリルされ、ジュワジュワと音を立てて油がはぜている。
「はい、やまけんさん、これをまずみんなにお披露目してきてください!」
と差し出されたのがこれだ↓

どどーんと羊の足二本!これを持ってテーブルを回る。みんなはと言うと、パスタ攻勢でもうそろそろ満腹中枢がチカチカしているところにこれを見て、少し食欲が励起されている。

↑うしろから肉をのぞき込んでいる二人の驚愕した顔が傑作である!
しかしそこで僕が非情な一言を発する。
「この羊にいくまで、あと2品肉料理がありまーす!」
会場をどどーんとショックがおそう。マダアルノカ、、、
しかし、終了後に皆が口をそろえて「あれ最高!」という一品が、みんなの食欲を再点火する!そう、とぐろ巻きサルシッチャである!

豚のローストに甘辛いソースをかけ、ポレンタを練って焼いたパンを並べた上に、サルシッチャである。こんなの見たことありますか?
「やまけんのWebにのっていたこれが食べたかったんですよぉ!」

見て嬉しく、食べてびっくりである。あふれる肉汁と旨み、フェンネルシードのエキゾチックな香りで、かなりみんなの舌がリフレッシュされる。豚もトロトロに仕上がり、甘辛いソースとの相性がばっちりである。
そして、僕も初めての料理が出てくる、ハンバーグ(肉団子だな)と豆の煮込みと、マッシュポテトを塗った皿に盛りつけたシチリア田舎料理だ。マッシュの優しい食感と、ダシという感覚のスープが皆を優しい気分にさせる。

参加者の中には肉が食べられない人もいたので、魚を一つ頼んでおいた。出てきたのは立派なカサゴのアクアパッツァ!旨そうだぁ。。。

さあ、メインだ。羊は大ぶりに切り分けられて出てきた!この店の特徴である最高に旨いガルニもたっぷり添えられている。

もう、参加者はみな目が死んでいる。トロトロに溶けそうな目を宙に浮かせている。そんな中、日本酒ソムリエの神澤さんと、よくコメントを書いてくれるOneさんがいるテーブルは、快調に羊肉が無くなっていく。オーナーも「すごいですねあそこ、、、」と驚いておられた。
時間はもう23時にさしかかっている。この間、みんなには「ヤマケンへの質問」を書いてもらい、それをくじ引きにして3人の方に、プレゼントを差し上げた。讃岐の鎌田醤油店のダシ醤油、僕が連載を書いている雑誌「やさい畑」、そして、農産物流通業界の人でないと読んでもあまり意味がない僕の著書(サイン入り)である。
23時 ドルチェ&コーヒー
女性陣は口々にドルチェは別腹!という。そりゃそうだ、この店でこれを食べずしてどうするのか。けいこさんの写真を下記に拝借する。

シチリアンロールを食べたみんなが、「ばさばさしてるかとおもったら、しっとりとしていて、しかも軽くて、リコッタクリームが最高!」という。そうだろう?そうなんだ。
チョコケーキもどっしりと甘く、その舌をパッションフルーツのシャーベットがさわやかに洗う。大満足してもらえたようだ。
23時半 御礼&ハッスルポーズ唱和 ~解散
さて驚愕のできごととは、、、 この日参加者37人に「食べろ食べろ」といっている僕自身が、まったく食べられないのである。みんなのテーブルを廻って進め、適当に僕もつまむのだが、腰を下ろしてゆっくり食べる時間がない。いや、それだけではなく、胸が一杯で食べられないのだ。
僕のWebをみてくださっている37人が一カ所に集ってくれる。いったい何の集まりだ?と首をかしげられそうな怪しい集団だ。でも、どのテーブルもとんでもなく盛り上がっている。
やはり、美味しい食事、豊かな食卓は、それだけで人を幸せにする力があるのだ。
僕が新しく設立した会社の名前は「グッドテーブルズ」だ。食べる喜びは、食べ物それ自身にあるのではなく、それを囲む人たち、空間、すべてひっくるめた総体に発生するのだと思う。それを象徴的に「テーブル」としたわけだが、はからずも今夜、僕はグッドテーブルズを見ることができた。
もう23時半だ。遠方から来てくれたカマタさんが電車の関係で帰られた以外は、みな残っている。そう、新潟から駆けつけてくれた人もいる。ワシントンから帰ってすぐに参加してくれた人もいる。みんなどうもありがとう!
最後の挨拶の時は、実は涙も出そうだったのだが、ヤバイので明るく、プロレスイベントで有名なハッスルポーズを決めた。
8MBの動画だが、回線に余力のある人は見てほしい。本当に何かと思うほどの熱狂がそこにあったことがわかるだろう。
>ハッスル動画
今回、グッドテーブルを囲んだ皆さん、本当にどうもありがとうございました!いい夜でしたね、、、また美味しいものを食べに行きましょう。
※ そうそう、今回は未曾有の規模であり、いろんな人の助けをいただいた。企画から司会進行、会計までこなしてくれた加賀谷がいなかったら、この会は成立しなかっただろう。いつも僕を鼓舞してくれてありがとう。同じく受付と会計を手伝ってくれたバシさんもありがとう。
そして、無二路のみなさんには感謝に堪えない。オーナーご夫妻、間違いなくいい店だということはこれから立証されると思います。重シェフ、信じる料理を作り続けてください。そして若い厨房の二人、小林君とトモ子ちゃん(だったよな)、お疲れさん!またまかない食べさせてくれ!
■本日参加者
松澤
稲田ぬのくま
いけさん一家
原田夫妻
長澤
小林
加賀谷
桂一家
いげた
高橋
荒浜
カマタスエコ
矢坂
タカハシカオリ
岸崎夫妻
神澤ゆみこ
伊藤ひろっきい
林
瀬尾
ちよ
さかもと
池谷
じん
河野
大黒
氏原
ハギワラ
榊原
峯
あゆも
直太郎
やまけん

テーブルを囲んだ参加者達はこちら↓










2004年5月21日という日を、僕は一生忘れることがないだろう。
人生とはマジックだ。予期せぬマジックによってその後の人生の方向性が決まってしまうものだと思う。そしてこの日は、朝から晩までアメージングなマジックが起こる、人生でもこれまで体験したことがない一日だったのだ。
朝、起きると、昨日までの台風の影響はどこへ行ったのか、ビビるくらいの青空がひろがっていた。前々日から、オフ会出席表明をしていた38人に、
「雨でも開催するから出てきてね!」
というメールを送った。台風がスゴイと、きっと5人くらいは来られなくなるだろうと思ったのだ。しかし、続々と返ってくるメールは、「どんな天気でも行きます!」という力強いものばかりだった。
しかし目が覚めたら、とんでもない晴天だったのだ。ああ、ありがたいなあ、と天に感謝をした。
日本橋の事務所に行って、農産物業界の人と情報交換をし、握手をして別れる。そしてメールをチェックしてびっくりした。オフ会幹事である加賀谷からだ。
「あんた食い倒れかなり進出しましたぜ。
これみなはれ。
http://blog.livedoor.jp/takapon_jp/archives/661475.html 」
なんと、Livedoor社の社長である堀江さんのblogにこの食い倒れ日記の好意的なコメントが載っているではないか!慌ててアクセスログをみると、、、一時間に200以上のアクセスが来ている。
加賀谷が僕の代わりに書き込みをしてくれていたコメントに、堀江さんから
「あ、せっかくですから、Livedoorグルメってコンテンツを立ち上げ予定なんですが、ぜひご協力いただきたいですねぇ。」
というレスがあった。僕も、できることがあればお手伝いさせてくださいというコメントを残した。その直後、堀江さんから直メールをいただいた。さてどういうことになるのだろうか、楽しみだ。
しかし、この日このタイミングでこういうことが起こるというのは、吉兆以外のなにものと言えるであろうか。オフ会のみんなに報告することができたなぁ、と思っていたら、電話が鳴った。これまで僕が在籍した二つの会社で仕事をいただいていた農業関連団体の部長さんだ。
「力を借りたいんです。すぐに会えませんか?」
きけば大きな案件だ。それを、手伝って欲しいと仰る。会いに行く、と約束をした。この話、きちんとやれば一年これだけで食べて行けそうな話だ。うーん。
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何で、このようなことが立て続けに起こるのだろう?一体どういう日なのだろうか、と思いながらオフ会の準備をした。風呂を浴び、正装(ジーンズに黒Tシャツ)に着替え、荷物を作る。今回なにが大変かって、会場であるムニロまで持っていく荷物だ。「なんばんの粕漬け」が21本。7Kgくらいの重さ!これに、京屋酒造からいただいた芋焼酎「瓶雫」の瓶入り一升。バックパックはふくれあがり、自転車は思うように前に進まない重量になってしまった。
笹塚に向かいながら某出版社編集部の同期に連絡する。どうやら彼女が僕のblogをLivedoorの堀江さんに教えてくれたらしい。「blogの情報ってはやいねぇ、、、」と感心していた。
駅で加賀谷、バシ師匠と落ち合い、荷物を手分けしてもらってムニロに向かう。6時45分開場と言っていたのにもかかわらず、すでに3名が到着してテーブルにニコニコと座っている。ムニロのテーブルは、嵐の前の静けさのように白いクロスと銀のナイフとフォークで正装していた。

、、、もちろんこれは、台風が去っていったにも関わらず、嵐の前の静けさだったのだ。
(続く)
晴れました、、、
絶好のオフ会日よりです。もう店パンパンの37人!楽しみですね。皆さんをメシできるの楽しみにしてます。6時45分集合で、待ってます!
明日は台風らしいけど、オフ会は決行するのダ!みなさん心して来てください。きれいなカッコでこなくていいからね。雨風にやられても大丈夫な恰好で来ましょうね。
さて先日の来店の際には、重シェフと30分くらい話し込むことができた。

「最近、お客さんが多すぎです。手加減してください(笑) でも、若い人間にはとても勉強になってます(注:厨房にはシェフの他に若い人2名います)。僕はイタリアで、半端じゃないくらいのスピードを求められるランチとかディナーを経験しているから、一皿を仕上げるのに短時間で集中して、また切り替えてというのを連続してやっていけるんですが、これは練習というか、経験を積むしかないですからね。」
重さんはシチリアに渡りで約三年修行をしてきた人だ。
「シチリアのシラクーサっていう地方都市で、まあ田舎なんです。けど、そこの料理や食材が旨いんですよ、、、野菜の味も濃くて旨い。旨いって言うのはシチリアの感覚で、ってことなので、そのまま日本に持ってきてもダメだとは思うんですけど、、、でも野菜はオイルで炒めて、シチリアの塩をふっただけで旨い。それ以上、何をやるの?ってかんじなんですよ。」
そう、この無二路ではシチリア産の塩を使っている。先日僕の連載の担当編集者産である神吉さんをお連れした際にも彼女はめざとく塩の違いを感じ分けていた。「強い塩加減なんだけど、すっと後を引かないで消えていく潔さ」だそうだ。
「シラクーサでは、ある兄弟が経営する2つのトラットリアを行ったり来たりしながら、修行をしてました。すんごい個性の強い、ヘンなおじさんだったので苦労しましたけど、、、師匠ってノリじゃあなかったですね。レストラン内を尋常じゃないほどカラフルに彩るんですけど、絶対にあれはオカシイ。他のシチリア人はどうかというと、全然違っていたので、やっぱり彼だけ特別な感性があったらしい。」
ちなみにこれがそのドンである。絵はがきにいろんな書き込みやコラージュがしてあって、色はすべてマーカーで丹念に書き込まれている。

「2年前に来日してうちでフェアをしたときも、朝早くに起きて何かやってると思ったら、せっせと日本での日々をシチリアの人たちに絵はがき書いてるんですよ(笑) シラクーサのトラットリアですから、田舎町の飯って感じなんですけど、でも旨いんですよね。」
僕はイタリアについてはほとんど知らなかったのだが、シチリアってすごい処らしい。
「島っていっても、大きさは四国より少し小さいくらいですよね。一周するのは大変です。シラクーサは食材も恵まれてるんですよ。近くにはトマトで有名なパキーノもあるし。シチリアの食材に欠かせないのが、ケイパーの塩漬けなんですけど、日本で出回っているような小さい実ではなくて、大粒のものが主流です。ケイパーは花芽なんですけど、そこら中の岸壁とかに生えているんで、全然めずらしくない。そんな豊かなところなんですよ。」
そう、この店のパスタにはケイパーが多用されている。オリーブオイルたっぷりにトマト、そしてケイパーの大粒の塩漬けをパンっ!とつぶしたものが入ると、いきなり独特の日なたっぽい味と薫りがするのだ。しかしこの塩漬け大粒ケイパーが、今、輸入できなくなっているそうだ。

「小さな代理店が、シチリアから輸入してたんですけど、あまりにニッチすぎてつぶれちゃったんですよ。だから、山本さんがお好きなスパッカレッラ(ショートパスタ)も入らないんです。なんとかならないですかねぇ、、、」
なんとかならないだろうか?このWebの読者の方で、輸入関係の方、ぜひお知恵を拝借したい。
「あと、リコッタもやりたいんですよ。羊の乳にレモンを搾り入れて加熱するだけで出来ますからね。シチリアで食べてたリコッタはそれはもうおいしくて、、、臭みもありますから好き嫌いはあると思いますけど、行ける人にははまっちゃう味ですね。国内では羊や山羊の乳が入りにくいんですけど、山本さん、調達できませんか?」
このWebを見ている羊飼い、山羊飼いの皆さん、ご連絡ください。私、さすがに酪農しかカバーしていません、、、
こんな話をしてまたたくまに時間が過ぎていった。実は今後、無二路のWebをリニューアルするお手伝いをすることにした。その中で、この重シェフの貴重なシチリア料理レシピを書かせてもらえることになった!
「ぼくは秘密にするの好きじゃないんで、いろいろ教えますよ。ぜひやりましょう!」
第一回目は、超絶のペスカトーレの秘密に迫りたいと思っている。まだ先の話だけど。
そんな店だ。ほら、台風の中でも来たくなるでしょう?
もう改めて紹介するまでもない 門前仲町の寿司処 匠 だが、たまに「やまけんと同じシャリのサイズに」と注文してきたりする人がいるらしい。
はっきり言うが、お勧めしない。
自分でいうのもなんだが、正常な寿司として味わうもんじゃない。この店のネタは食い尽くすほど食い尽くしたので、特別に腹を満たすために握ってもらっているものだ。しかもシャリを多様するのだから、混雑時には迷惑になる。申し訳ないけど常連になってからにしてほしい。
でもそれではみんなわからないママだと思うので、ここに実物写真を掲載しようではないか。これが通常サイズとやまけんサイズの比較写真である。

納得されただろうか。
友人のタクが祝いを持ってきてくれるというので、江東区のカリスマ八百屋である八百周の前で待ち合わせた。店先をのぞくとオヤジが声をかけてくる。
「おうヤマちゃん、ブルームキュウリがはいったよ!」
ブルームきゅうりとは、白く粉を吹いたようなキュウリだ。白い粉をブルームといい、成熟果の表面にうっすらと出てくる粉のことだ。これを農薬と勘違いする人が多く、ブルームレスきゅうりという粉なしきゅうりが最近では主流だ。
「うまいのはやっぱりこのブルームが出る方だよ!ブルームレスはカボチャ接ぎ木してるから、その分、皮が硬くて旨くないんだヨ」
解説すると、野菜の苗を強くしたり、病気への耐性をつけるために、別の品目の根っこに接ぎ木する技術がある。きゅうりはなすに接ぎ木することによって、ブルームが押さえられるのである。しかし、オヤジの言うとおり、皮が固くなり、きゅうり特有の微細な香りも押さえられてしまう。でも、今の若い人たちは、おそらくその違いがわからないだろう。幼少のころからすでにブルームレスしか食べていない可能性が高いからだ。

「このきゅうりは千葉の農家さんが作っていて、市場でも個選品として出てるんだよ、でも出たら全部俺が買っちゃうんだけどね!」
個選とは、沢山の農家さんの収穫物を農協ブランドで一括して出荷する「共選」とは対局で、少なくても個人農家のものとして出荷する方式だ。技術がたかく、「あの人のはおいしい」という評判があれば、個選として出すことになるのだ。オヤジが目をつけているのだから、この人は相当に旨いのだろう。
4本買い求め、その場でタクと一本ずつかじる。
「シャリッ」
と軽い歯ごたえの後、水気が口の中に飛び散る。何ともいえない緑の香りと、淡い甘さと瑞々しさが拡がる。文句なしの旨いキュウリだ。

「旨いなぁ、このきゅうり!味があるよ」 とはタクの感想だ。
僕は、ブルームレスきゅうりに一種の苦みとえぐみを感じてしまう。それがこのブルームキュウリには全くない。透明感のある空が限りなく拡がっていくような、いいキュウリだ。
残り二本はタクにみやげに持たせ、帰り道に再度八百周によって10本買い求めた。
「いつも出てるとは限らないから、買える時にかっちゃうほうがいいよ!」
全くその通りだ。今年も夏野菜の季節がそろそろやってくる。夏野菜は基本的には身体を冷やす効能がある。だから冷え性の人は沢山食べ過ぎてはいけない。が、この清々しさは、すべての人に味わってもらいたいものだ。
21日のオフ会が迫ってきた。今回はなんと35名という大所帯である。僕が知っている人も知らない人もいるので、どうやって席をつくってどうやって切り盛りしていけばいいのかまったくわからないのだが、まあ主眼が「旨いものを食べる」ということなので、あまり考えなくていいかな。
「重シェフも気合いが入りまくってますよ!」とは、オーナーの大塚さんの弁。
「最近、やまけんWebをみて来たお客さんの顔を判別できるようになりました。ドアを開けて入店するなり、画像で見た風景を探しておられるような、、、(笑) 帰る間際に『食い倒れ日記を見てきた』とおっしゃる人が多いんですが、最初に言ってくださった方が、いろいろやれるので助かりますよ!」
そうそう、誰でも知ってるある雑誌から取材も入った。僕のWebもそこに掲載されるらしいので、6月3日の発売日には告知をすることにしよう。もしかしたらこれで予約が取りにくくなるのかなぁ、、、
さて
岐阜県大垣市の料亭「四鳥」は過去にもこのblogで登場し、その後もたらふくメシを食べさせてもらっている。その経営者&板前である秀ちゃんが上京した。「豚を研究したいんだ、豚を!」ということなので、青山「ローブリュー」などを推薦したが、五木さん(僕を無二路に誘った人だ)の計らいもあって、無二路でイベリコ豚を食べることになった。
ランチが終わって通常なら仕込みタイムになる3時から5時の間、贅沢な会を催したわけだ。豚といえばつい先日も金華豚のクォーターを食べて感動してしまったわけだが、イベリコ豚といえば、これも本当に最近になって輸入が解禁されたような代物で、最近気の利いた店にいくとかならずメニューに並んでいる。スペインの黒豚、ということだが、味わいは猪豚のように野性的な獣味が残っており、僕は好きだ。この無二路に最初に来た時も、メインにイベリコのローストを230g食べてうなったのであった。
「ちょうどいらっしゃる予約を聞いた瞬間に肉屋が来たので、あわててイベリコを発注しました。通常のSPF豚もあるので、食べ比べてみてください。」
おお!期せずして食べ比べである。これは嬉しい!豚がメインなので、他のものはあまり食べないようにしよう、、、というのは大ウソである。とりあえずいつものごとく前菜をたんまり食べまくる。
■前菜盛り合わせ

この店にきたら前菜は必需品である。前菜の楽しみを抜かすなんてことは愚の骨頂なのだ。
■シチリアのサルシッチャ

冒頭写真にも出たこのソーセージ、シチリア独特のサルシッチャである、とぐろを巻いて焼き上げる度迫力プレゼンテーションだが、味は豪快かつ繊細。中にはフェンネル(ういきょう)の種などが入っていて、肉汁とともにハーブの香りがブワッと立ち上るのだ。ワインじゃなくてシチリアビールが飲みたくなる瞬間。
■SPF豚のソテー

まずはイベリコではない、国産のSPF豚を食べる。いわゆる無菌豚だが、銘柄豚ではない。とはいっても最近の豚肉はかなり水準があがっているような気がする。

ローストにして、肉汁ベースのソースがかかっているがこれが旨い。豚自体も、癖が無くもっちりした食感が楽しめるので、通常時にこれが出てくれば満足できる皿になるのだ。
、、、しかし、イベリコはまったく違う世界なのだったと、改めてうならせられてしまうのであった。
■イベリコ豚のロースト
満を持して登場したのがイベリコのローストだ。いや、ソテーだろうか。見た目から全然違うのがおわかりだろうか。焼き色の付いたそれは、豚と言うより牛肉のような茶褐色だ。画像が手ぶれしてしまっているのだが、おわかりだろう。ぶれたのは興奮してたからダ。

断面はロゼで、いい焼き具合だ。おおぶりに切って口に放り込む。瞬間、あの洗練された野性味が立ち上る!
「うぉわっ これは役者が違うよ、、、」
SPF豚の、まろやかな味とは対局にある、濃厚で陰影と輪郭がはっきりとした味と薫り。特にその薫りは先にも書いたように野性味、獣香がある。しかしそれはあくまで洗練されているので、嫌気は全くないのだ。すごい豚である、、、イベリコにも3つのグレードがあるのだが、今回のがどのグレードかはわからない、しかし、旨い、、、少し酸味も足されたソースが、永遠に食べ続けようと思えば食べられてしまうような絶妙な味である。
しかも、牛肉とは違い、沢山食べてもいやにならない。そこは豚肉なのである。しかし通常の豚のように飼い慣らされたおとなしい味ではない。やはり猪豚的な、野生と家畜の中間にある希有な肉だといえよう。この店に足を運んだときに偶然イベリコが入っていたら、ラッキーである。
■SPF豚とグリーンピースのフジッリ

豚料理ということで、パスタも豚であつらえてもらう。フジッリはねじりマカロニだ。僕の大好きなスパッカレッラというショートパスタが、輸入代理店がつぶれたとかなんとかで入らなくなってしまったので、最近はこのフジッリが出てくることが多い。これも、ソースが絡みやすい旨いパスタだ。
豚と豆、というのは非常に基本的な組み合わせであり、しみじみと旨い。豆の少しとろけたでんぷん質の粒状感と、豚のこっくりとした旨みがあうのだ。優しい味のパスタである。
■赤ピーマンと豚のリングィーネ
シチリア料理の特徴といえば、塩漬けのケイパーやアンチョビを多用することだが、もう一つ赤いパプリカピーマンがソースに使われる。この一皿も、トマトも少しはいっているものの、味とみための要は赤ピーマンのソースである。

ピーマンの甘みと香りが溶け出し、上質のオイルとともに麺に絡んでいる。シチリアではスパゲティーニのような細いパスタはあまり使われない。リングィーネのようなぶっとい乾麺が、この骨太な味にあうのである。上にかかったリコッタサラダの塩気が、どんどんと麺を胃に運ばせるのであった。
■イベリコ豚のカツレツ
そろそろおなか一杯だな、、、と思っていたら!出た!
「イベリコ豚のカツレツです」

一人一切れででてきたそれに、一同見た目だけでノックアウトされてしまった。でもおいらは二枚食べた。パン粉自体にチーズやハーブが仕込まれて揚げられるカツに、レモンを大量に絞り込んで食べる。ああ、イベリコを揚げるとこうなるのか!先ほど感じていた野性味が少し押さえられ、上品になる。焼き色を付けると香りが立ち上がり、揚げると風味がまろやかに上品になる。この使い分けがポイントなんだな。
もう、満腹である。でも、僕にだけもう一皿出てきた。
「やまけんさん、うちのまかないです。」
やった!とうとうまかないを食べることができたぁ!

バゲットに軽く焼いたベーコンを挟んだサンドイッチに、トマトと鰯のリングィーネだ。もう、言うことはない。

今回は、重シェフと30分くらいいろんな話をすることができた。明日は、オフ会直前特集その2として、この重さんとの対話を書こうと思う。
一世を風靡した映画「ブルース・ブラザース」が大好きだ。
今は無きジョン・ベルーシとダン・エイクロイドの二人が恰好よくブルースを歌うのだが、彼らは映画だけではなく大まじめに演奏活動をしていた。僕も大好きな彼らの大ヒットアルバムが
「Briefcase Full of Blues 」
ブリーフケース・フルオブ・ブルース
つまり 「ブルースで満杯の鞄」
っちゅうアルバムである。いや、別にいきなり音楽の話題になるわけではない。
北海道から届いたずしっと思い段ボール5キロ箱を開封して、一言しか出なかったのだ。
「冷蔵庫 フルオブ カニ。」

おかげで冷凍庫の中身をいきなり掃除しまくってしまった。入りきらん!しかも、小さなカニではない。どでかいカニの半身がどどーんと4ハイくらい入っているのだ!すごい昼下がりなのであった、、、
どういうことかというと、仲良くしていただいている北海道のとある企業の社長さんとそこで働く、漁師の娘さんのコンビが、僕を驚かそうと、カニをおくってくださったのである。
その漁師の娘さんが最高なのである。
「私の故郷では、カニは数十キロ単位で買うものです。2キロくらい、とかいうと、『冷やかしにきたのか』って怒られるんですよ!」
「私はカニは幼少の頃から食べ飽きてしまったので、あまり食べません。私が死ぬ前に食べたいと思うのは卵ご飯です。あ、鶏の卵ではなくて、イクラとかマスコとかタラコですよぉ」
「北海道といえばカジカっていう魚が有名なんですけど、私は食べませんよ。私は鍋はメンメかタラしか食べません。だいたい美味しくないですよ!」
(以下略。行数にして優に300行くらいのメールをいただいたのだ。)
などなどなどなどなど、全文引用してしまいたくなるほど抱腹絶倒な解説メールが来た!
そして数日後、蟹が送られてきたのである、、、
冷蔵庫 フルオブ カニ。

冷凍庫を開けるとエイリアンが横たわっているようである。シュールな光景だ、、、
さっそく解凍して食べてみる。足からどでかい身がすぽっと抜け、汁がしたたる。あわてて口に運ぶと、ブリブリぶるんぶるんする身がモロッと割れ、そしてカニエキスたっぷりの汁がジョルッと流れ出る。
「すっげー旨い蟹だぁ、、、」
実は冷凍ってことで質が落ちるんじゃないかと思っていたのだ。
「北海道からですと、東京まで2日はかかりますので冷凍にします。でも、宅配期間のみの冷凍ですので味は落ちませんよ」
とおっしゃっていたが、まさしくその通りであった!
この大量のカニ、高校時代に和太鼓のグループを組んでいた無二の親友達との会でさっそく食べさせて頂いた。

カニは、ズワイ、タラバ、アブラの三種の混合である。

こんなのが

こんなふうになって

こんなんなのである!

我々も高校時代に立ち返って、黙々と食った。もう言語感覚が麻痺しているんだが、もう形容する言葉がない。こんなに旨い蟹をこんなにたらふく食べられるなんて、、、カニだけで腹一杯である。カニの残骸がこんなになった。

北海道万歳、Y社長さん、鈴木さん、本当にありがとうございました!
先日急告したとおり、Kappaから急報があり、急遽東京駅八重洲地下街の北プラザで開催されている山形物産フェアに足を運んだわけだった。
まあどんな会の佐藤さんに連絡して聞いてみたところ、どうも山形フェアではなく、まあどんな会の地元である白鷹町のフェアらしい。佐藤さんがお世話になっているという山田さんも出ているらしいと言うことで、是非お会いしたいと思い、仕事関係を処理しまくりながら走った。16時に自転車で家を出て、まず日本橋の税務署にいき、設立に関わる書類一式の提出。すぐさま築地にある都税事務所でおなじく書類提出。16時半である。地下鉄なんかより自転車の方が全然早いではないか。東京八重洲口に35分につくことが出来た。
さて催事場にくると、おおこれか、確かにやっている!

並んでいるのは、そば、みそ、せんべい、酒、まんじゅう、ちまき、そして山菜!である。
うるいは、栽培ものにくらべてとにかくデカイ! そしてそのとなりには山ウドがある。これも天然ものだ。

こんなにふんだんにあって一束300円とやすい。買うところで買えばむちゃくちゃに高いんだゾ。早速レジに並ぶ。レジで白鷹町のはっぴをきている人たちに、
「俺、白鷹町ファンです!」
と言うと、みな優しくしてくれる。中でも、レジ係をしているけど、実は東京在住、有名なお裾分け系お取り寄せのWebサイトを運営している伊藤淳子さんが、いろいろと教えてくれた。
(伊藤さん、コメントどうもありがとう!)

「こんど田植えもやるんですよ!白鷹町、最高です!」
こんなふうに地元にとけ込みながらおつきあいしている人がいる、そんな魅力的な町なのだなぁ、、、白鷹町!
農協の山田さんが戻っていらしたので、軽くお話を伺う。まあどんな会のファンなのだと言うと、
「ああ、なんばんを60本買ってったのはあなたですか!おかげで在庫がなくて今回はなんばんもってこれませんでした(笑)」
とのことだった!
いろいろ情報を仕入れたのだが、なんばんの粕漬けに使うなんばん(とうがらし)は、赤色のものらしい。青いものを使うのかと思っていたが違った。当然ながら、このなんばんは地元白鷹のものを使わないと味が出ないそうだ。なあるほど。
まあどんな会は、春から秋までレストランをやっている。夏は予約制になってしまうそうだ。10人くらいまとまればいいらしいのだが、このblog読んで旨そう、と思った人がいたら、一緒に行きませんかね。とりあえずすでに4人はいるんですが。
さてイベントから帰って翌日、まあどんな会の佐藤さんから山菜がどっさりと届いた!

「わらびをあく抜きしたものと、こごみ、ミズ、山菜の冷や汁、それとアイコを入れといたからね。」

え、アイコってなんですか?
「山菜の王様だよぉ。おいしいんだよぉ、、、」
残念ながらどれがアイコだかわからん。おそらくこれだろう。

とにかくおひたしにするだけで旨いらしいので、そうさせていただこう。早速たべたわらびの一本漬けは、マジで旨かった!とろりととろける食感。そしてアクは完全にぬけているのに旨みはたっぷりである。

山形のお母ちゃん、どうもありがとう、、、これから山菜づくしである。
さて昨日のエントリにて紹介した豚をダッチオーブンで調理してたべたのだが、、、期待を大幅に上回る驚愕の味だった!ので報告しよう。
コメントで何人かが心配してくださっていた通り、雨になってしまったので、三浦半島でのダッチオーブン大会は中止になったのだ。う~む残念。でも食材は買い込んでしまっているので、親友のしんのすけ宅にて急遽、室内ダッチ大会をすることになった。豚は1.5Kg買ってあるのでさすがに一人じゃ食いきれん。ちょっとホッとしたのであった。
================================================
さて金華豚とフジロックの掛け合わせ豚(まともな名前がついてないのである)の肩ロースブロックには、強めの塩をまんべんなくすり込んでおいてあるだけだ。本当は、タンパク質の消化分解酵素を持つパイナップルジュースに漬け込んで風味と柔らかさをつけよううかと思ったのだが、試食段階でその必要がなさそうだということがわかったので、本当にシンプルにローストするだけに方針転換。その代わりに、ソースだけ少し手をかけることにした。

本城家で早速調理にとりかかる。プレヒートした12インチダッチに豚肉塊を投入し、外側をこんがりと焼き付ける。この時点で「おいしそぉ~う」という黄色い声が飛び交う。そりゃそうだ朝からなにも食ってない人ばかりだもんね。


肉に焼き色が付いたら、本来的なダッチの使い方であれば、下の炭火に加えて上蓋にも炭を載せ、上下から火を入れる。この時に蓋を閉めれば、重い鉄の蓋で圧力がかかった状態になり、蒸し焼きとなる。ただし水分がこもるのでポットローストのようになる。今回は外側をカリッとさせたいので、蓋なし。ちょうど、しんのすけ亭にはガス火で300度まで出る強いオーブンがあるので、蓋をはずしたダッチごと放り込んで加熱することにした。

ソースはパイナップル&マスタードクリームソースにした。ソースの材料担当である加賀谷に買ってきておいてもらったパインジュースを使ったのである。豚肉には酸味を足してやるとよい。アメリカでよくリンゴを豚の付け合わせにしたり、クランベリーなどのベリー類をソースによく使っているのもその理屈だ。今回はパインの酸味と甘み、そしてマスタードの酸味と尖った辛みで、旨味の濃い豚肉に方向性を