やまけんの出張食い倒れ日記

うおおおおおおおお すげぇレンズを手にしてしまった!新年最初のお年玉 ズイコーデジタルED50-200mm f2.8-3.5 こいつで今年は新たな表現手段を得たぜ!

先日来いただいているメールなどでの反応をみると、けっこうカメラネタを楽しみにしている方が多いということがわかったので、与太話しちゃいます。本日、いつもいつも立ち寄るヨドバシカメラ秋葉店にて、とうとう買っちゃった!
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オリンパスのフォーサーズ対応レンズの中でも、コストパフォーマンスを超えた素晴らしいレンズと評判の高い一本である。
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フォーサーズ規格での50mm~200mmとは、35mm判カメラでは2倍にするので、100mm~400mm!という超望遠の世界だ。そう考えると、キヤノンやニコンなどの同クラスのレンズと比べればとっても小さなガタイのレンズだけれども、これまで僕が買ったレンズの中では文句なしに最も大きなレンズとなった。三脚座がついているレンズ買うの、初めてだもんな、、、
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もともと僕が撮影する対象は野菜などの素材と料理、お店の外観内観といったものが多かった。その場合、100mm以上の望遠レンズはほとんど必要が無く、大柄になりがちな望遠レンズなんかいらないよ、と思っていたのだ。

しかし、最近になって生産者さんなど、人の表情も撮るようになってきて、考え方が変わってきた。それは、人の表情を際だたせるためには、それ以外の要素をデフォルメすることができる望遠系のレンズがいいのではないか、ということだ。そんなことは写真やってるひとなら常識なんだろうけど、訳も分からずに撮りながら、ようやくその辺に思いが到達した感がある。
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折しも、ニコンかキヤノンから出ているフルサイズ機も欲しいと思っていて、それとの三つ巴で、年末からグルグルと悩み始めたのである。

オリンパスのE-システムは、屋外の畑などに這いつくばって写真を撮るなどの過酷な条件かで力を発揮するシステムだ。いまメインで使用しているE-3は防塵防滴性能が高く、またダストリダクション性能が極めて高いため、レンズ交換時に発生しがちなゴミのセンサーへの付着の心配がほとんど無い。実はこれは、屋外撮影でレンズ交換を頻繁に行う場合には最も重要なことだったりする。ダストリダクションにおけるオリンパスの特許は強力で、他社の追随を許さないのだ。

しかし、E-3の残念なところは、ISO100あたりの低感度で外部フラッシュを焚いて撮影する場合でも、白飛びがしやすいところだ。週刊アスキーの連載をしていた時に、プロカメラマンの八木澤さんが使っていたニコン機と同様の絞りとシャッタースピードのセッティングで、同じ光量のフラッシュを焚いて撮影しているのに、E-3だと白飛びがして使えない、ということが多々あった。おそらく先頃発売されたE-30はその辺の対策がなされていると思うのだけれども、さすがにE-3の広いファインダーに慣れた状態で、E-30のファインダーは使いたくない。

けれども、先頃のイズミルのメニュー用写真を撮ったときにも思ったのだけども、A3程度のプリントまでなら、とくにフォーサーズのセンサーサイズの小ささは気にはならない。そして、詳しい説明は省くけど、フォーサーズは他フォーマットに比べて被写界深度が深くなるので、僕のようにがっちり全体にピントが合った料理写真を撮るような場合には、有利だ。

ということで、E-3を中心にしたE-システムにはこれまで同様にピントばっちり合い系の料理写真と、屋外撮影のメインを担ってもらうことにしようと思っている。ちなみに、フォーサーズからミラーを取り除いたマイクロフォーサーズも、今年中にオリンパスから機体が投入されるはずなので、これは全て揃えていきたい。すでに「女流一眼」のCMでヒット中のパナソニックG1が素晴らしい評価を得ているが、やはりオリンパスのモデルを待ちたいと思っている。

でも、それだけだとちょっと行き詰まりを感じているので、今年はチャレンジをしたいと思っている。その一つが昨年末に大判カメラを買ったこと。そしてもう一つは、フルサイズと呼ばれるフォーマットのデジタル一眼レフを買おうということだ。これも、悶々と情報を集めまくっていたのだけども、ほぼ決めた。

生まれて初めて、ニコンのカメラを所有してみようと思っている。思い切ってD3にしようかとも迷ったけれども、D700にすることになると思う。なぜかというと、外部ストロボをコントロールするための内蔵フラッシュがD3にはついていないのである。僕はオリンパスのシステムでこのワイヤレスストロボコントロールを使いまくっているので、いまさらこの機能がないシステムには戻れない。内蔵フラッシュは、その光を被写体に当てるためではなく、ストロボ発光用のコマンダーとして使いたいのである。

ただしニコンのフルサイズ機に適したレンズはまだ超高価にして超重量級なモデルしか出ていない。これに手を出すにはちょっとまだ勇気がいるので、しばらくは単焦点レンズをつけて使うつもりだ。

で、最初に戻るけれども、望遠の世界を味わってみたいと思ったわけだ。その場合には、35mm換算で2倍の焦点距離になってくれるフォーサーズ規格が有利。超・充実した望遠レンズ群をもつフォーサーズの中でも小型で評判のいい50-200mmを買ってみようかと思ったわけだ。

ヨドバシAkibaにて、いつも僕のことを「センセイ!」と呼ぶサイトウさん(おそらく彼は、僕のことを誰かと勘違いしているに違いない)がもし今日居たら、買ってしまおうと思って3階に。いつも彼がいる高級機コーナーを観ると、居た、、、

で、ちょっと高いお年玉を自分にあげちゃったわけだ。

もう夜なので、まあ本格的なテストは明日だな、と思いながら、家にあった鉢植えと嫁さんをパチリと撮る。400mmだと、部屋の端っこでも人の顔がドアップになってしまう。ふうむ、こんな感じかとPCに転送して表示してビックリ。

な、なんだ、、、 この写りは!?

なんでこんなにボケるの????

しかも絞りf2.8で開放なのに、ピントが合っている部分のキレはビシッとしている。

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間違いなく、僕が手にしたレンズで最もボケるものだ。

いやーマイッタ。 望遠レンズってスゴイのね、、、
これで畑の作物をバシバシ撮りたい! と思ったら、冬だからもう端境期でしばらくは絵になる作物が無いんだった(笑)

ということで、静かな年始を過ごしております。7日からはまた愛媛出張。このレンズ、持って行こうかどうしようか、迷う、、、