やまけんの出張食い倒れ日記

今日はこれからヤギミルクの現場を観に、高知へ。

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朝から高知に二泊三日で行って参ります。昨日報じたように、熊本県のあか牛生産者である井信行さんが辻静雄食文化賞を受賞されたこともあり、その親戚筋とも言える土佐あかうしの進撃は今年も続くと思われます。

なんといってもいま土佐あかうしは、高知県内の市場で黒毛和牛のA5よりも値付けが高くなることさえある状況で、セリの時に買参人がみなずーっと指やボールペンを揚げ続ける(上げゼリなので、セリ人が値段を上げていく間、指を上げていることが”買うよ”の合図)光景がみられるのだ。

しかし高知県という、日本でもトップクラスに特産品市場が面白い地域には、まだまだ面白い商品がある。

今回はひまわり乳業の吉澤文治郎社長が「やまけん、ヤギミルクが面白いから、はやく観においで!」とコールしてくれたこともあり、初日に観に行ってきます。

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じつはいま全国的に、小規模だけど、ヤギ飼育が増えている。耕作放棄地対策(囲いをした中に放して雑草を食べさせる)がメインだけど、その乳や肉を利用するところまで発展する事例が出てきている。利用のほとんどはミルク。

ヤギ乳はかつて、大型動物である牛の乳よりも身近な栄養源としてけっこうあたりまえのものだったそうだ。ただし、泌乳量は牛よりだいぶ少ない。産業として行うのはなかなかに大変。それでもとりくんで、ヤギ乳にしかできないことを実現するひとが増えている。

川添さんとこのヤギ乳は、一般に「ヤギ」ときいて連想するあのむわっとした匂いが非常に少なくて呑みやすい。しかもこれを低温殺菌し(もちろんノンホモ)ボトリングするのはひまわり乳業。「量が少ないから、殺菌も大変なんだけど」といいながら、ブンさん楽しそう。

ということでこれから行って参ります。