やまけんの出張食い倒れ日記

ヨーロッパビーフツアーはイタリア北部へ。フィレンツェからトリノ、アルバへ移動し、ワインヤードに囲まれた地へ。そして日本人シェフが腕をふるうBraの店で郷土料理を!

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さてフィレンツェから新幹線のような特急で一路北へ。

ヨーロピアンは大きな荷物を持った旅行者が普通だからか、車両の端に大型トランクを置いておけるスペースがあって非常に快適だ。そもそも身体の大きな人達が多いことから、座席のつくりもゆったり。その分、一両あたりに乗ることのできる人数も少なく、積載効率は悪いのだろうけれども、今後、観光立国化をめざしつつある日本の電車もこうした方向にいかないと、にっちもさっちも行かなくなるよね。そんな快適な移動で、ミラノ駅からは電車が反対方向にスイッチバック(だっけ?)して、トリノへ到着。

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フィレンツェとは景色も違えば、人の見た目もなんかちょっと違います。

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ここからはレンタカーでピエモンテ州のアルバへ移動。レンタカーはいつも、アンズコフーズの金城社長が運転してくれている。イタリアでは予約をしていても、車を借りるまでに1時間ほど待たされたり、酷いときは「車がない」とか「マニュアル車しかない」とかいうことが多いので、ほんとうにご面倒をおかけしてしまった。

そんなこんなだが、車窓の風景がフィレンツェとまったく違う!

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いったいなにを撮っているのかわからないかもしれないが、牧草や餌用のデントコーンなどが植わっているのが、車窓から見える。一言で言えば豊かなのだ。フィレンツェやパンツァーノ近辺では乾燥した気候、土壌は礫質の赤い土壌で、乾いているなあという感じ。ワイン用のブドウにはよいだろうが、湿潤という感じではなかった。それが、トリノ周辺では一気に緑色の穀倉地帯という感じになる。

フランス中西部を車で走ると、街道沿いに母牛と子牛が放牧されている風景が珍しくないのだけれども、アルバへ向かう道中、牛のいる風景はわりとまれだった。そんな中で貴重な一瞬。

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高速道路なので、シャッタースピードを1/2500程度にして、ISO感度を6400まで上げて撮影することで被写体を止める必要がある。

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こちらでは標準的な肉牛品種である、体毛が白~ベージュ色の牛たち。ちょっと写真では判別つかないのだけれども、雄も入っていたような、、、

さらに走ると、助手席でナビをしてくれているワインエキスパートの粕谷さんが「ブドウ、ブドウ!」と声を挙げる!

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そうなんですよ、あのイタリアワインの中でも愛好家の多いバローロの地なんですよ!

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そして、日本ではあまり見かけない果樹が整然と植えられている。

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なんだろう、と思ったら、これはヘーゼルナッツだ! この地域は、ワイン用のブドウとヘーゼルナッツが主力作物なのである。

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高台に上ると、こんな風景。

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ブドウとヘーゼルの木が交互に植えられている。遠景の街並みを望むこの風景が素晴らしい。

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地域を移動すると本当に土地の違いを感じる。空気と日光が刺さる感じだったパンツァーのとはまったく違い、軟らかだ。どちらがよいということではなく、これだけ気候風土が違うのだから、そこで生産される農産物sや畜産物の味が違うのは当たり前だ。これこそがテロワールなのだなと実感する。

そして、本日宿泊のIl Vigneto Roddiに到着!

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やばい環境にかこまれています。これはほんと、すごい!

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この小さなホテル、丘の上に建っているので、まわりをぐるっと見渡すだけでワイン用ブドウ畑の大パノラマだ。ワイン大好きな人なら間違いなくハッピーだし、またワインに関心のない人も美しい風景に満足できる、小体なホテルである。

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本当に素晴らしい、、、

で、じつはこのホテルじたいがオーベルジュ的なレストランホテルなのだが、、、それは来てからわかったのであって、すでに夜は隣街にある、柳瀬シェフの御友人シェフが務める店に予約済みだったので、そちらに移動。時間があればここでも食べたかったですね。

ホテルが呼んでくれたタクシー(おそらくウーバー的白タク)で走る中、「あれはトリュフを作るための林だ、、、」という、木々が整然と植えられたなんとも幻想的な空間を何度も横切る。トリュフには水分が必要だそうで、小さな川の流れの横にそうしたトリュフ林があるのだ。夏でなかったら、ここで獲れたトリュフを食べられただろうなあ!

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さて、街中で、いきなり幻想的なプロムナード。

お店は、ブラ(Bra)という街の名は Osteria La Bocca Buona (オステリア・ラ・ボッカ・ブオーナ)だ。ここは、日本人のヒデさんというシェフが腕をふるう店なのである。

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プロムナードを抜けると、こんな素敵な空間が!

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続きます。