やまけんの出張食い倒れ日記

宮崎に来ています。昨日は20度を超える暖かさと抜けるような快晴! 今年は暖冬のせいもあってこの時期に干している大根やぐらを撮影できた。PC NIKKOR 19mm f4でやぐらの彼方まで撮った!

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宮崎空港に降り立つと、小雨が降り肌寒かった東京とはまったく正反対の、南国の天気だった。

「いや~やまけんさん天気運持ってますね!昨日まで雨がどうしようもなく降って、寒くて震えてたのに!」と里脇さん。そうなんです、けっこう写真天気運はいいんですよ。

宮崎の今シーズンの冬は、全国的な傾向でもある暖冬に加えて風が余り吹かなかったようだ。だから、まず干し大根用の大根が暖かすぎて大きく肥りすぎてしまうということと、風で干すのが時間がかかり、漬物屋さんに売るための規格をオーバーしたり、色が悪くなってしまう状況。干し大根作りも地球環境、とくに温暖化の影響をもろに受けているのであった。

でも、今回はそれで遅れているということもあって、いつもならやぐらを片付けてしまっているはずのこの時期でも、撮影ができたのは、ありがたいことだ。

まず向かったのは、りゅうちゃん農場。

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今年も大型のやぐらが4機並ぶ、かなり勇壮な風景を醸す農場だ。

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なんと、まさに新しい大根をかけている最中だった。

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さて今回は、このレンズを借りて撮影している。

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PC NIKKOR 19mm f/4E。40万円近くする超ド級レンズだ。なにが違うの?というと、、、

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ご覧のように前玉と呼ばれる、前面のレンズがぐわんとせり出す、いわゆる出目金レンズ。超広角レンズの特徴だ。巨大建築などを撮影する用なのだが、それだけではなく、、、

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このようにグニグニと、レンズの光軸を操ることができる。シフト&ティルトレンズなのだ。建築写真を撮るためには、見上げたり見下げたりする際についてしまうパース(遠近感)を補正する必要がある。その機構を搭載しているのがこれだ。

この機構を持つレンズで撮影することで、巨大な大根やぐら(6メートル以上)を地上から撮影する時にも上すぼまりにならない写真を撮ることができ、また絞りを絞りすぎることなく彼方までピントを合わせることができる。

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Nikon Z6 + PC NIKKOR 19mm f/4E ED f11

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おわかりだろうか。これが撮りたかったんですよ、、、PC NIKKOR 19mm f4E、価格もすごいがとにかく画質も機能も素晴らしいレンズだ!!!

ちなみに、お約束の逆ティルトをすると、こんな風に撮れます。

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今年の大根は、たしかに揃いがよくないかもしれない。

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「今年はわれわれ農家は損して、漬物業者さんが儲かる年だね~」とりゅうちゃん。

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あらかじめ長さなどの規格が決まっているので、それに合わないものは安く買われることになるからだ。とはいっても、漬物業者のほうも慢性的に集荷量が減っており、干し大根原料の確保に困っている状況らしいので、大変なことに変わりはなさそうだ。

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Nikon Z6 + 14-30mmf4

ともあれ、今年も大根やぐらポートレートを撮ることができた。みなさまに感謝!

ちなみに本日は雨が降っています。今日はエシカルでサステナブルな食の未来についての講演です。