これまでにもこのブログで採り上げてきた、茨城県でセブンイレブン向けのパン工場を営むリバティーフーズ社長、鳥山さん(下の写真右)がまたやってくれた。
なんと、地元の茨城県産小麦を9割使用したパンの投入だ。コンビニパンは、日本全国のブロック毎に製造工場があるが、それらはセブン&アイの直営ではなく地域毎のパートナー企業が営んでいる。リバティフーズは主に茨城と栃木県のセブンイレブン店舗をカバーする工場を運営している。(正確には茨城・栃木・福島(相馬市、南相馬市、浪江町、新地町除く)の1530店舗ほどで購入できます、とのこと!)
ただ、全国で20000店を超えるセブンイレブンが地域毎に仕様の違う商品を販売していたら、本部も流通も大変だ。ということで、地域限定商品なんてものはそうそう簡単には実現しない。そこに、鳥山さんは茨城県産原料、たとえばオトメメロンやブルーベリーを使用したパンを販売することを実現してきた猛者である。
でも、本当はきっと彼はこれをやりたかったのだ。パンを構成する最大の要素である小麦で、地元産を使用するというコンセプトを!
パッケージに刻まれた「茨城県産ゆめかおりを使用したパン」という刻印。 生産者は茨城パン小麦栽培研究会に連なる人達だ。製粉業者は昭和産業、うれしいなあ。なお、100%でないのは仕方なし。というのも、小麦は焼くパンによって蛋白含量などにもいろいろなスペックが要求されるので、さまざまな小麦をミックスして調整するのが普通だから。コンビニに求められるふわっふわ感を出すには、100%では厳しいのでありましょう。
事務所にどーんと届いた各種パンをさっそくいただきましたよ。
つぶあんコッペパンには、マーガリンもびっちり塗られています。
あんこ+油脂、これ最高!
で、忘れちゃいけないこれがメインのパン部だけど、フワ感強いのにコシもあり、透明感のある風味。文句なしに美味しいです。ヨーロッパ的な全粒粉みっしりで発酵強めのパンとは対極のあじわいだけれども、日本の菓子パン・惣菜パンはこれでしょう。
そう、惣菜パンもラインナップされています。
北海道産のジャガイモを使用した、存在感のあるコロッケが挟まれたコロッケパン。
セブンイレブンのコロッケパンははずさない感がある。というのも、パンチのあるソースがしっかり衣に染みこんでいて、おかずとして食べられるからだ!
そのコロッケにこのパンがまた合う! 文句なしです。これ買ってきて、レタス一枚挟んでタルタルソースを間に入れれば、上質なコロッケサンドになるんじゃないか!?
そして、鳥山さんのことだから、いずれはこのいちごジャムパンも、茨城県産のイチゴでやろうとするだろうなあ。村田農園のイチゴは予算的にスゲーことになっちゃうと思うけど。
このイチゴパンも、ジャム量、マーガリン量ともに適正!て言うかボリュームありです。
デカいコッペパンでジャム資源をケチられると食べられないからね、、、この製品はバッチリです。
フワフワちぎりパンチョコクリームは、ラインナップ中でもっともやわらかなパンにしあがっている。
生地配合がどうなっているのかわからないけど、ソフトに焼き上げられているので、チョコクリームを邪魔しない味わい。
なお、チョコクリームの中には粒状のチョコが入っているので、このチョコを「クッ」と噛む食感がアクセントになってとても佳い!
おしむらくは、東京ではこのシリーズを買うことが叶わないことだ。けど、それはそれでいい。地域地域で、地元産の原料を使った食品がもっとさきわえばいいのだ。茨城のパンが食べたければ茨城へ行く。そうした交流が、これから出来るようになることを祈る。
鳥山さん、おめでとうございます!そんで、次は何をやるの!?楽しみにしておりまーす!