アルファフードスタッフという会社をご存じだろうか。名古屋を本拠とする会社で、砂糖や小麦、ドライフルーツやナッツといった食材の卸売業者である。卸は中間流通なので消費者の眼に触れることは少ないが、しかしこの会社は製造メーカーとしての顔も持つ。成城石井やビオセボンといった特色あるスーパー店頭で、スタンドパック形状のマンゴーや白イチジクのドライフルーツを観たことがある人も多いだろう。あれが同社によるものだ。そう、ビオセボン登場時に話題となった、壁面を埋め尽くすドライフルーツ&ナッツの量り売り用ディスペンサー、あれをしかけたのもアルファフードスタッフなのだ。しかもほとんどの商品がオーガニック。
このアルファフードスタッフとの出会いは、釧路でオーガニックのアンガス牛を育てる青山商店の青山次郎君が紡いでくれた。「このアンガスはオーガニックのナッツとフルーツの規格外品で育ってるんです」ということで連れて行ってくれたのだ。当時はまだ常務取締役だった浅井紀洋さんの話を聞いて、シビれた。その話は以前も書いたと思う。
そんな浅井さんが「エシカルフードナイト」と銘打ったイベントをする、そこにトークショーで私をゲストに話したいと言うので、一も二もなく参加させていただくことにした。
学校での校務を終えて急ぎ、六本木ミッドタウンへ急ぐ。あっ ニルヴァーナニューヨークって、山下シェフのハルヤマシタの隣なんじゃないか!
なんとこの日は絶好のタイミング。
窓から見える桜満開に驚く! テラス席はエラいことになっている、、、
素晴らしい眺めだな。右側に見えるピンクの建物はディオールらしい。寒くもなく暑くもなく、この日は最高なタイミングだった。浅井君、持ってるなぁ。
そして、ニルヴァーナニューヨークのモダンインド料理を担当する引地シェフに軽くインタビュー。
彼はもともとはフレンチのシェフだが、もとからスパイスを使ってみたかったのだそうだ。フレンチからイタリアンというケースはよくみかるが、フレンチからインド料理というのはなかなかに強みがあるよね。
そんな引地さんがこの日のために用意したのは、アルファフードスタッフが扱うオーガニックのドライナッツやフルーツ、オーツ麦などの穀類を全投入した料理だ。
ということでパーティー開始。
三種のグレインサラダ、キヌアやヒマワリ・カボチャのシードをつかったもの。ゴマ入りのドレッシングで食べるのが美味しい。
こちらの美しい前菜は、生ハムをチーズに巻いた串に、ドライマンゴーを刺してある。
このマンゴーが加わるだけで、いつもの生ハムチーズの風味がまったく変わったエキゾチックな味わいになるから面白い。
ファラフェルは伝統的な型で抜いたものが揚がっている。お腹いっぱい満足になるキーアイテムだ。
ヴィーガンサモサもとてもおいしかった!
タンドリーチキンティッカには、アルファフード社のナッツで造ったデュカスパイスがちりばめられて、カリカリ食感と香り、コクのトッピングとなっている。
そして当然出てくるカレー三種!
牛肉とカシューナッツのカレー、バターチキン、そしてオーガニック豆がドッサリ入ったカレーの三種だが、驚いたのは豆カレーがむちゃくちゃおいしかったこと。
こんなにおいしい豆カレー初めてだよ! インド料理店のダルともまた少しアプローチが違う、存在感ある豆をおいしく食べさせるためのグレイヴィ。レンズ豆のように溶け出してでん粉が強く出るのと違い、しっかり豆感が残っている。心の底からおいしいと思う豆カレーだった!
もちろん、牛肉とカシューナッツ、シャープなタイプのバターチキンもデラうまなので、おかわりし放題。
しかもライスはビリヤニです。マジでおいしかったです、、、
デザートも系列店からパティシエ頭さんがやってきて、アルファフード社のドライフルーツを使ったスペシャル版を出してくれた!
いやもう、最高の一言。僕のトークセッションもしっかりみなさんきいてくれて、浅井君が引き寄せる客層はすばらしく質が高いと思いましたね。
〆の挨拶は僕の師匠の一人でもある、徳江倫明さん。
本当にいいイベントでした。
そして、このイベントで素敵な2人と出会うのです。続く。