やまけんの出張食い倒れ日記

北海道は十勝が誇る素晴らしきベーカリー 満寿屋パンの入社式で話しをした。十勝産小麦100%で作るパンの味は、日本の、そして十勝の地の味なのである!

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ということで満寿屋パンの入社式で講話というか講演をしたのだけれども、僕の話はともかく本当に素晴らしい入社式だったのだ。

今年の満寿屋パンに入社する新入社員は12名。この新入社員達が非常に素晴らしい個性を持つひとたちばかりだったのである。すでにおのおの、入社前にとまりがけ研修があったり、アルバイトとして現場に入る人もいたりしたらしいのだが、みな職場に夢と誇りを持って入ってきたという感じ。

しかもちゃんと、入社式の準備も自分達でやっている。

 

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しかも満寿屋の杉山社長の奥様(総務部)が、なんとピアニストでもあって、写真にあるグランドピアノでシューマンを弾いてくれるのだ。そんなゴージャスなBGMのもので、ひとりひとりに辞令が交付された。

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そのあとは、長年の勤続に感謝状がでたり、「サンドイッチ4段切り」というスゴ技をもつ職人産への表彰があったり。

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いや本当に素晴らしい入社式でした。うちもこんな入社式をする会社にしたいよ(笑)

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懇親会は十勝プラザ内のレストランにて。パンはもちろん、すべて満寿屋で焼いたものだ。

満寿屋のパンはすべて十勝産小麦を使用している。さまざまな品種をブレンドして、どんなパンでも対応できるようにしているようだ。ご覧の4種のパン、どれもまったく味わいや食感が違う。日本の粉はどうしてもモチモチになってしまうきらいがあるが、そういったモロ国産小麦!という感じではないパンもある。

もちろん発酵を促す酵母も、市販のイーストから、さまざまな農産物からおこした自家製酵母までいろんなものを使う。しかしそれをあまり声高に主張しないのがいいところ。スペックを訴えて売るということをしないのだ。

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満寿屋の杉山社長には面白い夢があるそうだ。それも実現しそうな夢だ。

「僕はですね、つかう原料すべて100%十勝産のパンをつくりたいんです。いま、小麦と酵母、水、塩、油や牛乳などはそれができるんですが、塩だけがないんですよ、塩だけが、、、」

そこでいうのが、「僕、塩を作りたいんですけど、どうやればいいんですか?」という。マジかよっ! 天日は日照時間が長くないと厳しいぞ。 でも、釜で炊くならできるか。

こんな夢のある満寿屋を、これからも応援しようと心に誓ったのである。

ちなみに今回、講演料に加えて、定期的に満寿屋のパンを送ってくれ!という条件で受けた(笑)もちろんこの日も山ほどパンを持って帰らせてもらった。翌朝、バゲットに生ハムとチーズを挟んで食べたのだが、、、

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絶品である! 食感はやはりもちっとしているのだが、何より香りと味が素晴らしい。ご飯党の僕でも、これなら毎日食べたい!