やまけんの出張食い倒れ日記

生活クラブ生協の食品研究。やっぱり歴史あるエシカル消費団体の商品と理念は強く清々しい。そして、美味しいんだよなぁ。

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生活クラブ生協の埼玉支部から、とある仕事の依頼が来たので、いろいろ考えた結果受けることに。生活クラブといえば、生協組織の中でもかなり厳しい基準を持って食品を取り扱っている組織だ。そして、その見返りというわけではないけれども、彼らが一貫して行っているのが「生産者に再生産価格を保証する」というものだ。

再生産価格というのは、受け取った価格で生活ができ、またその商品を再生産し販売することができる価格のことだ。生協組織や大地を守る会、らでぃっしゅぼーやといった「senmon流通団体」は、生産者に対して独自の安全基準で生産することを求める。そうすると当然、そうした基準を前提に作られていない一般商品よりコストが高くなり、一般市場で販売することが難しくなる。だから、生産してもらうことに対し、数量と価格を約束するということが大事になる。そうではないと、生産者は造ってくれないからだ。

けれども、10年ほど前からだんだんと、スーパーマーケットが有機食品や無添加系の食品を並べ始め、そうした専門流通団体がつちかってきた生産者との関係性を浸食し始めて来た。

一般消費者からすれば、手軽にスーパーで買える方がいいじゃんということになる。しかし、スーパーとそうした生産者との取引関係の中に、先のような数量と価格の約束はほぼ存在しない。ではなぜ取引できているかといえば、生協や大地、らでぃっしゅといった団体との取引ベースがある上で、余剰分を生産できるところがスーパーに流していたりする。つまりベース取引を支えている専門流通団体があるからこそ、スーパーなどもその余録にありつけるという構図がある(もちろんそうでなく、最初からスーパー向け販売を志向するメーカーもあるが)。

問題は、スーパーでの購買が多くなると、もともと生産者の生活を守っていた専門流通団体の取引が減ってしまうことだ。それによって、生産者は最終的に自由市場に放り出されることになる。もちろんそれで勝ち残ることができるしたたかな生産者・メーカーもあるけれども、そうした人達ばかりがいるわけではないし、そうでない弱い生産者・メーカーが自滅してよい、というわけでもない。それは、単に佳い食品がこの世から消えていくということでしかないと思う。

というわけで、僕はやはりいまだに消費者にとっては敷居の高い、会員制の専門流通団体を応援する。会員にならなくても買うことができる、スーパー並みに安いというような、消費者にとっての敷居の低さは、かならず生産者やメーカーなどのどこかにしわよせを発生させているはずで、エシカルではないと思うからだ。

ということで、生活クラブ生協の商品をいろいろ送ってもらった。

 

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調味料、極めて真面目だ。しかも少人数家族用の小ポーション容器も充実している。そしてこれら基礎調味料はだいたい、専門流通団体のものは美味しい。それはそうだアミノ酸やタンパク加水分解物で味付けしてないから、ごまかしがきかないのだ。結果的に佳い調味料になっていることが多い。

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そして肉製品、練り製品は市販品より圧倒的にこうした専門流通のものが信頼できると思うよ。無塩せきベーコン、大変美味しゅうございました。これら原料素材はすべて精肉用の素材を出している生産者のものを使用しているから、輸入冷凍肉を使用することが前提の一般メーカー品とは味が違う。少々高いのは当然なのだ。

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生活クラブはホルスタインかアンガスビーフを出荷している。アンガスも米国産ではなく北海道産である。いただいたこのヒレステーキ、自宅で焼いたが、とてもまろやかで美味しい肉だった。もちろんくどいサシ無しの健全なる赤身肉です。

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お菓子や砂糖、ホットケーキミックス類も極めつけに真面目。バニラヨーグルト、美味しゅうございました。

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で、日を改めてお総菜類がやってきたのであります。 つづく。