地方特定種と呼ばれる日本短角種や褐毛和種の振興の仕事をしていると、同じようにマイナーな境遇の牛の肉をどうにかしたい、という生産者や企業から試食して欲しいという依頼をよく受けます。だから事務所にはアイスストッカーが必須なのですが、、、
本日も明日試食する肉が届きました。美味しそうですねぇ!この肉の格付けがどの程度かわかりますか?
答えは、、、のちほど。ただ、このお肉はとてもとても日本では貴重なものなのです。
サシの外見的には粗ザシですが、サシ量はほどよい感じ。まあ、黒毛でないことは多くの人が分かると思います。黒毛でもこういう牛も出ますが、最近ではごくたまにしか出ないでしょう。
この牛、ある和牛品種と、また違う和牛品種を掛け合わせたものです。片方は黒毛ですが、もう片方はなんでしょうね。考えてみて下さい。この組み合わせもそうありません。
そしてこの牛、ほとんど粗飼料しか食べてないんです。それでも生体で900kg、枝で500kg以上になったそうです。となると、粗飼料で増体する品種というと限られますねぇ。
さてさきほどの格付ですが、、、
これでA2だそうです。サシ量的には3番でもいいんじゃないかなと思うところですが、粗飼料中心ということもあって、脂の色で落とされたようです。きめ締まりの部分でも落とされたかもしれません。
試食は明日です。また報告しましょう。