いろんなところで書いていることだけど、世界には色んな牛がいる。日本に居るかぎり、5~6種類程度しか口に入ることがないけれども、それで「日本の和牛が世界一」と言っていても説得力ないなあ、と思うわけだ。
さてここテキサスといえば「テキサス・ロングホーン種」が有名だ。家畜として飼養されていたのではなく、野生状態で品種が成立し、テキサス州下で大繁殖していたのを資源として利用することになったそうだ。産肉性が劣るため、いまでは種の保全的な意味でしか飼われていないようだが、とにかくその長く美しい角が特徴的だ。
まあ、僕の世代では、テキサスロングホーンといえばプロレスラーのスタン・ハンセンがカウボーイ姿でリングインして、小指と人差し指を伸ばすロングホーンを高く突き上げながら「ウィーーーーーーーーーー!」とやるのに合わせて、テレビの前で自分もやっていた同輩がたくさんいるはずだ。そう、あのロングホーンってこの牛なんですよ。
全米和牛協会の会場となるフォートワースは「牛の町」といわれ、そ子で家畜の集散基地だったこのストックヤードという地域では、ロングホーンが象徴的なマークとなっている。
町中いたるところにロングホーン。
ちなみに小型のロングホーンの置物が50ドル程度なので、それほど高くありません。どうしよう、買って帰ろうかな(笑)
ここ商業施設ストックヤードはいまはロデオショーを常設でしたりしながら営業しているが、毎日午前と午後の二回、Cattle Driveというロングホーン種のパレードがある。
一度は観ておくといいよ、と山田さんに言われ、日差しの強い中、メインストリートへ。
会場近くには、5ドルで背中に乗れるロングホーン牛がいる。大人しい性質だとは聞いていたけど、本当に大人しい。
大人気です。
美しい牛さんです。
時間になると大勢の人がメインストリートの両端を埋める。
さあ、むこうから来ました!
とにかく長い角が壮観!
頭数はそんなに多くないので、あっという間に通り過ぎてしまった。でも、なかなかに素晴らしいものです。綺麗だなあ。
フォートワースのストックヤード、なかなか楽しめてお勧めです。