やまけんの出張食い倒れ日記

アメリカでWagyuがどう発展しているのかを体感するため、テキサスはフォートワースにて、全米和牛協会の年次総会に出る。一日目、家畜の集散地であったフォートワースはこんな町。

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ということで無事到着しました。今回は全日空の便で往復なので、日本からわりと安心してフライトを楽しめた。偏西風の関係か、予定より一時間早く経由地のシカゴ・オヘア空港に到着。

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ここでいったん、荷物をピックアップして入国審査をしなければならない。指紋登録などはキオスク端末があって楽なのだが、入国審査に並ぶ人が多いので、一時間早く着いて2時間半は余裕があったのにも関わらず、けっきょく30分程度しかラウンジで休憩できなかった。これ、トランジットの便の間隔が短いとヤバイですね、ホント。

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そんなこんなでダラス空港へ降り立ちました。

今回、撮影機材をフルサイズのNikonD850で構成したので、荷物はちょっと重いです。ちなみにレンズは超広角がSIGMA12-24mmf4、標準はSIGMA24-105mmf4、望遠はタムロン70-210mmf4と、レンズはどれもサードパーティーでニコンさんごめんなさいという感じ。でもはっきり言ってこの構成最高です。これにライトスタンドと三脚も入れてます。カメラバッグはヴァンガード。

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空港のバスターミナルに、レンタカーセンター行きというのがある。日本ではレンタカー屋さんはそれぞれ大きな駅の隣接地に、小さな営業所を建てているのが多いが、アメリカではレンタカー屋さんが入るセンターを共同で作って運営しているみたい。一階フロアが細かく仕切られ、すべてのレンタカーチェーンが入っている。2018-10-04-04-15-12

今回、運転は同行の山田さんにおまかせ。選んだのは日産のサニー相当の中型車だ。借りる手続きが終わると出庫エリアで「あんたのはこれよ」と示される。ゲートをくぐる際に出庫を記録するので、ここのレンタカー屋は手続きさえ済ませれば共同で管理できる仕組み。ああ、アメリカって合理的だなと思う瞬間だ。

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ダラスは高速道路でなくても三車線、道が広くて快適だ。車窓からの風景もじつに緑多く美しい。

「テキサスってさ、合衆国に編入した最後の州で、すごくプライドが高い地域なんだよ。テキサスローンスターって聞いたことあるでしょ、星一つの州旗なんだよね。それがあちこちにかかってる。州議事堂の建物は国の議事堂より低い建物にしなきゃいけないらしいんだけど、テキサスだけは国より州の建物の方が大きくできちゃってるらしい」

というテキサス話しを聞く。山田さんは90年代にフルブライトで留学されていたので、アメリカ通なのだ。

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ロードサイドにちょろちょろとモールがあって、スーパーなども入っている。少し高級めのスーパーであるクローガーに入って、ちょっとお買い物。

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やはりスーパーに入るとその地域の食文化がわかる。野菜コーナーも充実、カットサラダを二つ買い、ワカモレ、小さくカットしたキャロットとマヨネーズを購入。野菜がどうしても不足するのでね。

そうそう、オーガニックでパスチャライズのミルクも購入。

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ハーフガロン(1.89リットル)で2.89ドル、安い!こちらでは低所得者層にはミールクーポンのような形で食費の直接補助があるらしい。そういうの含め、基礎食品を安く提供できるような仕組みにしている。もちろん、補助金はガンガン出てますよ!アメリカは農業補助金が少ないなんてウソだからね、日本よりドカンと落としてます。

牛乳の味は、やはりコーンのお国柄、草っぽい味はあまりしないけど美味しいです。オーガニック商品でもビタミンD補強はされちゃってるのね。

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ニンジンはかならず買ってポリポリ補給することにしているんだけど、今回はマヨネーズに注目。

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Made with Cage Free Eggsと書かれている。ケージフリー化が是か非かではなくて、日本も早くこちらに舵を切らないと、いろんなチャンスを逃すと思うね。

そんなこんなで、宿泊地であるホテル・テキサスに到着。名前からしてベタでしょ?

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安宿です。各部屋に冷蔵庫がない!サラダや牛乳どうする?

「フリーに使える製氷機があるから、氷で冷やして」だってさ(笑)そういうわけでさっきの写真、アイスバケットに牛乳の箱を入れてます。

ロビーにはやはりロングホーンが飾られている。

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フォートワースを散策。この地区はストックヤードといって、鉄道で家畜をシカゴに運ぶための集散の場所だったそうだ。いまではその機能はもうないらしいが、築地市場跡地みたいなものだろうか、テーマパーク的に機能している繁華街となっている。

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ストックヤード地域へ入っていく。

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現在でも衛星中継での家畜せりが行われているという会館。

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ここに買参人が集まって入札するそうだ。この数日間で実際の取引の場を観られると思う。

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会館の横には鉄道の線路が。ちゃんといまでも機能しているようだ。

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鉄道の駅の線路を囲むように商業施設があるが、これは昔、積み込む家畜を係留しておく場、「ストックヤード」だった場所だ。それを綺麗にリノベして、いまでは土産屋さんが立ち並んでいる。

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いまではこんな感じだが、、、

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昔はこうだった!

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これ、バークシャー種ですね。

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家畜によって踏まれてでこぼこのレンガ道がなんとも風情溢れてます。

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テンガロンハットや革ベルトがそんなに高くない。買って帰ろうかと思うけど日本で使うことは一切ないだろうからなあ。

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ほんとに、ベタな西部を感じるフロントのアメ車です。

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夜はステーキハウスへ。どこがいいのか探したんだけど、価格的にはだいたいみんな同じレンジ。ならば専門店みたいなのがいいかと思ってここにしまいた。

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レストランに入る前にビール一杯やろうよ、とバーカウンターへ。

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ぼくはウィートエール。アルコール7%、とても美味しい!

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むかしはクアーズとかしかなかったらしいが、いまはこちらでもタップが10種類くらい壁に着いていて、生をいただける。

つい楽しくなってしまって、レストランスペースに移動しないで、このバーカウンターでステーキを食べることに。

サラダとクラブケーキをとって、メインは23オンスのポーターハウスを二人でシェアすることに。メニューにきっちりCorn Fed Aged Beefと書かれている。品種はアンガスか、エイジドはドライエイジドかと尋ねると、「そうよ、アンガスで間違いないわ。エイジングはここでしているわけではないけど、28日間熟成させたのを仕入れてる」とのこと。

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いやもう、がっちりアメリカンビーフの味です。

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プライムではないけど、チョイスでもないかなという中間的な肉質。コーン多給特有の芳ばしい香り。本場アメリカは自国で余るほどコーンを作っているわけなので、正義です。美味しいですね。

エイジングはそんなに熟成香がつくようなものではないけれども、ウェットでないのはちゃんと伝わってくる内容。エクセレントではないけど、悪くありません。

帰って寝て、時差ぼけがひどくてこちらの午前2時半に目が覚めちゃった。これからもう一眠りして、今日は全米和牛協会のカンファレンス登録をしてきます。