やまけんの出張食い倒れ日記

フルサイズミラーレスカメラを選ぶとしたら!?

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ようやくこのテーマが面白くなってきた。いまカメラ界を騒がせているのはこのフルサイズ・ミラーレスカメラのこと。

ミラーレスカメラというのは、その名の通りミラー機構のないカメラということ。この、ミラーレスカメラの波は、今日に始まったことではない。2008年(もう10年以上前なんだな!びっくり。)にパナソニックがG1を出して、そのすぐあとにオリンパスがE-P1を出した。この二社は同じ規格のレンズマウントであるマイクロフォーサーズ規格を採用しているので、レンズの共用が可能ということもあって、切磋琢磨してこの市場の拡大を牽引してきた。

このブログでも書いたように、僕はオリンパスからE-P1が発売されると同時に購入し、使い倒してきた。

■オリンパスE-P1が届いた! ファーストインプレッションを、、、
https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2009/07/1699.html

■十分いいカメラだぜ。 オリンパス E-P1の印象第一日目
https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2009/07/1700.html

■オリンパスE-P1でオールドレンズ・他社レンズを愉しむ。 アダプターを経由して様々なレンズで撮影できる楽しみは、この機種ならではなのだ!
https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2009/08/1717.html

つまりミラーレスカメラの黎明期の頃から使い込んできたし、その後もミラーレス方式のカメラを計7台所有し使ってきた。それに併行して、ニコンの一眼レフ機も使用してきたので、レフ機の良さと欠点、ミラーレスの良さと欠点、どちらともわかっているつもりだ。

市場が動き始めたかなと思ったのはソニーがフルサイズのミラーレスを出してからだ。オリンパスやパナソニックが採用するマイクロフォーサーズ規格は、画質を決定づけるセンサーのサイズが35mm版フルサイズの約半分であり、小さい分、ボディもレンズも小さくできるのだが、フルサイズと同じようには写らない。僕はTPOに応じて、重いが画質にゆとりのあるフルサイズの一眼レフと、ミラーレスの軽量システムの使い分けをしてきた。ソニーはその小型軽量という分野にも一石を投じた。

といっても、ソニーのシステムも結局画質を求めたレンズを装着すると、一眼レフとそう変わらない重さになってしまうだが、それでも「比較的」軽量といえた。しかしソニーのシステムはその後どんどん発展し、いまや3世代目のカメラが出てきており、欠点がなくなりつつある。

こうした状況で、カメラメーカーの二強であるニコンとキヤノン陣営がいつこの世界に飛び込むかが焦点となっていた。ただ、彼らには捨てなければならないものもある。ミラーレスシステムを設計する場合、レンズとセンサーの距離がレフ機に比べ短くなるので、マウント規格を刷新しなければならないのだ。つまり、これまで着いていたレンズをつけられなくなる。もちろんアダプターを噛ませれば使えるが、その分重くなってしまう。だから、老舗メーカーほどマウントを変えることには慎重にならざるを得ないのだ。

それがとうとうキヤノン、ニコンもフルサイズミラーレス規格を打ち出してきた。今後、こうしたフルサイズの世界でも、あと3世代くらいで一眼レフ機は減少し、ミラーレス機が主流となっていくだろう。そりゃそうだ使ってみればわかるが、ミラーレスは使いやすいのだ。(もちろん短所もあるが)

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僕は現在、ニコンのD850という傑作一眼レフ機を使用している。レンズシステムも超広角・標準・望遠までニコン旧来のFマウントで揃えている。これに加えてオリンパスのE-M1markⅡというマイクロフォーサーズ機を持ち、レンズも一式揃えている。これに同じ規格のパナソニックGF9というコンパクトなレンズ交換式カメラを合わせて使う。また高精細な写真を撮りたいときには、変態的カメラメーカーであるSIGMAのsdQuattroHというバケモノカメラを使う(これもミラーレス機だ)。

正直、D850がすばらしい機種なので、あと2年はこれを主力で使っていくぜ、フルサイズミラーレスにするのはまだまだ後だな、と思っていた。

しかし!

なーんか困ったことに、物欲が芽生えてきちゃったんですよねぇ、、、

というのも、あるイベントで、大先輩のカメラマンさんがニコンのフルサイズミラーレス機であるZ7で撮影しているのを観てしまったのですねぇ。話しかけたら、

「Z7、すばらしいですよ!もうね、次元の違う写りです!」

と。

えっ マジ、、、? その方、僕よりだいぶ先輩のご年齢と思うのだけど、ニコンユーザーってけっこう保守的なところがあると思っている。そんな方が「これはいい!」と使っていらっしゃる。しかもまだ標準ズームレンズと数本の単焦点レンズしかないのに。

後日、その方の写真が掲載された記事を見た時の僕の驚きようったらない。なんじゃこりゃ~~!すっげぇ写りだ!!

曖昧さのない解像感と豊かなボケが同居している。空気が薄いんじゃないの?と思うくらいのクリアな写真だ。

んーーーーーーーーーーーーー 欲しくなっちゃいました。

そういうわけで最近、ヨドバシカメラに足繁く通っています。もう一つ気になっているのがパナソニック。えっ パナはマイクロフォーサーズ規格で、カメラ持ってるでしょ? いえいえじつはパナはマイクロフォーサーズも継続しつつ、違うマウント規格でフルサイズミラーレス機も出したのですよ。それがS1とS1Rというカメラ。

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なにがいいかというと、Lマウント規格という、カメラの老舗であるライカと、変態的カメラ&レンズメーカーであるSIGMAとアライアンスした規格を採用。つまり、ライカやSIGMAのレンズも共用できる!これはスゴいメリット!!! 写りもかなりスゴい。Panasonicはすでにマイクロフォーサーズ規格で優れたカメラを多々、出してきたメーカーなので、フルサイズ機は最初からすばらしいです。

ただ、初号機であるS1と高画質版のS1R、どちらもデカくて重い。軽量さを期待してこのシステム買うとだめですね。ただ、触った結果、レンズは比較的軽いと感じたなあ。

ということで、このどちらかを買っちゃいそうな気がします。

あれ、ソニーとキヤノンは? あ、僕、子供の頃からソニー製品でいい思いしたことがなくて(すぐぶっ壊れる!)、これが呪いのように効いていて、カメラを買おうと思いません。キヤノンは、御手洗さんの経済団体でのご発言が好きになれず、同じく使う気になれないんです。どっちも、製品はとってもいいと思うんですけどね。

さて、悩んでる時期が一番楽しいから、もうすこし悩むぞー。