ということで、高知県で生産されているしまんとターキーを紹介したわけだけど、いろんな人から問い合わせや注文をもらっているようです。ぜひぜひ試してみてください。
で、ス・ルラクセでの夜、しまんとターキーに加えて、小松精一・圭子夫妻が育てた土佐ジローもいただいたわけだが、なんでそうなったかというと、翌日はこの二人を訪ねたからだ。
土佐ジローという地鶏のことと、小松夫妻のことについてはこちらの過去ログに簡潔にまとめているので見て欲しい。
■西日本豪雨で山間で孤立しどうなるかと思ったけど、よっしゃ諦めるなんて考えてなかったね!高知県で肉を食べる土佐ジローを育てるはたやま夢楽のクラウドファンディングを今こそ応援する!
https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2018/07/29639.html
そう、西日本豪雨でこの安芸市畑山地区はものすんごい被害を被ったのだ。まずは高知市から畑山へ向かうその道を観て欲しい。
快調に走っていたのだが、、、横を見ると!
川の氾濫で、家が倒壊している、、、
左サイドも、よくわからないかもしれないが、農地が氾濫によって流されている状況。
みかんの樹が、水に浸かってダメージを受けているようで、あきらかに色がおかしい。
山間部にさしかかると、道路復旧の工事がいまも行われている。
「やまけんさん、左側観てください、林が水に浸かって、水の流れで、、、」
おお、川沿いの林だったところが、すべて川の流れによってなぎ倒されてしまっている。
至る所、水によって崩落し、道の形状が変わってしまっている。
こうして登っていくと、被害が川の流れだけでおこったわけじゃないことがわかった。山が崩れているのだ。
杉の木は根が強固でないため、比較的簡単に土砂崩れしてしまうのだ。
「うわっ あれはもしかして!」
この下に人が居たら、家があったらと思うとゾッとする、、、
そんな状況をみながら、「はたやま憩いの家」に到着。
ご覧の通り、右側の河川がまた大きく道路を削っているのがわかる。もうすこし氾濫がきつかったらヤバかったというところまできていたらしい。しかしまあとにかく、本当に無事でよかった。これだけの災害に見舞われたにもかかわらず、彼らは他の地域へ行こうとはしていない。スゴい決意である。
近くの畑では、干し芋を乾燥させていた。やっと、豊かな山の生活が戻ってきているのを観てホッとする。
さて、「憩いの家」である。
ここは、食堂でもあり、宿泊施設でもある。4人部屋が三室あるのだが、僕はまだ泊まったことがないのでその感想は書けないのだけれども、「だいたいランチできた方が、次は泊まりにいらっしゃいますね」ということだ。
圭子ちゃん、昨日は遅くまでお疲れ様。新聞社に勤めていた敏腕・良心的な記者だった彼女が、精一さんの人柄に触れ、ここに嫁入りしてくれた。その奇跡から、はたやま夢楽の取り組みと苦闘、そして喜びも始まったわけだ!
そういうわけで、土佐ジローは地鶏なのだが、全国的にも珍しいことに、卵をとるのがメインの地鶏として普及した。もとは大工だった小松精一さんが土佐ジローの生産をはじめたのは平成元年。最初は他と同じく卵をとる経営だった。それが、どうも肉として食べる方が面白いんじゃないか、ということで平成2年あたりから肉用の土佐ジロー生産を始めたそうだ。
よーし鶏舎を観に行こうか、と思ったら「いえいえ、まずは先に、土佐ジローフルコースを食べていただきます」と!
ということで、まずは簡易にセッティングをして、ご飯をいただきます。
「まずはね、土佐ジローのガラだけで炊いたスープです。」
おおおおおおおおおおおおおっ 旨い!
以前から土佐ジローを頼むときは必ずガラもつけてもらっているのだけれども、正直、ガラなしを頼むひとの気が知れない(笑)鍋にたっぷりの水を張り、ガラを入れて数時間炊くだけで、本当にビックリするほど美味しいスープをとることができるのだ!
このスープを飲むだけで、身体がぽかぽかと温まる。
「では、胸肉をゆずのポン酢で食べてみてください」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
生っぽくみえるかもしれないが、実は内部までやんわりした火を通しておられます。土佐ジローの身肉のなかで、とにかく「ウソッ!?」と驚かれるのが、この胸肉の美味しさなのだ。シクッと絶妙な食感、じつにデリケートなうま味がたまらない。これ、最高だな!
「じゃあ、今日焼いて食べていただくジローのお肉でーす」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
わかりましたか? これぞ、土佐ジローの全部位!期待に満ちて後編に続きます!