やまけんの出張食い倒れ日記

本ブログの検索ワード上位にあるあの食材! 北海道は札幌の「海鮮酒家またつ」にホッケ刺しの季節がやってきた!

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最近、僕はあまり寿司を食べていない。今の日本は寿司バブルと言ってもいい状態で、接待に使える、喜ばれる店ではだいたい3万円以上の単価になってしまうが、その価格に見合った喜びを得ることができるか?と問われると、ウーンと言うことが多いからだ。もひとつは、相変わらず絶滅危惧種の魚が大手を振って出てくる状況に疑問を感じるからである。

だから、二ヶ月に一度程度の割合で北大に通学する際、かならず魚摂取のために寄るのが、札幌の海鮮酒家またつ。この店こそ、僕のブログの中でも過去ログでよく観られている店である。その中でもとくに検索キーで使われているのが「ホッケ刺し」だ。

そう、ようやく今年もホッケ刺しを食べられる季節が来た!

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前菜盛りの上端にある笹巻きに注目。

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これはお稲荷さんなのだが、最後の〆でいい役割を果たすのだ。

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まずは刺身盛り。本日の主役はニシンとサクラマス!

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ニシンの刺身はなかなか本州では食べられない。身が柔らかく、時間が経つととてもじゃないが食べられなくなるのだ。

それと、サクラマスがすばらしく美味しい。

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天然の鮭鱒類はやっぱり香りがすばらしいですね。ホタテも鮮度がいいものはシャクリとした食感に、なんともいえない甘さ。

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それでは今日の食材を、と来たのが、、、

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活けのホッケ!

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半身は透き通る刺身にして、半身は後ほど熱を通して楽しみます。

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くれぐれも、ホッケを釣ったからと言って、刺身にしないようにね。このホッケは、寄生虫が発生しない限られた季節のもので、しかも寄生虫が発生しない環境で育てられたもの。その辺のホッケを生で食べたら、そうとうマズいことになりますので、、、僕はまたつ以外では食べません。

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でも、ここに来て食べるだけの価値がある食材、それがホッケの刺身ですね。白身の食感がある時点でトロリと溶ける脂の乗りよう。活けでなければ品のよい甘さは味わえません。

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わさびではなく、北海道特有の山ワサビで食べるのがお薦めだ!

さて焼き魚は、先ほども出てきたニシンだが、、、

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「あのね、肉は箸休め程度にして、お腹の中身だけ食べてちょうだい」と女将。

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そう、ぎっちりと数の子が詰まっている! つまり刺身にしたのはオス、焼き魚や煮魚にはメスがこの時期最高なのだ。

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数の子の身は、塩で締められていないので、パリパリした食感ではなく、しっとりした歯触りだ。美味しいものですねぇ!
でもね、身肉もフワフワとしており、大変に美味しいです。

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「箸休め程度に」というのは北海道民の贅沢だなー(笑)

さて、ホッケの刺身にした残りの半身は、自家製タルタルソースたっぷりとともにフライでいただきます!

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手前はサクラマス。すごいコンビである!

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これ、フライ定食で白飯とかっこみたい! タルタルをいやというほどのっけてレモンを搾り、そこに濃厚なトンカツソースをかけて食べる。これが最高!

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上品とか下品とか関係ない、ホッケのホロホロと崩れる身肉のはかなさと甘みのある味わいが最高だ!

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この時点で腹はもう8分目を超えているが、、、汁代わりの絶品の昆布蒸しが。

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そして〆のお寿司です。じつはこの店の板長・優さんは、お寿司屋さんからキャリアをスタートしているので、これが本職なのですよ。

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さて、前菜で書いたお稲荷さんの伏線はここで回収されます。

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なにも解説はいりませんね。全ての寿司の中でこれがいちばん美味しいというのがうちの妻です(笑)

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水槽にはホッケと毛蟹が泳いでいます。

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ホッケ刺しを食べたい人も、そうでないひとも、またつは要予約。飛び込みでは入れません。あと、僕が書いてるみたいな内容で食べたいなら、当然ながら1万円以上のコースになりますからね。でも、冒頭で書いたようなバブル寿司よりはるかに安く堪能できます。北海道まで来て低予算で食べたい人はススキノあたりで適当な店に行った方がいい。ホッケ刺しは出ないけどね。

ということで、土曜日ですが勉学に励みます。