やまけんの出張食い倒れ日記

円山公園を登る道でZ6+24-70mmf4被写界深度のチェック。「絞ったほうが良いときもあるからな」という伊藤千晴さんの教え。

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Z6+24-70mmf4   F4.0

日曜日だけは少しお休み。Z6を携えて軽く山へ。東京ではかなり暖かくなったと思ったけど、こちら(札幌)はまだ雪が溶けていないところがそこここにある。山道でいい感じの朽ち木があったので、レンズのテスト。

上の写真が絞り開放のF4。

そして次に、F8。

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そしてF16でパンフォーカス気味に、といっても、手前の朽ち木から出ているキノコにピントが合っているので、背景はまだ少しボケているけど。

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F10を超えるとだんだん絞りすぎによる回折現象で解像感が失われてくる、といわれているけれども、ピント位置を等倍でみてもそれほど劣化はしていない印象。この組み合わせでF16は問題なく使えると思う。

料理写真の大先輩である伊藤千晴さんとdancyuや週刊文春の仕事でご一緒した時、千晴さんはf32とか、絞れるだけ絞ってシャッターを切っていた。その分、フラッシュは大光量でバツン!と当てていた。初期は銀塩だったけれども、その後、伊藤さんがD700などデジタルに移行してからも、だ。

「やまけんちゃん、回折がどうとかいうけどね、雑誌に載せる写真では被写体がみえて、ピントが来てることの方が大事だから。絞った方がいいよぉ!」

という教え、いまも僕に効いている。マイクロフォーサーズのように、センサーサイズが小さい関係で最初から被写界深度の深いカメラでは可能な限り明るいレンズを使って絞りを開けて使うが、フルサイズの場合はあまり開放で撮らないようにしているのは、このおかげだ。もちろんTPOに応じて、だけどね。

帰り道、西28条でなんとも非現実的な印象を受ける集合住宅があった。

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人が住んでいるの?と一瞬思ってしまうほどに静寂な印象なんだけど、よくみるとカーテンが違っていたり、部屋のあかりが灯っていた。ふつうの集合住宅だ。こういう白い壁の大きな建物が横にあると、天然のレフ板のように綺麗な自然光が入ってくるんだよ、という基準で自宅スタジオを選んでいるカメラマンさんもいたな。

さて月曜日、仕事の原稿書きと学問をやります。