やまけんの出張食い倒れ日記

フムスと菜食と日本の豆食文化

トルコ料理の前菜盛り合わせ「カルシュクメゼ」。一番手前にあるフムスだけではなく全て野菜メニューだ。

いま、集中的にベジタリアン&ヴィーガン料理の勉強をしている。お手本は精進料理ではなく中東料理。日本の精進料理はイノベーションがなかなか感じられないが、中東に端を発する豆や野菜で構成された料理はいま全世界に普及し、また独自な味の広がりを見せている。

写真はトルコ料理の阿佐ヶ谷「イズミル」のカルシュクメゼ(前菜盛り合わせ)。一番手前にあるのがフムスで、その他もすべて野菜ベースだが、にんじんとほうれん草のディップにはヨーグルトが入るので、乳製品許容の人向け。

このところ廻ったアメリカ、イギリス、ドイツ、スペイン、オーストラリア、ニュージーランド、それぞれの国のスーパーマーケットでフムスがおいてあるのを観た。大豆食品の多い日本でひよこ豆ベースの食品や料理スタイルがこれから浸透するかどうかはわからない。ただ、日本では大豆食品以外の豆料理の進歩が停まっている(甘い煮豆か餡子しかない)とみえるので、もう少し豆食が再浸透してもよいのかな、と思う。