発売中の月刊専門料理、特集記事は「料理人のための数字研究」。売れに売れているらしい!そりゃそうだ、あの気鋭のシェフが、あのすばらしい店が、原価率や人件費、物件費などの数字を開陳してくれているのだから。ラッセ村山さん、いいのあんなに出しちゃって!?って感じ。完全保存版です。
その中に、いわて短角牛をめぐる5ページ記事が掲載されているわけです。
青山てのしま・林さんと、TheBurn・米澤さんを連れて行ったいわて短角牛行は、荒天の中・軌跡の一瞬の青空に恵まれたのであった!専門料理9月号記事の裏側おみせします。 ~その1 二戸市編 -
やまけんの出張食い倒れ日記 http://bit.ly/31W92Te
二戸で大清水牧野と漆原畜産を訪ね、短角亭で焼肉を楽しんで、一路向かったのは久慈市山形町。
雨のエリート牧野だが、晴れていたらこんな感じ!
その名の通りエリート牛が集まる牧野だ。
雨の日、牛たちは茂みの中で雨を避けながらゆったりしていた。
山形町の短角牛生産部会長である中屋敷稔君が対応してくれた。いつもありがとうね!
彼は、盛岡のFM放送でMCを務める、異才の人だ。若い力で山形町の短角牛を牽引している。
そして、肥育牛舎は下館進さんのところへ!
下館さんの牛舎ではいま、昔からの国産100%飼料と、実験用の飼料の二通りの育て方をしている。国産100%飼料は、大地を守る会の消費者向けのものなのだが、近年では原料が高騰して、飼料単価が高くなりすぎていることと、飼料の中身も小麦と小麦フスマが中心になっている。山形町の農家さんはそれぞれベースとなる飼料に加えて、独自の飼料を与える農家も居て、そこで味の深みが出ているのだが、農家ごとにバラつきも出るという懸念点もあった。
そこで、国産100%の旗を下げ、一般流通している飼料を組み合わせて、コストダウンと味の向上を目指した新しい飼料体系を作るべく実験をしているのだ。
これが、実験中のアミノ酸補助飼料。
僕はこの取り組みを支持する! 持続的な生産をするためのコストダウンと味の追求が両立するよう、祈ってます!
外に出ると、小雨の中、蒔いたばかりの飼料用デントコーンが植えられていた。そう、これがデントコーンサイレージとなるのだ。
愛しの山形町、ほんとはここで新井谷のおじちゃん宅で一泊したいところだが、グッとこらえて盛岡へ移動するのでありました。まだ続きます。