やまけんの出張食い倒れ日記

京都でおいしいごはんを食べるために「千ひろ」へ。食材も器も,最高のもてなしを受けたひととき!

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シルバーウィークの祇園の混雑ぶりはすごかった。けれども、表通りからスッとこんな小径をくぐると、別世界。

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10年以上前に、北千住バードコートの野島さんに連れてきてもらって以来、京都でおいしいごはんをという時によらせていただく店。それでも5年以上ぶりだね。

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永田さんの料理はほんとうにおいしい。料亭のような、そのしつらえや庭を楽しむという総合芸術としてのお店に行きたいときもあれば、純粋においしいものを食べることに全力投球したいときもある。「千ひろ」はそんな食いしん坊のための割烹だ。

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といっても、この店のしつらえもすばらしい。カウンターの白木は開店以来変えていないというが、新品のように綺麗なままだ。

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そしてすばらしいのは器もだ。僕にはまったくそうした美術的観点からみる眼はないのだが、妻が呉服屋の娘だったこともあって、佳いものはわかる。その妻が「うわぁ~、素敵」という器が揃っているので、楽しみは倍加する。

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名残の枝豆のすりながしのおだやかな味わいから始まり。

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柔らかく、でも正体がなくなるほどではなくて、絶妙な弾力が残されたタコ。

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むちぃ~っとかみ切れるのが溜まらない。

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これだけで一合呑めてしまう、おいしいものがちょっとずつ。

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酒が進んでしまいました、、、

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この店でなめろうをたべるのは珍しいな、いや、なめろうとはいっていなかったかな。鮮度抜群のアジを叩いているので、匂いなどせずただただ清い旨さが溶けていく。

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出ました、京都でおいしい「お鯛さん」をいろんなところで食べるけど、千ひろの鯛は本当にすばらしくおいしい。

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醤油だけではなく塩昆布で食べるというアイデアをずっとひきついでおられる。

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ぼくは造り醤油&昆布のダブルで、、、おいしいものはおいしい!

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マツタケが大当たりの今年だったけれども、やはり丹波のマツタケは香りが違う。千ひろ名物の、塩のアタリがやたらとまろやかなこの汁に香りが溶けて、まさに悦楽。

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脂したたるノドグロをいただいた後は、、、

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でましたサバ寿司!

じつは予約の時に「サバ寿司出ませんかね、、、食べたいなあぁ、、、」と店の女性スタッフにおねだりしてしまった。「入荷の状況によりますので、約束はできないのですが、、、」とのこと、もちろんもちろん。

永田さん、「正直、最上級なサバじゃありませんけど、造ってみました」と。本当にありがとうございます!!!

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おいしい、、、 持ち帰りのサバ寿司もおいしいものがいろいろあるけど、お店でいただくサバ寿司はまた別格のおいしさ。ああ、嬉しいなあ。

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ん、デザートか、と思いきやこれも料理です。湯葉をミキサーにかけてクリームにしたものでピオーネとシャインマスカットをいただく。

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いや、びっくりするほどおいしい、デザートではなくお料理です。

そして、これまた名物の焼きナス。

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どうやったらこんなに綺麗に皮が向けるのかわからないが、焼いたあと水にさらすことなく剥いているという。

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火の通りもすばらしい。ナスってこんなに美しかったか!

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生姜とすり胡麻が効いた醤油で食べると、ジュバッとナスの熱くて甘いジュースがほとばしる!

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ナスってこんなに芳醇だったか!と再認識できる一品。これに匹敵する焼きナス、あるだろうか!?

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白エビのかき揚げについてきた塩の小皿が、とても可愛いと妻のお気に入りに。

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これまた素敵な器に入ってきたのは、、、

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なんと、イチジクの揚げ出し!

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栗ごはんをいただく頃には、僕でさえもお腹いっぱい。ああ、堪能しました。永田さん、最高のおもてなしをありがとうございました!