やまけんの出張食い倒れ日記

月刊専門料理 1月号も2月号も要注目ですぞ。とうとう専門料理にも載ってしまった食用コオロギ、そして「完全栄養食」という新たな取り組み!

コロナ禍で自宅に居る時間が増えているせいか、本や雑誌の売れ行きは悪くないそう。いいこと、と単純にはいえないけど、本に触れる機会が増えるのはよいことだと思います。

ということで、先月号の専門料理のこと、書くの忘れてた。

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この方、日本を代表するコオロギ研究者にして、徳島大学の学長であられる野地先生だ。手に持っているのは無印良品のコオロギせんべい! 専門料理1月号では、野地先生に食用コオロギの現状と可能性について、お話を伺ってきた。

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じつはこの超・話題になり、現在も売り切れ続出で入手困難な無印商品のコオロギせんべい、原料は徳島大学と野地先生が関わるベンチャー企業で生産されている。みなさんは食べましたか?

「コオロギなんか食べたくない!」とおっしゃるなかれ、食べれば「、、、ん?これってえびせんじゃん!?」とサクサク美味しく食べられます。そう、生物として昆虫をみると甲殻類と近縁で、味もじつに近いんですね。はっきりいって美味しいです。

そのコオロギ生産現場にも、ええ、行って参りましたよ、、、

コオロギ生産ベンチャー「グリラス」の養殖場

ぜひ誌面でその生産現場写真も観て下さい。

そして現在発売中の2月号では、、、

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パンとパスタ形態の「完全栄養食」という商品をサブスクリプション形式で販売するベースフード・橋本社長にインタビュー!

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ベースフードは、一食分につき、厚労省が定める日本人の栄養摂取基準の1/3の栄養素が入ったパン、またはパスタを販売している。

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今回のために全商品を購入して食べてみた。

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みるからにいろんなものが入ってそうだな!とおもえる感じで、裏面表示を観るとほんとうに「こんなに!」というほどの素材が盛り込まれている。

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これによって、3食食べればきっちり、一日の日本人の栄養摂取基準を満たすことが出来るというコンセプトだ。

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ブレッドタイプは数種のテイストがあって、サンドイッチなどおかずに合わせるタイプもあれば、チョコレート・シナモンなどお菓子方向に振ったテイストのもある。

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どちらにしても、いろんなものが入っているので、味わいは複雑で香りもある。硬質のよく発酵したドイツパンを食べている感じで、違和感はまったくない。ていうか、美味しい。

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そして、パスタがまたいい感じ。あの三軒茶屋にあるイタリアン「ぺぺロッソ」の今井シェフがアドバイスしているというのだから、それもそうだろう。その辺のくだりは記事をご覧いただきたい。

コロナ禍で消費者が食に関して気にしているのはズバリ、健康促進。「わたしは、摂るべき栄養を完全に摂っています!」と言える人って、何人くらいいるだろう?何も考えずに食事をとっていると、なにか偏りが出てくるものだ。ベースフードを三食といわずとも、朝食だけでも摂っていれば、一日の1/3は栄養を摂ることができる。そうしたニーズは今後、増えていくのではないだろうか。橋本さんの目の付け所、考え方は実に納得いくものだった。

ということで、バックナンバーも買えますので、専門料理をぜひよろしくお願いいたします。