お世話になっている瓢亭の高橋義弘さんから、たけのこが届いた。瓢亭といえばもっとも歴史ある料亭だが、多くの人がイメージしているような肩肘張った料理を出す店ではない、と僕は思っている。タケノコはぶっとくて厚みのあるサイズのものが出てきて、「おおっ」となる。かぶりつくと、芯まで染みこんだ旨みの汁がタケノコ特有の若い香りと友にジュパッッッ!!!と炸裂!旨い!
しかしこのまま食べ進めていくとどこかで飽きる、というときに、木の芽である。山椒の樹の若芽であるこいつほどに、タケノコの水平的な味わいをクッキリと縦方向に伸ばすものもない。ツンとした香りでいきなり3Dになるのである。
しかし、タケノコ自体はどこまでいってもやわらかな植物性の繊維である。動物性たんぱく質が欲しい、、、と思ったときに、そえられた鯛子を一齧り。オウッと声が漏れてしまうくらいの濃い味わいに、またタケノコを口に運んでしまう。
気づくと白飯を食べずにタケノコだけで世界が完結するのである。いや、最高だ。
いままではこうした瓢亭の料理を家庭で楽しむことは難しかったが、このコロナの時期があった「おかげで」とは言いたくないが、瓢亭もオンラインショップを開いてくれた。
■瓢亭オンラインショップ
今年は暖かく、タケノコの旬も前倒しになっているので、4月20日までだ。3,240円でどんだけ入ってるの?と思うかもしれないけど、4人でほぼ確実に腹一杯になる量です。
義弘君、今年こそはどこか一緒に産地行きましょう!ごちそうさまでした~