やまけんの出張食い倒れ日記

病院食シリーズ:具だくさんの味噌汁考

mt-20210819070531.jpg
消灯が9時過ぎなので、朝は5時くらいに目が覚めてしまう。とろとろしながら本を読んだりしていると、すぐに「朝食ですー」とお膳が運ばれる。
今日はまた朝からタイの塩焼きですよ鯛!この病院に入院してからの鯛率はかなり高し。もちろん食べる側としてはうれしいのだけれども、やっぱり飲食店が営業できない影響で、養殖鯛が余って、安くなって買えるようになっているんだな、、、と心配になってしまう。
mt-20210819070550.jpg
そして、もう一つ鯛ネタが。いつもご飯の友的な、チューブ入りの「梅びしお」が出ていたのだけれども、今日はそれが「鯛みそ」だった!
mt-20210819070635.jpg
これがご飯が進むやつでちょっとうれしい。ご飯の友はココロオドルよね。

さて、お味噌汁を飲むと、薄切りの玉ねぎと青菜が煮込まれた、野菜の具沢山の味噌汁だ。なんか、母の味噌汁を思い出してしまった。
僕は小学校低学年のころからどんどん太って肥満児になっていた(笑)。それはもう食べるのが好きだったからだ。母も「うちの子、白豚みたいだわ」と思ったそうで、なんとかしようと考え、編み出したのが野菜いっぱい作戦。どんなものも野菜を多くしてローカロリーにしようとしたらしい。
今から思えば僕はその変化を「むむっ」と察知していたように思う。ただし、効果があったかどうかは疑問だ。だって、野菜もおいしかったから、結局たくさん食べてご飯もワシワシと食べ進んだのだもの。

話がそれたが、その作戦の一環なのか、我が家の味噌汁は具材が単品ということはなく、いろんなものがはいっていた。なかでも玉ねぎの薄切りは欠かせないくらいな感じ。玉ねぎは、炒めずともダシの出る野菜だから、その特有の味わいが僕の味覚のベースになっていることは間違いない。大学に拓いた畑にまず植えたのも玉ねぎの苗だったしね。
それと、愛媛といえば煮干しのダシがベースだと思うのだけれども、さすがに病院食ではメーカーのダシ入りみそペーストがベースになっているのだろう、個性のあまり感じられないうまみの味噌汁となっている。また味噌も、愛媛の原風景的な味噌である麦多めのみそではなく、米麹主体の無国籍味噌だ。甘っぽい麦の香りのする味噌汁が飲みたいなあ、と思うがまあ仕方ないね。
松山近郊にはギノー味噌という地域メーカーがあって、ここが各地の農協の直売所からオリジナルドレッシングの製造を委託されている。大洲市の直売施設の立ち上げに関わったとき、大洲市の農産物を使ってオリジナルドレッシングを作ってもらったのだが、そうした地域メーカーの味噌が病院食に使ってもらえるといいんだけどなあ、難しいよなあ。
でも、朝ごはんはとてもおいしくいただきました。ごちそうさまでした!