某案件で大阪へ行ってました。ちょっとヒリッとする仕事を終えて、一息。となったときに「大阪だしな、そうだ、ネスパ行こう!」となったのである。調べてみたら大阪第3ビルの地下にあると言う。
ネスパというのは大阪ではちょっと識られた洋食店。その昔々、確かまだ学生時代だったかな、毎号読んでたdancyuでこの「ネスパ」が掲載されていて、「むむむっ 気になる~!」と思っていたのだ。
その後、会社員となり出張で大阪に来た際に、時間をどうにか捻出してネスパに詣でたのだ。味の記憶は不確かだが、「けっこう油っぽいな」という印象だった。でも、その頃はたしか路面店だったはずだよな、と思ったら、その僕が行った一号店は閉めて、この大阪第3ビル地下2階の店に統合になったそうだ。なるほどなるほど! 意外と記憶は残ってるものだな。
さて、ランチタイムからやや時間が開いていたこともあって、すでに人混みはない。おそらく同じビル内の周辺の店をしている人達てな風情の方々(およびサラリーマン)が遅めのご飯という感じで食べに来ている。みなさんはランチのセットを食べている率が高いが、僕のごときビジターはやはり、このネスパの代表的な料理である「コロペット」を食べないといけないよね!
どうみてもコロッケだろう?と思えるこの料理がコロペット。ベシャメルソースではなく、エバミルクを使った濃度の濃い、ベシャメルのように流れたりしないホワイトソース(というよりペースト)がコロペットだ。当時のdancyuには作り方も載っていた!真似したかったが当時はエバミルクが手に入らなかったんだよな、、、
さて頼んだのはコロペット二種(ビーフとエビ)にハヤシライスがついて1500円のセット。なかなか強気な価格だが、ここは洋食店なのだ。技を売るのならそんな価格はあたりまえ。
もちろんおいしいドレッシングのかかったサラダに、何とも言えない味のスープ(しかも具はキュウリ薄切り)がついてきます。
ハヤシライスは、褐色のドミグラスソースという感じではなくて、もすこしライトなもの。
さて25年以上ぶりのコロペットの味やいかに!?
このコロペット、コロッケとはまったく違う作り。ビーフは一枚の薄切り肉でコロペットのソースを包むようにしてパン粉漬けして揚げてある。だから具としてのビーフがしっかり入っている印象だ。
それにしても、コロペットのソースは濃度が高い分、粘性が低くて、カットするとぽろっと崩れる感じ。なんとも独特なオリジナル料理だ。
サクッと衣を歯が通った後、ビーフの香りを感じつつ、舌が到達したコロペットはエバミルクの濃い乳フレーバーと油脂のうま味が濃くておいしい。ていうか脳がうまいと感じる成分オールぶっこみな感じ。
ちなみにコロッケではないので、ソースはつきません。味がついてるのでそのままお食べ下さいと注意書きもあるくらいだ。
エビのコロペットは、寿司屋の煮エビのように腹側を開いたエビがまるっとコロペットを抱き込むような感じになってあげられている。いや、食べでがあるなあ、うまいわ!こちらはレモンをしぼって食べるのが吉。
コロペットを食べ、ハヤシを食べる。うーん、これは悦楽。
ちなみに、コロペットはかなり練り込むときにエバミルク以外の油脂分もいれているようで、それを揚げているわけだからけっこう脂感が強い! 俺としたことがかなり満腹感を感じるのであった。
ところで、この黒板をみて驚いたのだが、「ネスパ」って「N’est-Ce Pas」フランス語なのか!? 「ね、そうでしょう?」という同意を求める意味らしい。そうだったのか、、、しらんかった!
コロペットもCropeeteとフランス語で表現されている。いやー フランス料理の流れだったのかね、、、なんでも調べてみるべきだな。
いや久しぶりのネスパは楽しかった! あ、この後コーヒーと甘いものもセルフサービスでいただけます。なかなかお得、、、こんどはコロペットに拘泥せずに、日替わりセットを食べてみようっと。