やまけんの出張食い倒れ日記

アケビの芽のパリパリ食感とほろ苦みを味わう!


もう終わり時期なので、本州にいるとなかなか手に入らないだろうけど、、、先週、アケビの芽をおいしくいただいた。


アケビの実は山で観られるツル性の樹で、その実は食べたことがない人もなんとなく思い浮かべることが出来るだろう、秋になると楕円形で紫色に熟してパカッと割れるものだ。その実の中の種の周りのトロッとした甘味ある部分を食べたり、またその外皮(胚乳かな?)の部分に味噌を詰めて加熱してたべたりする。


このアケビが、春にツルの新芽を伸ばす。その柔らかい先端30センチくらいを摘み取って食べるのがアケビの芽。これを食べる習慣があるのは、主に新潟、山形、秋田あたりだろうか。僕は日本海側の山間部の人達が食べているのを識っているが、それ以外の地域ではどうなのだろう、「うちも食べるよ」という方は教えていただきたい。

僕がこのアケビの芽に出会ったのは山形県鶴岡市のやまあいの集落。春は山菜を摘んで出荷する人達が肩を寄せ合って暮らしていた。数々の山菜料理をいただいた中で、「そうだ、アケビの芽も出てるね!」とその家の夫君が家を出て、5分くらいでこのアケビの芽を摘んで戻ってこられた。

「はい、食べてごらん!」と手渡されたのをかじると、春の山菜で感じられる苦味がうわーっと口の中に拡がり、「うええ、苦い!」と顔をしかめてしまう。それをみて大笑いされて「ごめんごめん、これはね、茹でて食べるんだよ。」と。


軽く茹でて水にさらしておくと、苦味が抜けていく。それを適当に刻んで、たまごの黄身を乗せ、醤油をかける。


よく混ぜて、黄身をアケビの芽にしっかりまとわせるように。


これを口に入れて噛むと、「パリッ パリリィッ!」と心地よい快音が、連続的に顎の骨から脳に伝わっていく。アケビの蔓はとても独特の食感なのだ。香りは、山菜の多くで感じるとても「青さ」を感じる新緑の香りだ。

そして、くだんの苦味だが、水にさらすこと、そして黄身の油分に包まれることであまり感じない。よく噛んでいるとほのかに苦味が染み出してくるが、アクセントとなってとてもおいしい。いや、乙なものとはこれのことだな、、、


この、新緑の味わいを関東に出回るうちに食べられてよかった! そろそろ春の山菜もだんだんと終わり、夏に向けた展開ですな。