やまけんの出張食い倒れ日記

新渡戸短大での講義後、むちゃくちゃ久しぶりに新宿は思い出横丁の岐阜屋の味濃い中華を堪能した! すっかりインバウンド巡礼の聖地になっていた横丁だが、自家製麺の中太麺の旨さは相変わらずだった!

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東高円寺にある新渡戸文化短期大学の客員教授を務めて2年目になる。昨日も16時からの講義のために出動。そうそう、今週末、新渡戸祭という文化祭があって、食物栄養学科の精鋭達がさまざまなおいしいものを用意して待っています。お近くの方はぜひおいでください。僕は土曜日に行く予定。

終了後、講義をパワポで動画収録した動画をThinkPadで書き出し。学外実習に出て欠席する学生もいるので、あとから講義を観られるようにしようと思ってのことだ。オンデマンド講義のための仕組みがコロナ禍の時期にいろいろ確立できたので、活用できるものは活用する。教育の現場もアップデートしないとね。ただ、パワポ動画収録はとても便利なのだけど、パワポ以外のメディア(たとえば書画カメラ)を併用している先生だと、そのパワポ以外の分が収録されないのが困ったところ。外部カメラをつけて、もう一画面も入るようにしないといけないのかな。

そんなことを考えながら、東高円寺からバスで新宿駅へ。丸ノ内線で帰る方が早いのだけど、なぜかバスのほうが落ち着く。地上の移動だからか、車窓からの風景があるからかわからないが、バス移動は好きだ。社内でこれから帰りますよと妻にメッセージをしたところ、向こうも勤務先の同僚とお茶をしているとのこと。

「あら、なんならご飯も一緒に食べたら?」と水を向けると「いいの!?」と。

うんうん、君と一緒にご飯を食べられないのはさびしいけど、どうぞ、、、としおらしいフリをしながら、心ははやる。

新宿で独りメシできる!

駅の一つ前の駅で降りて歩きながら、どこへ行こうかなと逡巡するが、方角的にもっとも行きやすいのは、、、思い出横丁だ!

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駅の反対側から入って、いったんぐるっと全体を廻ってみる。いやぁ、、、

インバウンドすげー!

アジアやヨーロッパ、北米あたりからの人達がひしめきあって、みなカメラを持って写真を撮っている。

そういえば2013年、あるイベントでヨーロッパ、アメリカからきた食関連のゲストたちが「思い出横丁へいく」というのでご一緒した際、カメラマンのウィリアム・ヘレフォードがこの思い出横丁でバシバシ撮影していた。その頃はまだこんなに混んでなかったなあ。

■My friend William Hereford, NYのファッション・広告フォトグラファーであるウイリアムとの出会い。ハートフルな写真だぜ! - やまけんの出張食い倒れ日記
https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2013/11/9988.html

人混みをかき分けながら岐阜屋へ。うんよくカウンター一人分が目の前で空いた!

岐阜屋は中華料理主体の飲み屋。昼からここでレバニラと餃子をアテに呑んでいる人達が多い店だ。大学時代、週1~2でヨガに通うため、藤沢から新宿へ出ていたのだが、夜飯をこの横丁で食べることが多かった。食べ盛りでしたので、、、当時社会人だった大人達に交じって行く店はお洒落で上質なところが多かったのだけど、「いや、もっとカルマにまみれたものが食べたい」という時は迷わず横丁か、トンカツ「豚珍漢」だったな。

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ササッと餃子とトマト卵炒めをオーダー。酒は呑まない。もう、酒は基本的に呑まない方が心地よい。人と一緒なら呑むけど、独りメシの際は酒がないほうが心地よい。この店のトマト卵いためは、卵とトマトだけじゃなく、肉野菜炒めの具がタップリ入っている。キクラゲもね。店で人気なのはキクラゲ卵炒めなんだけど、ぼくはこのトマト卵が好きだ。

あと、ここは餃子が旨い。ニンニクが、刻みニンニクではなくすり下ろしのがタップリ入っているような感じの下品な旨さである。

独りメシが毎日365日だと寂しいけど、たまにやるのは最高だ。僕の場合、地方出張がかならず高頻度である生活を送っているので、そういうときは独りメシもあるのだけれども、編集者やスタッフ、先方のクライアントさんらと一緒の時はそうもいかない。それはそれで超楽しい。でも、純然たる独りメシはまたなんともいえず楽しいものである。

炒めものを片付けそうになる前に、焼肉ラーメンを注文。

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この店は、昔から自家製麺で中太の旨い麺を使っている。ラーメンはなんと480円。値段、相変わらず安いな。すり下ろしニンニクがレンゲ一杯はいってくるニンニクラーメン500円も人気なのだけど、、、僕のお勧めはこの焼肉ラーメン。

だってね、この豚肉タップリと野菜を炒めた焼肉丼が750円、それと同じ値段で同じ具を乗っけた焼肉ラーメンが750円と同価格。どっちを頼むかと言えば焼肉ラーメンでしょう。これに白めしをつけて、焼肉の具でメシを食べ、スープでメシを食い、麺を啜るというのも最高だと思うが、やったことないな。

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このやや幅広な中太麺がすばらしく旨い! ふつう、ラーメンをあまり食べない僕だが、ここのラーメンは記憶に刻まれているからか、大好きだ。焼肉の甘辛な炒め味がスープに溶け出して最強な味付け。ここのレビューではニンニクラーメンやチャーハンをよく観るけど、あまり焼肉ラーメンをみかけない。俺的にはこいつが最高なんだけどなあ。

学生時代(学部時代の4年間ね)は一食1000円を超えるのはビビるほどの贅沢だったので、炒め物とラーメンと餃子なんて贅沢だったけど、社会人になってビビらなくなって本当に嬉しいです(笑)なんて、いつまで言ってるのか。

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店の外に出ると、相変わらず外国からの人達が多い。並ぶ店を観ると、半分くらい日本人、半分くらい外国人というところも。

ぜひ思い出横丁を楽しんでください。