やまけんの出張食い倒れ日記

焼き鳥店は、はたやま夢楽の土佐ジローをどう料理するのか!? 2023年度産地ツアーで捌き、焼いて、かつ食べて考えたのである。


そうそう、ブログ書く時間がホントなくて遅れちゃったけど、こんなエラいこともやっていたのです。いま旬の焼き鳥店主が高知に集って、はたやま夢楽の土佐ジローをどのように捌いたらいいの!?という合宿ツアーをしたのでありました。


東京からはまずはこの人、「焼鳥 嘉とう」の加藤太一くん。


北千住バードコートを卒業し、三田で開業、この界隈では堂々たるナンバーワンである。しかもバード系の伝統を受け継ぎながら、独自の境地も開拓している。その加藤君がなかよく技術交流をしている焼き鳥店の方達が、今回のメンバーである。

そんなお仲間の一人が、神楽坂で超人気焼き鳥店「焼鳥 山香(さんか)」を率いる山中孝将さん!なんと高知出身である。


 

そして、石川県の金沢市で、居酒屋の体ながら焼鳥をメインディッシュ的に位置づける「 たまや」の関川義彦さん。



同じく北陸は富山県の高岡市で、「富山で焼鳥っていったらココ!」という評価を得ている「真ゆき」の北川真さん。


ちなみにお二人は元日の地震があった北陸に店をもっているが、どちらも無事に営業を続けられている。行こう!

 

そして、焼鳥を学ぶ若手二人!


こうした布陣で高知に乗り込んだのである。

高知龍馬空港に降りたってすぐに向かったのは、高知市のど真ん中、メインストリートの二車線をぶっつぶして開催される日曜市だ。





昼は当然、ひろめ市場。


ひろめに行ったら、やいろ亭のカツオ一択ですよ!(生カツオのたたきはここだけ。)


その後に向かったのは、谷農園のミョウガ園。高知のミョウガ生産者は機密保持がしっかりしていて、ほ場にはいることは難しいのだが、獲れたてのミョウガをいただく。


流通の問題で、出荷~手に入るまで一週間くらい経っていることも多いミョウガだが、とれたてをかじると「シャァクゥッ!」と歯に伝わる細胞壁の食感がまるで違うことに驚く。そして、鮮烈なジュースが口内に炸裂!

「ええっ ミョウガってこういう味でしたっけ!?」

とみながどよめく。



こうした、生産者との出会いこそが産地ツアーの魅力なのだ。

さあ、そこからみんなには昼寝をしてもらって、車は一路、安芸市のはたやま地区へ。



高知県オリジナルの地鶏品種である土佐ジローのお肉を生産する、はたやま夢楽へ到着である。


まずはここで土佐ジローとはなんぞや!? のレクチャーを、はたやま夢楽の小松圭子ちゃん&靖一さんご夫妻より。





さあここから、みなさんにも手を動かしていただきましょう、ということで、、、


三羽分の丸鳥を用意して、捌き体験である。


日常的に鶏を捌く仕事に就いていないとわからないと思うが、鶏から骨を外し、各パーツに分けていく「捌き」は、一様ではない。目的によって、そのやり方は違うのが普通である。たとえば骨抜きモモ肉や胸肉のように、精肉として流通させる卸であれば、ばんばん捌いていくスピードが要求される。焼き鳥店の場合は、いかに筋繊維を傷つけずにパーツに分けるがが重要なので、仕事はより丁寧になる。その同じ焼き鳥店であっても、流儀はそれぞれ違う。


だから、一つの店舗で修業した人は他の人のさばきを観て「えっ そんな風にやるんだあ」と声を揚げたりする。これが面白い。


「誰からやる!?」と声がかかるが、誰もが尻込み(笑) そこで若手君が「僕がやります!」と勇気を持って飛び込んでくれる。

それをみながら加藤君が「あ、そこはね、こうやったらいいよ」とアドバイス。


写真は、セセリ肉のとり方ですな。


若手君、汗びっしょりになりながら一羽をおろす。エラいぞ!

おつぎは山香の山中さんが、「うちのやり方をお見せしますね」と。




山香さんの串打ちは、肉に皮を巻き付けて行くので、皮を多くとることができるようなさばき方をしている。



他の人たちも入り乱れて、串打ち大会である。

捌き方も串打ちの仕方もまったく違うやり方に触れて、若い焼鳥職人にとっては、かけがえのない体験になったことだろう!



三羽分の土佐ジロー肉だが、これはそのまま、夜の部でいただきます。




※土佐ジローのトサカ、白子、ササミ。これ、生食の刺身ではありません。しゃぶしゃぶして火を通していただきます。



土佐ジローのモモ肉を炭火で炙ると、本当に驚くほどのおいしさ。皮目の焼き、肉の火の通りといい、バッチリです。



焼き手交代! 靖一さんと圭子ちゃん、どちらが焼いても美味しいが、味わいが微妙に違うのが面白い!


さあそして、自分達で串打ちした肉を焼く!







塩の振り方ひとつとっても、流儀によって違いがあるのだ。




そして、こんな佳い焼鳥店の人たちが焼いた串を食べられるなんて、すばらしく幸せ! みなひとりひとり違う味わいをだしていた。


それにしても、8人で6羽分くらいの土佐ジローを食べたことに成る。すげぇ満腹です!


そして名物、加藤君の轟沈。


このあとも焼鳥議論は深まるのであった。

朝、はたやま夢楽の朝食は土佐ジロー卵のかけごはんに、アマゴの干物など、これまたすっばらしくおいしい!


あいにくの雨模様だが、千光寺さんの柑橘農園を見学に。








昼はアグリコレット内の西村食堂で、嫌というほどの魚!



最期の行程は、土佐角弘海産にて、ちりめんじゃこの授業をば!


レンズが曇るほどの湿気です。



ちりめんじゃこも色んなサイズ、いろんな干し加減のものがあるということを識る、みなさんでありました。


という、まさに駆け抜ける弾丸ツアー!


みなさん、土佐ジローと高知食材に親しんでいただきました。

今年もリクエストがあれば、やるかもしれません。土佐ジローのお肉や卵、そのほか高知食材に関心あるひとはぜひお声かけください。企画します!