やまけんの出張食い倒れ日記

岩泉~久慈~二戸の三大産地を一泊二日で廻る!その2 田野畑村の産直プラザ思惟大橋ではこの豆腐田楽を食べて七色まんを買うべし!

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さて岩泉を出て、もとからの予定では一路・久慈市を目指す予定だったのだが、僕の希望で田野畑村によってもらうことにした。なぜなら、これまで前沢にあった伊藤勝康シェフのロレオールが「ロレオール田野畑村」としてオープンしたばかりだからだ。少しでも顔を出したいとお願いして、すこしだけ迂回してもらった。

 

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その途中。車窓からの風景を観ていると「なんかもやが出てきましたね、、、」とKさんと話していたら、畜産担当の峠館くんが

「あ、これが”やませ”です。」 と!

そう、社会の教科書とかにでてくる、東北特有の季節風「やませ」。この湿った風が吹くことで南部地方は、稲などの作物が育たないという時代を経てきたのである。そして米が作りにくかったために、ヒエやアワにキビなどの雑穀をよく食べ、祝いの餅は麦を練ってつくるという文化が育まれたのである。

「やませははっきりとみえるんですよ」というがほんとうだ!

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もやもやである。

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しかもこの風、水分を含んでいるので本当に冷たい!

さてこの場所は、道の駅たのはたの駐車場である。ここには、道の駅やトイレ以外に、こんな店が出ている。

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産直プラザ思惟大橋(しいのおおはし)!

じつは先にお会いした宮古農林振興センターの北川課長から「もし寄れそうなら、ここで七色まんという商品を買ってやっていただけますか?地元の夫人グループが頑張って作った商品なんです」といわれていたのだ。

そっかー、とがらっと引き戸を開けると、なんとっ!

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で、で、田楽売ってるじゃん!

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えー、よくある豆腐田楽、ではありません!東北の、岩手の北部ではこれがデフォルトなんだけど、ニンニクが効いた味噌を塗っているのだ!
やばい、これは喰いたい、ということでいっぽんずつくださいな。

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どうですか、おおぶりの豆腐(半丁以上ある)はしっかり硬くて、水抜きではなく最初から硬く仕上げたギッシリと身の詰まった重量級である。そこに味噌ダレを塗りつけて炭火で炙るわけだ。しごく単純な食べ物だがこれ以上にうまいものもなかなかない。

これに、机の上に乗ってるタレをつけると美味しいよという。

まずはタレを別途つけずにこのまま食べたが、コレが旨いっ!

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この産直プラザの田楽味噌、すっげー好みの味です。

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そしてこんどはタレを漬けて。

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ふぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ニンニクとナンバン(トウガラシ)がバチィッと効いた、つよいタレである!これまた素晴らしいっ!

しかもこれで200円未満である。どうにかしている。旨すぎる!

あっ もちろん七色まんも買いました。7色の色がついたまんじゅう、この色はそれぞれ野菜(トマトやコマツナなど)の色素で色づけされ、なかの餡もそれぞれバリエーションがある。

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これも美味しかった。北川課長、たべましたよー

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それにしてもここの産直のおばちゃんたち、実に商売上手だ。ぼくとKさんしか田楽頼んでなかったのに、ほかの4人も入ってきたからせっせと田楽焼き始める(だれも頼んでないのに)。「あと何本出せばいいんでしたっけ?」「ええっ俺たち頼んでないけど、、、ま、いいか。じゃあ食べます」となってしまうのだ!恐るべき食べさせ上手。

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その隣にある直売所で、この時期定番の山菜「しどけ」と「行者菜」をゲット。

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さて、買い物は早々にしまって、新生ロレオールを目指します。