やまけんの出張食い倒れ日記

柚子ごしょうは作りたてが一番美味しい、まことに生鮮品!「9月の柚子と青唐辛子でつくった柚子ごしょうは青春の味なのよ!」とは柚子ごしょう伝道師・神谷偵恵さんの名言である!

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大分県宇佐市で生活工房とうがらしを主宰している神谷偵恵さんといえば、柚子ごしょうである。実は某番組で柚子ごしょうを2つ採り上げるのだが、ひとつは神谷さんにお願いしたのだ。

「ちょうどいいわ、収録の前に東京でワークショップやるから、来てくれたら作りたてを分けてあげる!」

というので、本日伺った次第。いつもながら生命力にあふれパワフルで素敵な人だ。

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彼女の柚子ごしょうは、おばあちゃんが家族のためにその場で作ってくれた柚子ごしょう、を本来としている。

「家族に食べさせるんだから、とびきり辛すぎる唐辛子は使わない。家族に食べさせるんだから、柚子もその時に皮を剥いて刻んで、すり鉢であたる。だから柔らかい皮の時につくるのよ。」

と、家族に食べさせるというキーワードをはさむと、なんとなく味のイメージが想起されるから、面白いものだ。彼女の柚子ごしょうもオーソドックスに青い柚子、青唐辛子、そして塩のみのシンプル構成。だからこそ、柚子と青唐辛子の組み合わせには一番気を遣う。

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「柚子ってずっと同じ味と思ってる人がいるけど、違うのよ!いまごろはまだ少女。9月に入ると青春時代にはいるの。だんだんと10月に近くなると就職活動、10月過ぎると大人になっちゃうの。私が一番食べて欲しい柚子ごしょうは9月の青春時代の時のモノなのよね!」

唐辛子も大事だ。

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「ふつうは唐辛子と柚子を同じタイミングで生で使いたいけど、平野部だと気温の関係で、柚子が最適なタイミングだと唐辛子が赤くなっちゃうの。ほらこれもすこし赤くなってる。でも中山間地だと、柚子と唐辛子が一緒にいい熟し方になってくれる。だから私の柚子ごしょうは中山間地の味。」

作りたての柚子ごしょうはまさに香りがブンブンと口中にはじけ飛び、辛さがバツバツバツンと炸裂する美味しいものだ。

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ちなみに後ろにある黄色い柚子ごしょうは、秋冬まで置いて完熟した柚子の皮で、唐辛子も黄色唐辛子を使ったもの。こちらはまさに熟した味わいである。

 

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今月から来月にかけて東京で数回のワークショップを行うらしいので、日程がわかったらここでお伝えする。いちど参加してみて欲しい。目から鱗がおちること間違いない。