やまけんの出張食い倒れ日記

横須賀・長島農園のフェンネル!シチリアでパスクワリーノがパリパリとかじっていたのを思い出す。

2018-04-26-12-48-06

はい、フェンネルの大株です。いま都内某所で収録後、こいつをバッグに突っ込んで歩いていたら、みんなが「アレ何?」という目でみるみる(笑)

フェンネルはここ10年くらいでだいぶ日本でも見かけるようになった洋野菜の一つだ。写真のものは若干育ちすぎの大株で、もう少し鱗茎部分が小さいタマネギ大の時に食べるのが普通。下の写真くらいのですね。

長島農園の得意品目・フェンネル。日本でこれだけ大きく香りの高いものを造る生産者はまれ。

栽培しているのは、横須賀で年間120品目の野菜を育てる長島農園の勝美君。

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ま、いつもながらの安定度合いですね。

フェンネル、初めて食べる人はおっかなびっくりだと思う。香りもすごい。ニンジンやセロリと同じセリ科で、特有のスッとする香りに、アニスのような強い甘い香り。苦手な人は超苦手、好きな人は大好きと好みが分かれること間違いない。

けど、これほどはまると美味しいものはないと思う。

イタリアのシチリアに、無二路時代の重シェフと一緒に遊びに行ったとき、重の師匠であるパスクワリーノがメルカートで並んでいるフェンネル、いやイタリアではフィノッキオだね、をつまみ、ペリッと鱗茎を剥がしてパリパリ音を立てて食べていたのを思い出す。え、そんな無造作な食べ方するのか、、、と思ったが、本当にキュウリを齧ってるような感覚で食べていた。

シチリア名物のイワシとウイキョウ(フェンネルの和名)のパスタのようにクタクタに煮込んでも美味しい。生で刻んで、白身魚やカツオなどをレモン汁でマリネするセビッチェに混ぜ込んでも旨いし、ニンニクトウガラシオイルでパッと炒めてパスタと和えても旨い。

さて今晩はどうやって食べようかな。持って帰るのが大変だけどね。