日本初?の青果仲卸の世界を描くマンガ「八百森のエリー」と、函館のおこだわり系八百屋「すず辰」がコラボした野菜ボックス!

2018年5月15日 from 市場人との対話,食材

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函館にすず辰(たつ)という小さな小さな八百屋がある。店主の鈴木辰徳は、実をいうと僕の後輩です。僕がシンクタンクを辞め、農産物流通のネット化をもくろむベンチャー企業へ転職した年に、名門である京都大学の大学院生だった彼が就職活動にやってきた。

京大で稲の研究を、しかも修士までやってきた。他にはあの日本一の卸である東京青果から内定を貰っているというのに、そのベンチャー企業を選んでしまった。一緒に仕事を数年し、その後、彼は国立ファームへ。その後、函館に渡って2011年にすず辰を始める。その辺のことはぜひ彼の公式Webをご覧いただきたい。

八百屋 すず辰 | 2013年オープンの函館市本通りの古くて新しい八百屋です。おいしい野菜や果物、京とうふやドレッシングなどの加工品も取り扱っています。

そんな鈴木君から野菜ボックスが届いた。箱みてビックリ! いまコミックモーニングに連載されている青果流通業界を描いた漫画「八百森のエリー」とのコラボじゃん!ハッキリ言ってこの箱、お金かかってます(笑)

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「八百森のエリー」は、実を言いますと当初、絵柄があんまり好きになれなくて、読んでませんでした。ゴメンナサイ!ぺこり。

けど、鈴木が送ってくれたので読んでみたら、、、一気に引き込まれて2巻まで読んでしまった!

このマンガ、おそらくこれまでなかったであろう、青果物の卸売市場における仲卸業者を主役にした、初めてのマンガだ。同じ卸売市場でも、水産業界のことは割とマンガになっている例もあるけれども、こと青果物の仲卸の仕事は地味と思われているのか、これまで採り上げられてこなかった。

おそらく多くの一般の人が「卸」と「仲卸」の違いってなに?ときかれてもわからないだろう。その二つが分かれていることが卸売市場の重要なポイントだ。物語は、なかなかのイケメンな主人公が農業系の大学を卒業したのち、宇都宮の卸売市場内にある仲卸に就職するところから始まる。

あとは、近年よくある体験型マンガのように、青果流通業界の内情をだんだんと主人公が体験していくという形でストーリーが進んでいく。というと、「野菜の流通なんて特におもしろくねーだろ」と思うかも知れないが、そんなこたあない。

ふだん、意識もしない野菜や果物の流通がどのような人達に支えられているのかが丁寧に描かれている。

そして、その中で登場する「実在する」野菜たち。そう、作者は実際に取材してモデルとなった野菜たちを積極的に登場させている。そして、このマンガにはすず辰の鈴木君が登場するのである。

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きっかけは、新聞に掲載された作者さんのインタビューで「ネタ募集してます」と書かれていたのをみて、じゃあ、ということで越冬熟成ジャガイモのことを連絡したそうだ。そうしたら、トントン拍子で採用ということになり、彼はしっかり作中に顔出ししているのである。

今回送ってくれたのは、作中で採り上げられた野菜を中心に入れたコラボボックス。プレゼント企画だったそうだ。

本日4/12(木)販売のマンガ雑誌「モーニング」の紙面にて、「八百森のエリー」単行本第2巻発売記念(4/23発売)として、「すず辰」×「八百森のエリー」presentsの野菜セットが抽選で10名様にプレゼントされます。

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ちょうど「八百森のエリー」第2巻で取り上げられる、肉厚の「菌床しいたけ」や、店主がマンガネタを提供した「越冬じゃがいも」、そして、3月に「モーニング」本誌で掲載された「ブルームきゅうり」に加え、すず辰お勧めの野菜を入れたセットです。

ダンボールは著者の仔鹿さん発案で、主要キャラである、エリー(卯月瑛利)とのりたま(大虎倫珠)のマンガ内での活躍を描いたコマをあしらった特製ステッカーと、2人の顔と野菜でデザインされた特製梱包テープで包装されます。

中身を少し紹介。

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ブルームキュウリ(粉が吹いたキュウリ)、ホワイトセロリ、パプリカピーマン2種、大型の菌床椎茸、そして越冬熟成ジャガイモが3種入っている。冬が開けたばかりでまだ全て北海道産というわけではないが「その時期美味しいもの」を選ぶのも鈴木のセンスだ。

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パプリカピーマンの生産者は僕もよく識っている人だった。うん、本州で味の乗ったパプリカはここだよね。

ブルームキュウリは、自宅に持ち帰ってなにげなくミソマヨネーズで食べたが、一口「ぽりっ」と齧った瞬間に「!!!!!!!」と衝撃。これ、自根栽培か?と思ったら「ブルーム専用台木で継いでますが、生産者さんがいろいろ試して、自根よりこっちの方が旨い」と言う育て方をしています」とのこと。イヤマジでビックリしました。

驚いたのがこの菌床椎茸。

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マンガにも出てくるのだけれども、肉厚で香りもうまみもつよく、原木より旨いんじゃないの?という味わい。これはもうまるごとステーキのように焼いて(バターとの相性抜群)食べるのがイイ。

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熟成ジャガイモは、なんと僕も仲良くしている生産者の折笠さんから、あのさやあかねを仕入れている。ちょうど、ある生産者の黒毛和牛を食べねばならなかったので、その脂で軽く焼いてみる。

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いやーーーーーー 最高に甘くて風味も強くて美味しい!

さやあかねだけではなく、男爵薯とメークインも入っていて、こちらはそれぞれ生産者が違う。八百屋の機能は、美味しいものをセレクトするということだよね。実に素晴らしい。

ということで、まだあつらえることができるようなので、興味のある方はぜひ宅配ボックスを試してみてください。

(公式ページより引用)

このセット、10名プレゼント用だけではなく、一般販売も可能だそうだ。

八百森のエリーBOX | すず辰

それと、「八百森のエリー」、面白いです。これを読んで仲卸を志望する人が増えて欲しいですな。