先週のど真ん中、連載記事や論文、60ページの報告書作成に追い込まれていた僕は、文字通りカンヅメ状態にあった(だからブログの更新もままならなかったのだ)。でも物書きさんならご存じの通り、同じ環境で書いているといろんなことが淀んでしまう。いっそ環境を変えて、カフェなどの「ずっとそこにいるわけにはいかない場所」に場所を変えた方がいい結果が出ることもある。
ということで、美味しい自家焙煎コーヒーを出すという猫廼舎(ねこのや)に行くことにした。というのも、この店の主である荻野淳也君は僕の所有する短角牛の肉を食べる回にほぼ毎回来てくれており「いったいどういう人なんだろう」と思っていたところ、こんな記事が。
■異能エンジニアの肖像「業界で有名なエンジニアはなぜ喫茶店マスターか」フリーエンジニア/珈琲専門 猫廼舎 店主 荻野淳也氏
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00240/080600013/
へぇえええ、こんな人だったのか! そういえば、さまざまな地方でハイエンドなシェフがその土地の食材を使って一晩限りの特別コースを楽しむ「ダイニングアウト」の特番でも、感想を求められる客としていきなり彼が写ってコメントしていたので「何やってるんだよー」と笑ったこともある。エンジニアでありながら、食にとても関心の強いヒトなのだと言うことは明らかである(笑)
その彼がFacebookで、ちょっと客足が落ちていて、このままだと危機だという。店にはドロップインといって、ネットカフェのようにWi-Fiや電源も使えて、コーヒーも一杯つくというコース(2時間1000円)があるというので、報告書を書きに行こうと足を運んでみたわけだ。
お店は、美味しい店がいっぱい点在する四谷三丁目にある。
この雑居ビルの一階。
昭和のいい雰囲気です。
■珈琲専門 猫廼舎
http://cafenekonoya.com/
なんと、Facebookに呟いたらいきなりドドドッと客が来て、いったん豆が全部はけてしまい、寝かせてない豆ばかりになってしまったとのこと。そう、焙煎したての豆は風味に乏しくなってしまうのですよね。とはいいつつ、美味しいコーヒーとケーキをいただいた。
ご覧の通り、なかなか攻めた焙煎をするようだ。
でも、よくある、攻めすぎて何が何だかわからない煎り加減になるコーヒーも多いなか、香りに甘さもやわらかに引き出される、なかなか絶妙なブレンド。美味しいです。
なので、豆も買って帰りました。
エンジニア界隈の人達が集うカウンターでは賑やかに業界話が咲き誇り、億では趣味陣がゆったりする感じもあり、居心地はよいですね。荻野君、今度行くときまでにコーヒー豆、寝かせたやつもちゃんと仕込んどいてね。